Fate/Apocrypha×仮面ライダーオーズ 日野映司の物語   作:バーラ18

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更新が大分遅れて申し訳ありませんでした!
ここからはペースを戻していくのでお許しください。


始まりと怪物と対立

トランシルヴァニア高速道、トゥリファスへ通じる唯一の国道ですでに最初の戦いが始まっていた。

 

神槍と聖剣がぶつかり合い、火花を散らす。

両者とも強大な力を持つ者どうし、衝突によって周りの道路はすでに原型を留めることは叶わず瓦礫の山と化していた。

 

決着は未だつかず、互いの身体に傷だけが増えていく。

それでもなお、二人は戦いをやめない。

この殺し合う瞬間こそが唯一の目的であり存在意義。

なぜなら彼らは英霊、戦い続けた果てにその身を朽ちさせた求道者にして大狂人。

第二の生を得て現界したこの瞬間でも、その信仰を変えることは決してないのだ。

このまま両者は夜明け前まで一切の邪魔が入ることなく打ち合いを続けることになろう。

 

―これにある例外が乱入しなければの話ではあるが

赤のランサーと黒のセイバーが間合いを詰めるために両者同時に踏み込んだその瞬間―

黄色に輝く大量の光弾が2騎に向かって容赦なく降り注いだ。

煙が舞い上がりあたりに立ち込める。

 

あまりにも突然の出来事に黒のセイバーのマスターであるゴルドとルーラーは一瞬判断が遅れた。

「何者です!姿を現しなさい!」

「せ、正々堂々の戦いに横槍を加えるなど恥を知れ!このゴルド・ムジークが相手をしてやる!」

大声を上げるも、内心ルーラーとゴルドは少し焦っていた。

 

なぜなら通常のサーヴァントの数十倍の知覚力を持つ彼女は、アサシンのサーヴァントは愚か通常の魔術師の気配さえも看破する。

しかし、さっきの攻撃を行った何者かはルーラーと魔術師の索敵、人払いの結界さえも潜り抜けて誰にも気づかれることもなくここまで接近したのだ。

一瞬でも気を抜けば次にどんな攻撃が来るか分からない。

この場にいる全員と、この状況を傍観する者達も最大限の警戒を行う。

だがその必要はなさそうであった。

 

「ここはトゥリファスへ繋がる唯一の国道、貴重な物資や医薬品を輸送するための道路はここしかない。それを・・・・・よくもこんな瓦礫の山にしてくれたな!ここを破壊されたら一体どれくらいの人々が困るかわからないのか‼」

尋常ならざる怒りに満ちた声、その声の主は瓦礫の頂上に立っていた。

「なっ・・・・!」

あまりの常識からかけ離れた姿にルーラーは言葉を失う。

聖杯から与えられる知識でもあのような怪物に関するものは与えられなかった。

その姿はまさしく異形、全身を黒色で包んだかと思えば、顔は赤、身体は黄色、足は緑と普通は考えられない配色だった。

異形の戦士の右手には黒と青が混ざった剣、左手にはなにやら銃のようなものが握られていた。

 

「ほう、何かと思えばこれはまた奇妙な乱入者だな。」

煙の向こうから何事もなかったかのように赤のランサーと黒のセイバーが表れる。

今の攻撃は完全に命中したはずだ、しかし2騎とも全くの無傷であった。

(クソッ、対英霊用に改造したバースバスターが全く効かないか・・・・予想してたとはいえ今回の英霊は間違いなく一流ばかりだ。)

内心、異形の怪物は歯噛みする。

戦いを止めるために奇襲をかけたはいいものの、このままでは一流のスペックを誇るサーヴァント3騎と戦わねばならなくなる。

 

(切り札を切るか・・・・いや、まだこんな前哨戦で使っては後がない、どうするか・・・・.)

「ルーラー、どうやら我々の戦いの前にあの怪物を協力して倒すことが先決のようだな。」

異形の怪物は右手の剣を構える。

「いいえ、赤のランサー、貴方は黒のセイバーとの戦闘を再開してください。あの部外者は私が相手をします」

「了解したルーラー、お互いの戦いの後にお前の命をもらうとする。」

「構いません。黒のセイバー、貴方もそれでよろしいですか?」

黒のセイバーは無言で頷く、特に不満はないという表情だった。

「ルーラー、この怪物が恐らく・・・・」

「英霊殺し・・・・ですね、私も噂で聞きましたが、このような存在は初めて目にしました。」

「不祥ながら、このゴルド・ムジークも援護致します。魔術師としても奴の存在は許すことはできません!」

「ハッ、何が許せんだ。根源というくだらん目的のために罪もない命を粗末にするお前たち魔術師こそ俺は許さん!」

怪物の言葉にゴルドルフは顔を真っ赤にする。

それも当然だ、魔術師にとって根源の到達は何を犠牲にしても優先すべき崇高な義務である。

それを“くだらない”の一言で一蹴するのはすべての魔術師の存在意義を侮辱するに等しい。

「ふ、ふざけおって!根源の到達こそが我々、いや全魔術師の悲願だぞ‼それをくだらんだと!貴様何を言っているのか分かって―」

「もういい、耳障りだ」

怪物の左手に握られていた黒い銃が火を噴く。

さきほどと同じ黄色の光弾が今度はゴルドに向けられる。

赤のランサーと黒のセイバーは無傷だったが、普通の魔術師ではただではすまない。

 

「マスターッ‼」

寡黙を維持していた黒のセイバーも思わず叫ぶ。

しかし、攻撃がゴルドに命中する瞬間ルーラーが彼の前に割り入り、旗を回転させ、光弾をすべて弾いた。

 

「あなたにどんな事情があるにすれ、この聖杯大戦において土俵に上がる資格を持つのは赤と黒のマスター達とそのサーヴァントだけです。これ以上の狼藉を行うなら、あなたがなんであれこの場で討ち滅ぼします」

毅然とした態度でルーラーは怪物に警告する。

「サーヴァントによる無関係な人間への被害を食い止めてくれるならできるだけ最後に殺したかったが・・・・どうやら今倒す他ないようだな」

怪物は一歩も引く様子はない、左手に持っていた銃を後ろに投げ捨て、両手で弓を引き絞るように剣を構える。

「私は誰の味方でもありません。ただこの聖杯大戦を司るのみです」

すでに、赤のランサーと黒のセイバーは戦闘を再開している。

怪物はかれらを止めるためにも目の前のルーラーを早急に撃破しなければならなくなった。

 

 

 

 

 

 

 




いかがでしたでしょうか。
戦闘回とはいったものの本格的に入れなくて申し訳ありません!
しかし、次は本当の戦闘回なのでどうぞ楽しみしてください!
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