鋼の英雄~彼のヒーローアカデミア   作:悪即斬

3 / 3
お待ちいただいた方がいらっしゃれば、大変お待たせいたしました。
そして今回も大変短いです。
重ねて申し訳ございません。

時間が…休みが…
全てブラック企業が悪いんだ。


#2 動き出した、天才

ヒーローになる。

 

一口に言っても、それには様々な道がある。

 

資格をとってプロヒーローになる道。

無資格のままヴィジランテ活動を行う道。

プロヒーローの相棒・部下としてサイドキックとなる道。

 

また、ヒーローたちの装備を開発するエンジニアという道も、ある。

 

さて、ヒーローになる、とは言ったものの実際問題、私はまだ7歳の子供に過ぎない。

両親を亡くしたばかりの7歳の子供、遺された遺産、会社経営…

考えれば考えるほど良くない未来ばかりが頭をよぎる、のだろう。普通ならば、だが。

 

子供とは言え、私にはかつてトニー・スタークとして得た体験や知識がある。

そして、以前自覚したひとつの『個性』。

 

武器はある。

さあ、始めようか。アイアンマンへの道を。

 

 

まず初めに必要なのは、財力。

これは、比較的簡単に手に入るはずだ。

会社はある。両親の遺してくれた守宅産業が。

問題は現在の経営陣が子供の私を認めるかどうかにかかっているが。

かつて海千山千の経済界で財を成した男を舐めないでもらいたい。

必要であれば彼らの後ろ暗い秘密のひとつやふたつ、簡単に掴んでみせよう。

…あくまでも最後の手段ではあるが、な。

まあ、真っ当に経営の改革や収益の改善案をプレゼンするだけでもある程度の効果は見込めるはずだ。

実際、古臭い無駄が多いのも事実だしな。反発する奴らにはダメ押しに『一押し』くれてやればいい。

 

いろいろあったが財力は手に入った。

細かいことは聞くな。話したくもない。

 

さておき、次は設備だな。

財力はあるのだから自前で作ってしまえ、と最初は思ったのだが。

問題となったのはこの世界の技術力と直接の資金だった。

アーマーやリアクターの制作には、足りないのである。レベルが。それも大幅に。

ぶっちゃけ技術だけであれば補助AIさえ組んでしまえば個人ですべて賄えてしまうことではあるのだが、資金は別だ。

そう。対外的な財力を手に入れたとはいえ7歳が個人で今すぐ自由になる金額などたかが知れているのだ。

地道にギャンブルや投資で稼ぐ手もあるが、時間がかかりすぎる。

ふむ。いっそ会社を作ってしまえ。

『守宅技研』、守宅エンジニアリングといったところか。

表向きは警備に関する機器の技術開発のための子会社でいいか。

高い設備投資もまあ、開発の副産物としていくつか生活家電や基礎技術の特許登録などで利益を上げれば対外的な受けもいいだろう。

 

財力・設備は揃った。

 

あとは直接のヒーローへの道だけなのだが…

当然、ヴィジランテは却下だ。

スティーブであれば『それでもいい』というのかもしれないが…『力』を行使する者には『責任』も伴うのだ。

かつて『公』のヒーロー活動を推進した私が無責任な自己満足で終わるわけにはいかない。

必然、私の選択は公認ヒーローに決まっている。

 

それに堂々と倒さなければいけない『敵』もいる。

両親が亡くなったとある大事件の黒幕。

表向き存在しないはずの化け物。

『奴』はまだ生きてその身を闇に潜めているはずだ。

私には確信があった。

生存情報はない。

むしろ見事なまでに一切の記録が抹消・隠匿され、私のハッキングをもってしても痕跡を見つけるのすら困難だった。

 

待っていろ、『オール・フォー・ワン』。

何やら因縁があるらしいオールマイトには悪いが、奴だけは私が始末する。

これだけは譲れん。

  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. 閲覧設定

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。

評価する
一言
0文字 一言(必須:5文字~500文字)
※評価値0,10は一言の入力が必須です。参考:評価数の上限
評価する前に 評価する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。