「黒」のアサシン   作:爆焔特攻ドワーフ

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今回は短めですが楽しんで頂けたら幸いです。


ゴルドの八つ当たり

「もう一度聞いてもよろしいですか?アサシンをどうすると?」

ミレニア城塞の一室。ゴルドとヴァシュロンが向き合って座っており傍らにはそれぞれのサーヴァントが控えている。

ゴルドの表情は不敵そのものであり、逆にヴァシュロンの表情は少し焦りを見せている。

「ふん、何度も言ってやろう。貴様のアサシンを赤のサーヴァントと直接対峙させる。ランサーとセイバーとの戦いの折にランサーを狙撃したのは貴様のサーヴァントであるとアーチャーからは聞いている。別に、私は怒っていわけではない。純粋に貴様のサーヴァントの実力が見たいだけだ。これは既にランサーから正式に許可されている。アサシンのサーヴァントらしく闇討ちしても良いし、正々堂々と戦うのも良い。実力を見せさえすればいいのだ!」

どう考えても、水を差されたことに対する八つ当たりで間違いないだろう。

内心ため息を吐く。こちらの目的が露見していないのは僥倖ではあるが、アサシンのスキルを開示しなければならないのはかなりの痛手だ。しかも相対するサーヴァントによっては宝具の使用をしなければいけない可能性がある。

一番の希望としては赤のキャスターもしくはアサシンに当たることが最善だが、ライダーやセイバーに当たるとしたらかなりまずい。

機動力が高いライダーに狙われれば宝具発動前にアサシンが消滅する可能性もある。

セイバーならば奇襲なら手傷を追わせることは可能だろうが、純粋な剣としてアサシンより上の技量を持つサーヴァントとならば先ず勝利は愚か逃走も不可能だろう。

アサシンのスキルで変化できるのは狩人に分類できるサーヴァントのみ、対人の剣技を磨いている狩人のサーヴァントは一人も居ないし、幻霊として呼び出そうにも自らが知らなければアサシンは変化することも不可能だ。

 

ゴルドの話を聞く限り、ユグドミレニアのホムンクルス部隊とキャスターのゴーレムも一緒に出撃することになるらしいが、サーヴァントの前では壁としての期待も出来ない。

ならば、こちらも近接戦闘が行える狩人をアサシンの変化先として選ばなければならない。

今夜にもアサシンの実力診断テストのような公開処刑は行われるらしい。

それまでに近接戦闘に向いている狩人の英霊もしくは幻霊を見繕わなければいけなくなった。

既に時刻は夕方に差し掛かろうとしている。夜まで数時間しかない、神霊も呼び出せなくはないが流石に全力戦闘しようものなら一時間でミレニア城塞のホムンクルスの魔力タンクは空っぽになるだろう。

 

なんとしてでも、それなりの強さの皮を確保しなければならない。

ゴルドの部屋から自らの部屋に帰る中で久しぶりに頭を抱えた。




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