東方仮面時王異聞~Another Time Decade~ 作:放仮ごdz
ジオウ本編がとんでもないことになっていて士や海東のキャラもだいぶぶれてきたなとか思い始めました。ジオウスタッフ、ちゃんとディケイドのキャラ把握してるのか心配です。
今回はディケイド一話の最初の対決の様にワーム…つまりはアナザーカブトとの対決。ディケイドの書き方に迷った挙句一人称にしました。さとり視点の初変身、初バトル。そして東方キャラ×アナザーライダーなオリジナルも。楽しんでいただけたら幸いです。
ああ、妬ましい妬ましい。地上の空に輝く太陽が妬ましい。何かしら優れているくせに無自覚に貶す私以外の全てが妬ましい。そして妬み続けるしかない私にも嫌になる。ああ、妬ましすぎて…壊したくなってきたわ。妬ましく感じる全てを壊してその頂点に立てば、この衝動は消えるのだろうか。私一人だけが太陽の恩恵を得られたら、誰もが私を嫉妬してくれるのかしら?
――――「そうだ、嫉妬の総てを司るお前は頂点に立つにふさわしい。お前が願うのなら全てが現実になるだろう、選ばれし者ならば。それこそ、天の道を行け。今日からお前がカブトだ」
≪カブト!!≫
「…様子が変ね。もう少し賑わっていたと記憶してたけど」
地霊殿を旅立ち、
そこに、地底の守り神と称される彼女は立っていた。
「おや、パルスィ。よかった、貴女は無事だったのね」
「…今、私を笑ったかしら?」
顔見知りに会えたことで安心し微笑みかけると、自嘲気味の笑みを浮かべ三白眼で睨みつけてくる少女、水橋パルスィ。その様子に違和感を覚えた私は、パルスィの手に握られている見覚えのある物体を目にして目を見開いた。
「……ああ、その何も知らない顔。妬ましい、妬ましい…貴女には日向の道を歩かせない」
≪カブト!!≫
「それは…厄災の…!?」
手にしたライドウォッチ…否、アナザーウォッチを起動したパルスィはアナザーウォッチから溢れた黒い繊維に包まれ、その姿を成人男性大の怪物へと変貌した。全身堅牢な赤いボディの、カブトムシを模したような歪な鎧武者の如き異形に、思わず後ずさる。先に出くわした厄災とは違う、正真正銘の怪物。右足の装甲にKABUTOの文字が、左足の装甲に2008の年号が刻まれている。見た瞬間、私の頭に流れ込んできたその名前は「アナザーカブト」というらしい。妖怪のそれよりも醜悪な姿に、無意識に恐怖を抱いて今にも逃げ出そうとしてしまった。
「壊してやるわ。全部、全部!クロックアップ!」
≪clock up≫
「くっ…があっ!?」
カブトムシの幼虫が模られたベルトに触れたかと思えば、私は凄まじい衝撃と共に宙を舞い、地面に叩きつけられていた。十分離れていたはずなのにすぐ目の前にアナザーカブトはいつの間にか移動しており、私の襟を掴むと持ち上げ、吟味するかのように醜悪な顔を近づけた。
「かはっ、なんで、貴女が…あの時、私が厄災の契約を断ったから…?」
「貴女も私の事をバカにしてるんでしょ?ふふふふふ……はっはっはっ、あっはっはっはっはっ!いいわねこの力!地霊殿の主でさえ相手にならない!誰も、私の道を阻めない!」
上機嫌に知り合いの声でのたまる怪物に、私は必死に拘束を緩めようと暴れながら以前出会った際のパルスィを思い出す。こんな、人じゃなかった。
「っ…貴女は…私の知っている、貴女は…!周囲の者を妬んではいるけれど、心の奥底ではみんなへの尊敬や憧れをちゃんと持っている、みんなが思っているよりもずっと優しい守護神だったはず…なのに、なのになんで…!」
「古明地さとり…貴方はいいわよねえ。他人の心を読んで他人の好きなこと、嫌いなことを知れる。誰よりも他人を理解できる、できてしまう。ただただ嫉妬して他人を貶めるしかない私とは大違い。その能力を持っていて疎むなんて、妬ましいわ。どうせ私なんか…だから壊してやるの、全部、全部、全部!」
「くっ…こういう、ことか…世界を破壊するという厄災の手段は…くあっ」
自分に契約を持ちかけられた時から薄々と気付いてはいた。厄災が生み出していたのは、元より存在していた不満や不安を暴走させる、それがこの怪物「アナザーライダー」だと、そう確信する。そして、懐に入れて置いたアレに意識が向いた。
