β月Σ(°Д°)日 天気 NGAHHHHHHHHHH‼
明確な目標が定まったことで今日は一段と張り切って迷宮に臨んだ。
昨日からどうにも気持ちが逸って仕方がない。
寝ても覚めても、ボクの頭は迷宮の事ばかり考えている。
戦え……と、心の底から湧き上がる衝動がしきりにボクを急かす。
食事をしている時間や眠っている時間すらひどくもったいなく思えてくる。
こうしている間にもボクは何体モンスターを狩れただろうか?
もしもまだ迷宮で戦い続けていたら、ボクはもっと強くなっていたのではないか?
こんなところで何をしている?時間を無駄にして強くなる機会を逃している。
戦え。一刻も早く。一匹でも多く。モンスターを狩って強くなれ。
気が狂いそうな衝動に頭を支配され、ちょっぴり残った理性でギリギリ留まってなければボクは今にも迷宮に駆け出してしまいそうだった。
ヘスティア様もそんなボクを見て心配そうにしていた。
「どうしたんだい?やけにソワソワと落ち着かないって顔して」
なんて言葉をかけられてしまうほど露骨にボクは焦っていたようだ。
お陰で、今日はいつもより早く目が覚めた。
まだ日が昇る前に目が覚め、居ても立ってもいられなくてそそくさと支度を整え、迷宮を目指して駆け出した。
そう言えば、別々の場所で寝たはずなのにヘスティア様がボクの寝床に入り込んでいたんだけどアレは一体何だったのだろう?
矢鱈高い敏捷のステイタスをフルに生かして迷宮目掛けて爆走していると、何処かの酒場の給仕の恰好をした可愛い女の子に声をかけられた。
走っている最中に魔石を落としてしまったらしい。
内心では高々魔石1個程度、無視して早く迷宮に行きたかったのだが、折角彼女が親切で声をかけてくれているのを無視するのは流石に失礼だし、たかが魔石1個とは言えど、零細ファミリアのウチには魔石1個分の収入だろうと無駄にできない。
今すぐ迷宮に向かいたいのを抑えて彼女…シル・フローヴァさんと会話していると、何故かお弁当を貰うことになった。
いや、ホント何が合ったら初対面の女の子にお弁当を貰うことになるんだ……。
我ながら謎である。
話の流れをざっくり説明すると
随分早朝からダンジョンにいくんですね、朝食とかはどうしてるんですか?
↓
抜いているよ。この時間じゃあどこの店も開いてないからね。
↓
えっ!?朝ごはん抜きなんですか!それじゃあお昼まで持たなくないですか?
↓
いや?昼食もいつも抜いてるけど別に大丈夫だけど?
↓
そんなのダメですよ!冒険者は身体が資本なんですからちゃんと食べないと!
大体こんな流れで最終的に「じゃあ私のお弁当をあげますからちゃんと食べてくださいね」と半ば強引にお弁当を渡された。
何言ってるのか分からないかもしれないが安心してくれ。ボクも分からない。
いや、ボクも初対面の人のお弁当を貰うなんて申し訳なくて遠慮しようとはしたんだ。
でもシルさんの何とも言えぬ謎の迫力に負けて結局貰ってしまった。
しかもお弁当の代わりとして今日の夕食は彼女の働いている『豊穣の女主人』というところでとることを約束させられてしまった。
まぁ、今日はヘスティア様がバイト先の打ち上げらしいからボクも外食しようとしていたのでちょうどいいと言えばちょうどいいのだが……。
女の子って怖い…。
因みにお弁当は美味しかった。
戦いながら片手間に食べてたから喉に詰まらせて死ぬかと思ったけど。
死んでも巻き戻れるとは言え、流石にこんな理由で巻き戻りたくはない。
二度とやらない。
まぁそんな茶番があったものの、今日は昨日
狩りを終えたボクは、約束通り『豊穣の女主人』に夕食を食べに行った。
これまで行ったことが無かったが、『豊穣の女主人』は多くの人々で賑わっていた。
そりゃまぁ、あれだけたくさんの見目麗しい女の子たちが給仕してくれる店が人気じゃないはずがないよな…。
男が圧倒的に多い冒険者が集まるのも頷ける話だ。
ただ、シルさんが言うには店員の女の子に手を出そうものなら男も顔負けの体格を誇る女主人のミア・グランドさんにひどい目に遭わされるのだそう。
というか、何だあの人。絶対只者じゃない。
酒場の主人というよりはダンジョンの最前線で戦う冒険者って言ったほうがしっくりくるくらいの風格がある。
正直、今のボクでは底が見えない。
だが下手をすれば、あのアイズ・ヴァレンシュタインですら敵わないかもしれない実力の持ち主かもしれない。
他にも薄緑色の髪をしたエルフの給仕もかなりの実力を持っているように見えた。
さすが迷宮都市の酒場ということだろうか、主人も店員も普通じゃない。
そんな風に一人で戦慄しながら食事を摂った。
