短く刻んでいるのに時間がかかるというね。申し訳ない。
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驚いて固まっている様子の響ちゃん。まさかの原作主人公との遭遇にテンションが上がり、頭が真っ白になる俺。傍から見ればどちらも硬直しており、なんとも不思議な空間が出来上がっている。
「あ、えっと……ノイズ、さん?」
なんと響ちゃんは俺に話しかけてくれた!嬉しい!めっちゃ嬉しいっ!この転生で一番嬉しい!ああ、くそっ!せっかく響ちゃんが話しかけてくれているのに返事を返すことすらできないなんてもどかしい!
「私の名前は立花響。歳は15で、誕生日は9月13日。血液型はO型。身長はこの間の測定で157cm。体重は……えっと、仲良くなれたら教えるね。趣味は人助けで、好きなものはごはん&ごはん。後はえっと……彼氏いない歴は年齢と同じかな」
感動だぁ……。ちょっと違うけどもあの響ちゃんの自己紹介を生で聞けるだなんて。しかも俺に向かって言ってくれてるとはファン冥利に尽きる……。
しかし、返事は出来ないんだよなぁ。どうしたものか。
「えっと、そのぉ……」
ハッ、いかん! 響ちゃんが襲いも逃げもしないノイズに困り果てている。それもそうか、何の反応もなくただ立ち尽くすノイズに対しどうすればいいのか分からないよな。確かに俺はノイズとしては異質かもしれないが、分かり合えるかもしれないと手を伸ばしてくれるだなんて控えめに言って天使かな。
となると、響ちゃんの性格的になにもしないこちらに攻撃はしてこないだろう。あぁ、そりゃ困っちゃうわ。なんとかして意思の疎通をしなければ。とりあえず首を傾げておくと考えている、または理解できないみたいに感じてくれるかもしれない。いくぞ!交流する意思を示すんだ!
……俺の首ってどこぉ?
今気付いたけど俺首なくね!?首傾げられねーじゃん!何!?身体ごとよじればいいのか!?くそぉ、意思の疎通って難しいんだな……。しかし、やってやるぜ!届け俺の想い!
っておわぁぁぁぁぁぁぁ!?
唐突に横からバイクが猛スピードで突撃してきたのを辛うじて避けた。そしてそのまま進行方向にある建物にぶつかって爆発した。
おい、お前どこ見て走ってんだ!スピード出しすぎじゃボケェ!響ちゃん危なかったろうが!!あと俺が人から逃げる系ノイズじゃなかったらどうするつもりだったんだアァン!?お前が死んでたぞオラァ!!あ、えっと、大丈夫……?し、死んでない?
怒ってしまったが、バイクの運転手は大丈夫だろうか?俺は助けることすらできないから響ちゃん早く救急車を!
急に感じた寒気に従って後ろに飛び退く。すると目の前にいきなり壁が現れた。
壁?
「剣だ!」
壁かと思ったものは“天ノ逆鱗”の巨大な剣だった。つまりあのバイクは原作でよく乗り捨てられる翼さん愛用の使い捨てバイクか!というかこっちは思っただけで何も言ってないのに翼さんよくわかったな!?え、もしかして俺の声聞こえるの?
ちょっと違うけどさりげない原作台詞にちょっとテンションが上がったけど、とにかく逃げなきゃ!翼さんとのお話タイムはまた今度な!
「翼さん!?」
「下がっていろ!ヤツは私がここで仕留めてみせる!」
「待ってください!私、襲われてないです!あの子ならコミュニケーションが」
「戦場で何を馬鹿な事をッ!」
響ちゃんが俺を庇おうとしてくれてる優しいなぁ。そんな響ちゃんの努力を無駄にしないためにもここは全力で逃げるぜ!とりあえず人にぶつからないように小刻みに飛んでいくか。
「くっ、待て!」
翼さんが小刀をこちらに投げつけてくる。待って、あれ影縫いじゃね!?やばっ!急がないと!
飛来する小刀が自分の影に当てられないように細心の注意をしつつ、近くの一番高いビル目掛けて飛ぶ。次に響ちゃんに会うときまでに、私なりのボディランゲージ覚えておかなくちゃ。
SAKIMORI語録
戦場(いくさば)。シンフォギアの世界では戦場をせんじょうと読まずにいくさばと読む人が多い。ちなみに未来さんはちゃんとせんじょうと読む常識人らしい。意味は同じである。
次回もまた読んで頂けると嬉しいです。