「こうなれば…使う、しか…!」
「私の心も読むの?無理よ、だって仮面に隠れた私の顔さえ見えないんでしょう?!」
そうだ、心が読めない。この怪物の心が読めない、代わりに一年近い物語の記憶が脳裏に焼き付けられる。おそらく、パルスィの外装部を覆っているのは「歴史」と「情報」だ。アナザーライダーの心を読むことはできない、そう確信するには十分だった。
私は苦悶に顔を歪めながら、懐からディケイドライバーを取り出して腰につけるとディケイドライバーを中心に銀色のベルトが巻かれ、左右のサイドハンドルを引くとディケイドライバーのバックル部が90度回転、左腰に出現した「ライドブッカー」を開いて中から一枚のカードを引き抜くとそのままバックルに装填。その行動を訝しげに傍観していたアナザーカブトに、私はきっと面を向かって睨み付けた。覚悟は決めた。
「ごめんなさい、パルスィ。私は…貴女を、破壊する!――――変身!」
≪カメンライド・ディケイド!!≫
「はあ?」
そう叫ぶと同時にサイドハンドルを押すとベルトから九つの幻影が現れて私に重なってその姿を変え、ディケイドライバーから複数のプレートが飛び出してアナザーカブトの胴体に直撃して拘束から逃れ、最後にプレートが頭部に突き刺さってマゼンタ色に染まり、翡翠色の複眼が輝く。バーコードを模した頭部、ところどころ十を模った装甲を持つ、アナザーライダーのそれとはまるで印象が違う全身装甲の戦士に私は変身していた。
その名を、仮面ライダーディケイド。世界の破壊者と呼ばれた、通りすがりの仮面ライダー…らしい。厄災の「トラウマ」だったのでそう詳しく知れないのは残念だが、これで戦えるはずだ。
「はあ!?…そんな姿になれるってのに今まで私にいいようにされていたって?その余裕、妬ましいわあ!」
手加減されていたと勘違いしたらしいアナザーカブトは憤慨し、拳を振るうも咄嗟に受け止め、蹴りの一撃をいれると蹲る。蹲ったアナザーカブトに警戒しながらライドブッカーを取り外し、変形させてソードモードにすると斬りかかった。隙を見せたらまたさっきの高速移動でやられる…!
「ああ、その強さ…妬ましいたらありゃしない。壊してやる、クロックアップ!」
≪clock up≫
「ッ…!?」
瞬間、アナザーカブトはベルトに触れて姿を消し、多方向から衝撃が襲いかかり私は宙を舞い、地面に叩きつけられ呻いた。やはり、一瞬でも隙を見せたら逆転されてしまう。元々弾幕ごっこも苦手な部類の私には直接戦うなんてきついというのに。何とか立ち上がり、先ほど読み取った「情報」と、厄災の「トラウマ」から打開策を見出してライドブッカーから二枚のカードを取り出してディケイドライバーを操作、装填する。
「がはっ…なるほど、クロックアップ…仮面ライダーカブトが有する、時間流を自在に活動する能力ね。単なる高速移動でもないから妖怪の反射神経でも捉え切れない、か。なら…!」
≪カメンライド・クウガ!!≫
≪フォームライド・クウガ ペガサス!≫
すると私の姿が腰のベルト以外が赤いクワガタムシを模した仮面ライダークウガ・マイティフォームに変わったかと思えば、続けて緑のクウガ・ペガサスフォームに変身。再び取り外したライドブッカーをガンモードに変形させて専用武器であるペガサスボウガンへとメタモルフォーゼさせると、自分はお前より上なんだと言いたいのかクロックアップしたまま周囲を動き回るアナザーカブトを相手に集中する。
「姿が変わったぐらいでどうしようというのかしら?!なんにでも変われるなんて妬ましいわね!」
「虫には虫よ。カンニングみたいでずるいけど」
煽ってくるアナザーカブトを無視し、ペガサスフォームの極限まで研ぎ澄まされた視力と聴力で、痺れを切らして突進してきたアナザーカブトを捉えると、一瞬でペガサスボウガンのトリガーを引き絞り撃ち込んだ。
「――――ブラストペガサス」
「は?ぐあぁあああああああっ!?」
放たれた風の弾丸が直撃し、アナザーカブトは爆散。勝った、と一息ついていると不思議なことが起こった。まるでビデオの逆再生の様に爆発は消え去り、困惑した様子のアナザーカブトが現れたのだ。そんな反則な!?
