あれ、すごいですよねぇ……。
今回はちょっといろいろネタが入っていてもしかしたら不快に感じる方がいらっしゃるかもしれません。申し訳ありません。
戦う前に言っておくッ! 俺は今、この世界の理不尽さをほんのちょっぴりだが体験した。い、いや……体験したというよりは、まったく理解を超えていたのだが……。あ、ありのまま、今起こった事を話すぜ!
「俺は死なないために逃げたと思ったら、いつのまにか装者がいる所に自分から来ていた」
な、何を言っているのかわからねーと思うが、俺も何が起きたのかわからなかった……。頭がどうにかなりそうだった……。シンフォギアだとか特機部二だとかそんなチャチなもんじゃあ断じてねえ。もっと恐ろしいものの片鱗を味わったぜ……。
とまぁおふざけして現実逃避したところで目の前の現実は変わらない。現実は非情である。逃げた先に広がっている景色は炭素の塊が散見する町並みである。ノイズが出現したんですね、わかります。
死なないために逃げました……。逃げたんですよ! 必死に! その結果がこれなんですよ! ノイズになって、生きるために逃げて、今はこうして装者と対面してる! これ以上なにをどうしろって言うんです! 世界は俺にどうしろって言うんですか!
2回目の現実逃避だが許してほしい。もう絶対絶命な状況なんだ。青く長い髪に、近寄れば切られてしまいそうな雰囲気を持つスレンダーな女性。
奇跡的にまだ攻撃されていないが時間の問題だろう。とりあえず逃げなきゃ死ぬという事実は変わらないのだ。仕方ない。とっておきの策を披露しようじゃないか。息が止まるまでとことんやるぜ!
「逃げるんだよォ!」
180°回転し、全力で逃げる。ノイズ故に言葉は喋れていないが、そこは気にしてはいけない。ちなみに息もしていないが、深く考えてはいけない。
動く気配を感じ身構えた翼さんは俺が逃げ出したことに呆気に取られて初動が遅れた。これは逃げ切れるかもしれない!やったぜ!
そう思っていた時期が俺にもありました。
翼さんは斬擊を飛ばす“蒼ノ一閃”を繰り出してきたのだ。あれ思っている以上に速いんだね。気づいてすぐに全力で真横に飛んで避けなかったら今頃真っ二つだったわ……。
「避けただと!?」
ノイズが人から逃げて、攻撃を避けた光景を見た翼さんが驚いていらっしゃる。それもそうかもしれんが、こっちは必死に生きようとしてるから邪魔をしないで見逃してくれ!
「くっ、ならばこれはどうだ!」
バッと上に跳躍し……これ知ってるヤバイやつだ!範囲攻撃は反則だゾ!必死に起き上がり全速力を出すも間に合うかは怪しい。
“千ノ落涙”。空間から大量の剣を具現化させて、上空から落下させて広範囲を攻撃する技である。
いーやーだー!死にたくないぃーっ!こんなすぐに死んでしまうなんてあァァァんまりだァァアァ!
なんて思って必死に逃げていると、人型ノイズの攻撃方法のように手にある小さな突起物から身体が伸び、その伸ばした身体に残りの身体が引っ張られるように前方へ大きく素早く移動ができた。正確には吹っ飛んだが正しいかもしれないが、これで助かった。
偶然出来たが、これをしっかりと習得しないとこの修羅場を潜り抜けることは不可能である。またしても避けたことに驚きを隠せない翼さん。とにかく、距離は稼げたのでこのまま逃げたい。
「……またしてもか、ならば!」
そう言ってまたしても跳躍する翼さんはライダーキックのようなポーズをして……そいつはアカン、アカンよォ!
大型仕留めるような技をただの人型ノイズに使うとかオーバーキルも良いとこだぞぉ!ふっざけんな!!
やっぱりこの世界は俺に優しくないぃぃぃぃ!!!
絶対絶命なノイズの運命やいかに!
次回もまた読んで頂けたら嬉しいです