この世界は俺に優しくない   作:天乃天

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前話のあとがきにその日の内に追記をしています。
もしお読みになられていない場合は一読頂くとなるほどなとなるかもしれません。

今回も短いです。すみません。


第4話

迫り来る巨大な刃に逃げ切れないと悟り、迎撃のために構える。「飯食って、映画観て、寝る!男の鍛練はそいつで十分よ!」ってOTONAも言ってたしやってやるぜ!ってそんなわけあるか!そもそも今の俺はノイズなのだから触れた瞬間真っ二つだわ!くそっ、ここまでなのか……。

 

生きることを諦めるな!

 

そうだ、諦めるものかよ!俺は生きる!生きて逃げ切ってみせる!そう思って間に合うかわからないが飛び退こうとした時、それは起きた。

 

「うぇ!?あ、え……うわぁぁぁぁぁぁぁぁ!!??」

 

急に身体が伸びる感覚と共にあらぬ方向に引っ張られ、吹っ飛んだ。意図せず発動させてしまったのかもしれないが、心構えもなく猛スピードの空の旅にパニックである。

生き残れたし、逃げ切れもしたので結果的にはよかったのかもしれない。

 

「へぶっ!」

 

ちなみに着地は顔面からでした。特に痛みはないのだけど気持ち的に変な声が出てしまった。ノイズだから声出てないだろとか細かいことは気にしたら負けだ。

さて逃げ切れたわけだが、特機部二の優秀なレーダーがある以上、俺に安息の地はない。まぁ、あとどれくらいかはわからないが自壊しちゃうんだけどね!言ってて悲しくなってきた。

 

ただ、無闇に逃げるのも良くないと身をもって知ったのでどうしたものか。

逃げるにしても気をつけなければいけないことは多々ある。1つは今知ったように無闇に逃げると装者と出会うこと。また周囲に気を配らなければならないこと。

誰もが1度は憧れ、漫画などの物語では王道の「曲がり角でごっつんこ 運命の出会い」。これを俺がやると運命の相手は炭化します。そして運命の相手の体積分、俺の運命が減ります。下手すると一発で死にます。くそぉ……。

 

あとは今が原作のどの辺りなのか。俺は翼さんからだけ逃げればいいのか、響ちゃんからも逃げなくてはいけないのか。はたまたクリスちゃんからも逃げなくてはいけないのか。

いろいろあるが、疲れたのでゆっくり移動しながら考えよう。ノイズが疲れるのかという話は無しの方向でお願いします。気疲れとか人間もあるでしょ!

 

翼さんから逃げるときは必死で気にならなかったが、やはりこの足音慣れないなぁ……。気が抜けるというか、なんというか……。慣れるしかないのだけどね……。

ポキュポキュ音を鳴らしながら歩き、今後のことを考える。

うーん、まず最優先であの移動技というか身体伸ばしを習得するべきだな。でないとまた装者に遭遇したら、今度こそ殺されてしまう。どこか誰もいない所で練習するとしようか。どこか良い場所ないかなぁ……。

 

そうやって場所を探しているとばったりと人と出会ってしまった。

 

「いやぁぁぁぁぁぁ!!!!」

 いやぁぁぁぁぁぁ!!!!

 

悲鳴を叫びながら逃げ去る少女を見送りながら、その娘とは逆方向に俺も叫びながら逃げる。

だって急に叫ばれたら誰だってビックリするだろ!!それに悲鳴をあげられて逃げられるとメンタルにがっつりダメージが入るんですね。つらい……。

今のですぐに装者が来るはずだから逃げないと!一難去ってまた一難とはこのことか……。






次回もまた読んで頂けると嬉しいです。

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