「な!?」
「ん?」
これには敗北したと絶望していたアナザーカブトも驚愕していたが、すぐに状況を理解するとアナザーカブトは口を歪めて嗤い、再びクロックアップして超高速の拳を叩き込んできた。呆然としていた私は直撃をもらい、薄い胴体がへこんで軽く吹き飛び、崩れ落ちて強制的にクウガからディケイドに戻ってしまった。今のは…きつい。でもなんで…
「ぐはっ…馬鹿な…ならば!」
≪ファイナルアタックライド・ディディディケイド!!≫
それでもと、ライドブッカーから必殺の一撃を放つためのカードを取りだし装填。アナザーカブトとの間に10枚のエネルギーカードを出現させ、私が跳び上がると連なる様にエネルギーカードも斜めに配置され、それを通り抜けてエネルギーを溜めた飛び蹴り「ディメンションキック」をアナザーカブトに叩き込んだ。今度は受け止める様に両腕を広げたアナザーカブトにまた直撃、爆散させるもまた巻き戻る様に復活。側に着地してしまった私に、カウンターの如く回し蹴りを放って蹴り飛ばした。
「アハハッ、何だか知らないけど‥‥貴女じゃ私を倒せないみたいね?妬ましくもないけど!」
「くっ、不死身でさえ倒せるディケイドのファイナルアタックライドまで通じないとはどうすれば…」
余裕のつもりなのかクロックアップすることなくそのまま殴りつけてくるアナザーカブトの攻撃を回避しながら、思考する。私の知る
「…目には目を、歯には歯を。カブトにはやはり…カブトを!」
そうしてライドブッカーを開いて取り出したのは、アナザーカブトとよく似た姿の仮面ライダーが描かれたカード。ディケイドライバーのハンドルを引いて現れた投入口に差し込み、ハンドルを押し込んで装填。ベルトから徐々に赤い装甲に包まれ、姿を変えた。
≪カメンライド・カブト!!≫
目の前に立つアナザーカブトとよく似ていて、まるで違うスマートな体躯。赤い角が天を突き、青空の様に澄み渡った複眼がアナザーカブトを見据える。体格差では優に超えているというのに、眩しい物を見たかのように手で顔を覆ったアナザーカブトは怯んで後ずさった。
「…ああ、妬ましい妬ましい妬ましい!地上に輝く太陽、太陽、太陽!それを当たり前の様に受けられるさとり!アンタが妬ましいぃイイイイイイッ!!!」」
「ッ…!?」
そのまま取り出したカードを装填しようとしていたら、また不思議なことが起こった。胸部を掻き毟るアナザーカブトの上半身がまるで脱皮したかのように赤熱して崩れ、そこから更なる異形が現れたのだ。
「「どうせアンタも私をバカにしてるんでしょう?妬ましい妬ましい妬ましい妬ましい…」」
脇腹に新たに両腕が生え、胴体はそのまま二つ分重ねたかのようなワームサナギ体の如く膨れ上がり緑色が多い背中から昆虫の様な三対の翅が生え、頭部も複眼を中心に二つに開くように分かれてそれぞれ左右に向いていてまるでクワガタムシの様なシルエットに、そして後ろを向いている複眼は青のままだが前を向いている複眼は緑に輝いている。声は二つ分重なって聞こえた。六本の手足に翅、これではまるで昆虫だがこの姿は一体…?
