妹との攻防戦~ブラコンを矯正したい今日この頃~   作:黒逸樹

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なんか分かんないけど欲望が爆発した。
シスコンとブラコン見るのが好きなんです。


プロローグ

朝。昨日のバイトも疲れたなぁと伸びをして起きた。

あ、背骨からぐきって音した。

 

俺の名前は古橋隆輝。今年で高校二年生になるちょっと変わった高校生である。

変わった、と言っても、ただ前世の記憶を持っているだけだ。…そう、実は俺、転生してたりする。

今世の俺が“自分”だったころの記憶を思い出したのは今から十四年前、妹が産まれたときだ。

前世では兄弟も姉妹もいない一人っ子だったので大層喜んだものだ。うちの妹が小さいときは本当に可愛いくて可愛いくて仕方なかった。

…最近は、その妹のことで悩んでいるのだが。

 

朝ごはんを食べようと二階の部屋から降りる。

 

「おはよー母さん朝ごはんは…」

「ふへへ隆の匂いがする~やっぱり天使は香りから癒し系だなぁ…ふへへ、ふへへへへへ」

 

長い黒髪の少女が布を顔に擦り付けて口から涎を垂らしている。身体をくねらせ抑えきれない喜びを表現していた…っておい待てこら。

その布は昨日洗濯した俺の下着で、少女は俺の妹である(・・・・)。

 

「…何を、している」

 

後ろから頭を鷲掴んで問い掛ける。朝からなんて衝撃場面を見せてくれるんだ。

 

「わぁ!たかにーおはよう!

今日もそのゴリラみたいな握力で私の頭撫でてくれるんだね!もぉそーいうとこもマジ天使……いたたたたたギブギブ待って力強い頭割れる朝から脳飛び散るからストップストップステイィ!!」

 

ジタバタと暴れる俺の妹。見た目だけは美少女に分類されるレベルの高さだが、俺に対する行動がいつも変態的過ぎて素直に可愛いがれない。今もぎゃあとかうげぇとか女子らしくない叫び声を上げている。

 

「…はぁ何故うちの妹はこんな残念なんだ」

 

十秒ぐらい苦しめて、ため息をつきながら手を離す。

 

「あたたた…朝から人生強制シャットダウンされるとこだった。

もぅ相変わらず私に対して暴力的で辛辣何だから!妹をいじめるなんて大人げないゾ♡…ま、まぁそんな隆ちゃんも可愛いけど」

「…切実にうぜぇ」

 

兄に対して可愛いや天使なんて言ってくる妹はこいつぐらいだろう。お仕置きのつもりでやったことを何で嬉しそうにしてんだ。うちの妹はいつの間にか被虐趣味に目覚めていたらしい。…お兄ちゃんは悲しいぞ。

 

「いやぁてるぽんがいつでも可愛いのは世界の真理だけどね、やっぱりそうやって私を蔑む顔はいつみても興奮…嬉しくなっちゃうなぁ!」

「誰かこいつ止めて…」

 

どこで育て方を間違ったんだろうか…。妹は今年で中学二年生になる。もしかしてこれが思春期なのか?

 

「…ねぇ、たかにぃ」

「っ何だ」

 

いきなり抱きついてきた妹が上目遣いで俺を見る。見た目だけは美少女な妹にちょっとだけドキッとした。

ぎゅっと優しく腕に力を入れて妹がさらに密着する。寝起きの姿なので二人ともパジャマだ。もこもこの妹のパジャマの奥に柔らかい女の感触を服ごしに受け、少し顔が熱くなる。

いや俺は決して妹を性的な目で見てる訳じゃないからな!男としてそういうのを意識してしまうのは仕方ないのだ。

 

そんな思考を読まれたように妹はクスリと笑う。目を細め、小さな唇から言葉を紡ぐ。

 

「おはようの…チューして?」

「っ!?」

 

先程の馬鹿な変態的行動が嘘のようにあざと可愛い妹。そういうのはお兄ちゃんじゃなくて好きな人にやりなさいなんて言えず、妹に対して俺は固まることしか出来ない。

 

「この前テレビで外国の家族がキスしてるの見たんだ!てことは家族ならチュッチュッしていいってことだよね!!

さぁ、たかぴー!私の愛を受け取って!そしてその麗しの唇を私にちゅうだゲフッ!」

 

近くにあったクッションを妹の顔に押し付ける。そうだったこいつ見た目だけしか美少女じゃない妹だった。

…僅かにドキドキしてしまった自分が凄く恥ずかしい。

 

 

 

 

うちの妹は何故か知らないが兄である俺が好き…訂正、信仰していると言っても過言ではない。

以前こんなことがあった。

 

『ねぇてっちゃん。全世界の人間は何で隆輝お兄ちゃんを崇め奉らないの?』

『お前は俺のことをなんだと思ってんの?』

 

その日は妹が学校で宗教のことについての授業があった日らしい。家に帰ってすぐそんな質問をされた。

うちの妹は俺が何でも知ってると思ってる節がある。…俺は妹の考えが分からないよ。

ちなみに俺がした質問に妹はこう答えた。

 

『地上に降臨した神』

 

いつもヘラヘラ笑ってる妹からあれを真顔で言われたときは真面目に精神病院探そうか迷ったものだ。

 

うちの妹はブラコンである。それもちょっとヤバめな。

 

 

 

 

 

「ねぇ兄上。地球上で最も可愛い妹ちゃんがあーんしてあげようか?ほら私の唾液がついてるから間接キスになるよ!そして私ににーさんの…キャッ」

「さっさと食べないと遅刻するぞ」

「あぁん!もう待ってよてるてる!!」

 

うちの妹は中学の友達からあざと可愛い行為を教えてもらっているらしい。学校でもブラコン全開なのか?しかし欲望が駄々漏れ過ぎて台無しである。…いや別に期待している訳ではないけど!

朝ごはんを食べ終えて椅子を立つ。妹の相手を真面目にしていたら間違いなく遅刻になる。

 

「ほら、早く行くぞ」

「うんっ!!」

 

妹と一緒に学校へ向かう。道に咲く桜と妹の綺麗な黒髪が風に乗って揺れる。心底嬉しそうに俺の隣を歩く妹を見て、悪くないなと思ってしまうのは俺が妹を大事に思っているからだろうか。それとも…。

 

これは、俺が妹のブラコンを治すまでの物語である。

 

 




古橋 隆輝(ふるはし たかてる)
兄。古橋家の長男。高校二年生。168cm。栗色の髪に真っ白な肌。中性的な顔立ち。若干シスコン。

妹
あざと可愛い妹。古橋家長女。中学二年生。146cm。長い黒髪に真っ白な肌。クール系の顔だけど兄の前ではデレデレ。ひどいブラコン。変態度高め。兄の呼び方ころころ変える。



みたいなやつを考えてしまいました…。気が向いたら続き書くかも。
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