「……マ」
「…ズマ」
「カズマ!」
「ふぁ!」
俺はその声に驚きみっともない声を上げた。
「ど、どうした?ダクネス」
「どうしたも何も無いぞ。さっきから何回声をかけても反応がないから心配したぞ。」
「そ、そうか…それは済まなかった。」
「何かあったのか?」
「いや…考え事をしていただけだ…。」
「この間の男が関係しているのか?」
「そんなことは…」
ない。と言いたがったが言葉が続かなかった。
「あの男に何を言われたのかは分からないが困ったことがあったらなんでも言うんだぞ?」
「あ、ああ。ありがとう…。」
「めぐみんもアクアも最近カズマの様子がおかしいと心配しているぞ。」
「済まない…。何かあったら相談させてもらうよ。」
「そうか…。私はお父様の仕事の手伝いに行って来るが何かあったらめぐみんかアクアに言うんだぞ?」
「ああ…分かった。」
「では、行ってくる」
「行ってらっしゃい」
ダクネスが出ていってから俺はこの間の男についてまた悩み始めた。
***
それは1週間前だった。
いつも通り屋敷でゴロゴロしていたら
「カズマ!暇なならクエストに行きましょう!」
と、めぐみんがまた馬鹿なことを言い始めた。
「なあ、アクア〜、まためぐみんが頭のおかしいこと言ってるぞ。お前からも言ってやってくれよ。」
「別にいいんじゃない?たまには外に出ることも大事よ。」
どうやらアクアは金がないらしい。クエスト断固拒否派のあいつが賛成する時は決まって金がない時だけだ。
「なら、お前らだけで行ってこいよ〜。」
「それじゃダメなんです!」
そう言うとめぐみんは俺の耳に口を近づけこう言った。
「私にかっこいいとこを見せてくれるのではないのですか?」
「フッ」
「ああ!今鼻で笑いましたね!」
俺は騙されない。こいつといいダクネスといい期待させるだけさせておいて結局は何も起きない。
だったら、最初から期待をしなければいいだけだ。
「俺はいつ出てくるか分からない魔王軍幹部のために力を温存しなければならいない。だから俺の事はほっといてくれ。」
俺くらいになると魔王軍幹部じゃないと相手にならないからな。
「何を言っているのです。こないだなんてアクアと一緒にジャイアント・トードーに食べられていたでは無いですか。」
おっと、思っていたことが口に出ていたらしい。
「そーよ。そーよ。カズマさんはヘタレで口だけなんだから。」
駄女神が何か言っているが俺は気にしない。何せ俺は心が広いからな!
「そーですか、そーですか。カズマは行きたくないと。」
「やっと、分かってくれたかめぐみん。そういうとこ好」
「それなら私にも考えがあります。」
きだぞ。と言おうとしてめぐみんに遮られた。
なんだろう、嫌な予感がする。
「カズマが大切にしているコレクションとやらがいつの間にか無くなっていてもいいんですね?」
な、なんでめぐみんが知っているんだ!?
あれはダストがダンジョンで見つけてきたと言っていた日本人が書いたとされる国宝だぞ!?
「おっと、その顔はなぜ知っているのかと言う顔ですね。リースさんからお聞きしただけですよ。」
だ、だが隠し場所までは知らないはず!
「隠し場所は知らないとでも思っているのですか?マットレスを外すと」
「あー!あー!あー!急にクエストに行きたくなったなぁー!!」
「そうですか。では、ダクネスがクエストを選んでいるのでギルドに行きましょうか。」
めぐみんは勝ち誇った顔でそう言い、アクアはニヤニヤとこちらを見ている。
いつか倍にしてやり返してやると心に誓った俺は久々に装備を着て、
ギルドに向かった。
このすばの妄想が止まらず書きました。
小説を初めて書いたので不備があると思いますがご指導ご鞭撻のほどよろしくお願いしますm(_ _)m