「……
「「……ハッハッハッ、アッハッハッハッハッ!!誰かのババアが言っていた…私が望みさえすれば、運命は絶えず私に味方する!私の進化は光より早い。全宇宙の何者も私の進化にはついて来れないのよ!!」」
ぼそぼそと呟いて俯いていたかと思えば、今度は狂ったように笑い声を上げるアナザーカブト。ああ、それは曲解だと思うが。これは、アナザーカブトの力と彼女自身の力が合わさった複合体だろうか…彼女はスペルカードで分身を生み出せたはずだ。それが分離できなかったと見るべきだろう。脱皮し損ねたカブトとは何とも皮肉だが。
「…でも、その人はこうとも言っていたわ。自分に溺れる者はいずれ闇に落ちる。また、太陽が素晴らしいのは塵さえも輝かせることだ、とも。その力に負けないで、貴女にだって太陽の光を受ける資格はある」
「「うるさい、どうせ私は、私達地底に追いやられた者は日向の道を歩けないんだから。私達みたいなろくでなしが少しでも光を掴もうなんて思うと、痛いしっぺ返しをくらうだけよ。だったら私自身が太陽になるしかないじゃない!貴女だって私と同じ地獄を見た口でしょうが!それともそんなことを考えたこともないって?そんなに心が強いなんて、妬ましいわね?!」」
駄目だ、私がカブトに変身してしまったせいか完全に錯乱している。というか自棄といってもいい。アナザーカブトの出自は知らないが、元々使う人間とだいぶ同調してしまったのだろう。少なくともカブトの変身者はこんなネガディブではない。ならばもう、やるしかないか。
「「死ね、死になさい、さとりィイイッ!!」」
「そういうわけにもいかなくてね!」
≪アタックライド・クロックアップ!≫
全く同時に、超高速の世界に入る私達。試しにバカ正直に突っ込んでライドブッカーを振るってみると、胴体には通らず右の二椀による強烈なアッパーブロウが炸裂して宙に舞い、続けざまに左の二椀によるアームハンマーを喰らって地面に叩きつけられ、おまけとばかりに頭から蹴り飛ばされて旧都の家屋に突っ込んでしまった。紙装甲でしかない今のディケイドカブトでは耐え切れるわけがない。そのまま超高速の世界で突進してくるアナザーカブト。それなら、これしかない。
≪アタックライド・プットオン!≫
「「ナアッ!?」」
ガキン、と。私を圧倒した二つの拳が頑強な鎧に受け止められる。プットオン、それはライダーフォームからマスクドフォームへと戻るという、キャストオフとは逆のシステムだ。カブトのライダーはキャストオフして装甲を犠牲にすることで初めてクロックアップすることができる。だがこのディケイドカブトでは、その必要がない。マスクドフォームのままクロックアップするという奇策が出来るのだ。そのままカウンターに右拳を腹部に叩き込む。急激に変化したせいか下の腕による防御はされず、今の衝撃でアナザーカブトのクロックアップが解けたらしくゆっくりと吹き飛ばされていく。これなら、行ける!