料理の味はとても良かった。
値段が高めだが、十分それに見合うだけの質をそなえている。
あまり料理に拘りのないボクでさえ、また来てもいいかもしれないと思わせるくらいの味だった。
料理自体には大満足と言っていいのだが、ただ如何せんボリュームがありすぎる。
ボクは元来あまり食べる方でもないし、一品でもそこそこ満足だったのだが、ミアさんが頼んでもいない料理をじゃんじゃん持ってくるものだから大変だった。
もう十分だと遠慮しようとすると、「遠慮するな。冒険者なんだからそんな量じゃ足りないだろう」とか言ってお構いなしにどんどん持ってきた。
まぁ、いくら料理が美味いからと言って断り切れずに食べたボクもボクなのだが。
そうやって一人予期せぬ大食いチャレンジでお会計のときのことを想像して内心肝を冷やしていたら、なんとロキ・ファミリアが遠征の打ち上げにやってきた。
勿論アイズ・ヴァレンシュタインも一緒だ。
あの精鋭中の精鋭までここを贔屓にしているとは驚いた。
尤も、その時のボクは目の前の大量に並べられた料理を消費することと散財した分を稼ぐための算段で頭を悩ませていたから彼らのことは殆ど意識している余裕は無かったのだが。
一応アイズ・ヴァレンシュタインとは面識があるが、ボクが食べることに集中していたせいか気づかれることはなかった。
いや、ボクみたいな零細ファミリアの弱小冒険者のことなど、いちいち覚えていないだけかもしれないが。
だからって本人がいる前で酒のネタに人のことを晒し上げにしなくてもいいと思う。
あの銀髪の
確かにボクはあと一歩のところでミノタウロスに敗れた。それはボクの力不足、弱さによるものであり、あの敗北をを『惜しかった』とか『善戦した』とかいう言葉で正当化するつもりは無い。
負けは負けだ。
故に次挑むときは何があっても絶対に勝つ覚悟だが、それを物笑いの種にされるのは流石のボクも不快だ。
第一ボクはラッキーとは言ったがミノタウロスを逃がしたミスはそちらの落ち度なのにそれを棚に上げて割を食った側を笑うとは一体どういう神経しているのか。
酒に酔ってたとはいえあまりにも品性に欠ける。
1流冒険者と言えど、中身はこの程度か。
勿論、あの場の全員が騒いでいたわけでは無い。
アイズ・ヴァレンシュタインや
しかし前線で戦う実力者はもう少し全体的に成熟しているものだと思っていた。
まぁ、冒険者に品性を求めるボクが間違っているのかもしれないが。
上品だろうが下品だろうが、強くなければ意味がない。
この街は実力が物を言う実力至上主義で、ボクのような雑魚は何をされてもそれは弱いのが悪いのかもしれない。
良いだろう。
力が正義だというならボクも大歓迎だ。
絶対に強くなっていつか見返してやる。
それまで精々そこでふんぞり返ってろ。
そう思ったボクは早急に料理を平らげ、さっさと勘定を済ませて再びダンジョンに向かった。
酒場を出るときアイズ・ヴァレンシュタインと目が合った気がしたが、恐らく気のせいだろう。
それからは夜通し不眠不休で狩りを行った。
癪だが、
ミノタウロスに負けたのも、笑いものにされたのも、全てはボクが弱かったから悪いのだ。
酒場で料理と格闘している暇などない。
そんな暇があるなら一匹でも多くのモンスターと戦って少しでも強くなれるように行動するべきだ。
だからボクは、ひたすらモンスターを狩り続けた。
7階層のモンスターを狩りつくしてダンジョンを出ると、外はもう日が昇っていた。
ホームに戻るとヘスティア様にものすごく心配された。
すみませんヘスティア様。
でもボクは強くならなくちゃいけないんです。
まだだ……こんなんじゃ足りない。
もっと……もっと戦いを。もっと強さを。
*一層強まる力への渇望に
どうも、零崎です。
アンテ曲のカッコよさは異常。
もう最近気がついたら聞いてるレベルでドはまりしてます。
アンテは……いいぞ。
神ゲー作者であり神曲作者でもあるって半端ないって!Tobyさん半端ないって!
特にGルート曲の中毒性がやばい。
もうGの曲が聞きたいがためにGルートやってるという部分が3,4割はある。
私的アンテ曲ランキングベスト5!(異論は認める)
1位 MEGALOVANIA
同率2位 Death By Glamour
同率2位 Battle Against a True Hero
4位 ASGORE
5位 Undertale
勿論他の曲も大好きですが筆者的に特におススメなのでぜひ聞いてみてください(ダイマ)
アンテはいいぞぉ……ジョージィ……深いぞ……。(嘘字幕感)
次回はアイズ視点を日記じゃなくて普通の形式で書きます。
ではまた次回!