Fate/Apocrypha×仮面ライダーオーズ 日野映司の物語   作:バーラ18

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大変長らくお待たせいたしました。



想定外と森林と狂戦士

ルーマニアの昼下がり、トゥリファス郊外の草原にテントを張っていた映司はゴリラカンドロイドの警告音でたたき起こされた。

 

「クソッ!一体あいつらは何を考えているんだ!」

 

ゴリラカンドロイドはサーヴァントが実体化し、大きく移動した場合に警告音を出す設定にしており、この他にも日野映司は数種類のカンドロイドを鴻上ファウンデーションから貸し出されている。

 

聖杯大戦が始まる前、映司はさらに追加のカンドロイドをキャリーケース一台分ほど里中から受け取っており、そのほとんどをルーマニア全土に放っていた。

 

そのためルーマニアのどこかで何か不審なことがあれば遠隔通信で日野映司の手持ちのカンドロイドに情報が一瞬で送られてくのである。

 

今現在移動中のサーヴァントを追跡しているタカカンドロイドからの情報によると。どうやら森を突っ切って真っすぐ黒の陣営の本拠地に向かっているようだ。

 

「この単細胞っぷりから見るにおそらくバーサーカだな・・・・マスターと仲違いでもしたのか?いずれにせよあのイデアル森林には猟師やたくさんの人が出入りしている、急いで止めないと!」

 

最低限の荷物を引っ掴み、テントを飛び出し、ヘルメットを着ける間も惜しみライドベンダーを走らせた。

 

 

 

 

 

 

 

 

――――――その男は筋肉(マッスル)だった

バーサーカと鉢合わせしてしまった老猟師は後に彼をそう表現した。

 

「あっ・・・・・あっ・・・・・・」

 

鹿を追ってこの森に入った老猟師はその巨大な姿と不気味な笑みに圧倒され言葉も出ない。

 

数十年間生きてきた中で最大の危機だと自分の直感が告げている。

 

しかし、逃げようにも攻撃しようにも身体が全く動かないし、動けない。

 

両手に握られたライフルも効かないだろうし、逃げても追いつかれる自信があった。

 

まさしく絶体絶命、自分の人生は今ここで終わるのだと悟り、老猟師は目をつぶった。

 

「セイヤアアアアアッ!」

 

聞こえたのは自分の肉が潰れる音ではなく、バイクのエンジン音と若い男の叫びと物と物が強烈にぶつかったような音だった。

 

次に目をあけるとそこにいたのはバイクに跨った異形の怪物だった。

 

その姿には異質さが目立つが、どこか神々しく、また頼もしくも感じられた。

 

「今の内です!早く逃げてください!」

 

怪物は老猟師に向かって振り返ると必死な様子で叫んだ。

 

怪物の心からの叫びに老猟師はようやく自分を取り戻し、多少おぼつきながらも森林の外に向かって一目散に走りだした。

 

怪物は赤のバーサーカが吹っ飛んだ方向に向き直る。

 

やがて奥から地響きのような足音と共に赤のバーサーカは戻ってきた。

 

「フハハハハハ!残念だったな圧政者よ!あの程度の攻撃では吾輩の歩みは止められぬのだよ!」

 

怪物にとって今のライドベンダーの体当たりがまともに通じるとは考えていなかった。

 

怪物はバイクから降りるとルーラーの時と同じように剣を構える。

 

「お前・・・・・バーサーカだな?この聖杯大戦において日の出ている内に戦闘を行おうとするのは禁止されているはずだ!」

 

昼間にサーヴァントが実体化していることに対してはまだ目をつぶるとしても、こんな昼間に敵の本拠地に攻め入るのは一般市民への被害、および神秘の秘匿という観点からも明らかにルール違反だった。

 

「フハハハハハ!圧政者を駆逐するのに昼も夜も関係ないのである!」

 

(ああ、こりゃまた大分頭のネジが飛んだバーサーカだな)

 

怪物を激戦を予想し、剣を握る手に力をこめ、全神経を集中させた。

 

 

 





いかがでしたでしょうか?
次の話はスパルタクス戦になります。

ここからは日野映司の回想をどんどん出していく予定です。
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