≪アタックライド・カブトクナイガン!≫
「でやあ!」
次のカードを装填し、右手に召喚されたカブトクナイガンアックスモードで斬る、斬る、斬る!斬られた箇所から緑色の炎を噴出していく。どうやら、アナザーカブトにはカブトの一撃は通じるようだ。なす術もなく切り刻まれながら吹き飛び、彼女が本来守るハズの橋の欄干を突き破って川に落ちて水飛沫を上げるアナザーカブト。それを気にせず水の中から顔を出した彼女は、もはや自分の役目も忘れたようだ。
「「…笑え、笑えよ。私を笑いなさいよ、さとりぃいいいいいいっ!!」」
「私は友人のことを意味もなく笑ったりしないわ、パルスィ」
≪アタックライド・キャストオフ!≫
翅を羽ばたかせたアナザーカブトがクロックアップが解けた私へ飛びかかってくるも、キャストオフした装甲の直撃を受けて空中でバランスを崩し、こちらに落ちてきたところにクナイモードになったカブトクナイガンで翅を斬り付け、飛べなくする。変身を解けばまたいつもの様に飛べるはずだが、どうやら完全に嫉妬に飲まれた怪物になったらしい。
「「パルパルパルパルパルパルパル!!人を呪わば穴二つぅううううっ!」」
「もはや何を言っても無駄ね。終わらせるわ」
アナザーカブトはまるで獣の様に四本腕を地面に付けて四つん這いで、背後を向いて溜め息を吐く私を睨みつけながら突進。私はディケイドライバーに必殺のカードを装填してハンドルを押しており、ベルトから生じた青い雷が一度頭部の角を通ってから右足に充填される。
≪ファイナルアタックライド・カカカカブト!!≫
「――――想起【ライダーキック】」
「グッ…アァアアアアアッ!?」
飛びかかってきた瞬間に振り向いた私の回し蹴りを頭部にもらったアナザーカブトは爆散。爆発の中からボロボロのパルスィが出てきて、慌てて受け止めながら私は変身を解除した。
≪カブト!!≫
「パルスィ!大丈夫!?」
「う、ううん…」
「無事みたいね、よかった…」
するとパルスィの胸からアナザーカブトウォッチが出てきて音声を鳴らしながら転がり、どうやら気を失ったらしいパルスィをどうしようか迷ったが、一度パルスィを担いで飛んで地霊殿に戻り客室に寝かせて再び出発することにした。パルスィが起きた時には誰もいないが書置きは残したので許してほしい。今は妹やペット達の方が心配だ。
それにしても、あんな闇を抱えていたなんて…嫌がられるかもしれないけど、少しは彼女の心を視ていればこんなことにはならなかったのかもしれない…そう思うと、どうもずっしり心に来る。
「うん…?」
再び地上へ向かう道中。パルスィが元に戻った付近で地べたに転がったままのアナザーカブトウォッチを見つけた。このまま置いておいて厄災に回収されてまた誰かが変えさせられたらたまった物じゃないのでとりあえず私が所持することにした。これからどうなるか、正直不安だ。こいしもアナザーライダーにされた可能性が高いし、三日目にして私のところに来たということは地上にはアナザーライダーがわんさかいると見ていい。それに、パルスィ以外いなくなった旧都も気になる。
仮面ライダーディケイド、私には過ぎた力だとは思うが、今は緊急事態だ。破壊者だろうが悪魔だろうがなってやる。もとより私は怨霊も恐れ怯む少女、今更汚名が増えようと構わないのだから。
ーーto be next another time
矢車さんな時点でアナザーカブトはパルスィしかないよねってなったら擦り切れた怪物になっていた件。前回撤退した厄災がちょうど通りかかったパルスィにウォッチを埋め込んだ結果。厄災の台詞はカブトのOPから引用です。
天道語録と矢車語録をフル活用しました。原作台詞引用は若干難しかった。
初変身、ディケイドさとり。ライダー少女とかじゃなく普通にライダーです。敵を分析しながら最適解を打つという戦法です。
今作のアナザーライダーは表面を「記録」が仮面の様に覆っていて、さとりの能力じゃ心を読めない仕様になっています。そして同じライダーで無いと倒せないという特性も健在。原作ではワームを倒したクウガで倒せないという演出。だからこそのディケイド主人公です。でもノーマルディケイドなのでキバまでが限度です。プットオンでクロックアップはディケイドならではの戦法だと思います。
そしてパルスィが変身したアナザーカブトの特殊形態、アナザーカブト・エンヴィー。アナザーカブト×グリーンアイドモンスターという、パルスィならではの形態です。単純に強い代わりに嫉妬に駆られて理性が消える。昆虫の様な手足六本やワームサナギ体、ハイパーガタックに似ているのは皮肉です。
次回は地上の地獄を知るさとりと、VSアナザー響鬼。次回も楽しみにしていただけたら幸いです。よければ評価や感想、誤字報告などをいただけたら嬉しいです。感想をいただければいただけるほど執筆速度が上がります。むしろ感想くださいお願いします。