転生した俺はゲーム会社に就職した、だが、この世界は…… 作:北方守護
りんは青葉と武昭を連れて会社に入ると軽く話していた。
「ここの会社はイーグルジャンプって言ってゲームを作ってる会社なの……
それにしても……2人って本当に同級生なの?」
「「あぁーーー」」
2人は互いに、そう言われた理由に思い当たった。
「「葉(アキっち)が小さい(大きい)からですね」」
「あはは、すごく息が合ってるのね……(嘘嘘嘘!なんで涼風さんは男性と普通に話せてるの!?)」
「俺と葉が幼馴染なのはさっきも言いましたけど、昔っから俺ってガタイがでかいんです」
「それで私の方は逆に体が小さい方なのにアキっちが近くにいると余計に、そう見られるんです」
「へぇー、そうなんだ……あぁ遅れたけど私はここでADをしてるの」
「あ、あの!ADって大変ですよね!TVとかで見ても雑用が多いイメージですし!!」
「おいおい葉、お前が言ってるADはアシスタントディレクターの事で遠山さんが言ってるADは多分アートディレクターの意味だと思うぞ?」
「そうよ焔地君の言う通りよ。私の仕事はアートディレクターで主にグラフィック管理をしてるの」
「あっ……まことに申し訳ありませんでした……」
本来の意味を聞いた青葉は真顔になると小さい声でエレベーター前で土下座をしていた。
その後、武昭は青葉を立たせると遠山と共にオフィス前に来ていた。
「ここが、これから私たちが仕事をするオフィスよ」
「うわー……これがガンッ!ハァー またやった……」
「えっ!?今の音って……」
青葉が遠山に案内されてオフィスを見ていると大きな音がしたので音の出所を探すと頭を抑えた武昭が蹲っていた。
「どうしたの!焔地君!?」
「いつもの事だから大丈夫ですよ、はいアキっち」
「あぁ、ありがとうな葉……ふぅー気持ちいい……」
遠山が慌てて駆け寄るが青葉は冷静に冷えピタを武昭に渡した。
「一体、どうしたのって……まさか入り口の上枠に頭をぶつけたのかしら?」
「はい、俺って見ての通り体が大きいんで初めての場所とかで、よくやるんですよ……」
「それで私もクセで常に冷えピタを持ってる事が多いんです……今日はたまたまなんですけど」
「そ、そうなんだ……これから気をつけてね。そうだ何か飲む?」
「じゃあ俺はコーヒーに砂糖とミルクをお願いします」
「私はオレ……ブラックコーヒーでお願いします!」
「分かったわ、少し「遠山さん葉の奴も俺のと同じにしてください」え?えぇ分かったわ」
「アキっち!勝手に変えないでよ!!」
「あのな、別に会社員になったからって無理して飲めない物を飲む事も無いんだよ」
武昭に軽く言われた青葉は小さく頬を膨らませていた。
遠山が飲み物を取りに行ってる間、武昭と青葉が椅子に座って話しながら社内を見回していた。
「それにしても優しそうな人で良かったなぁ……アキっちが入社してるなんて思わなかったけど……」
「確かに遠山さんは優しそうだな、まぁ俺の場合は
「ちょっとしたコネ?」
「う〜ん 疲れたぁ〜 もうやだぁ〜」
「うん?今、何か聞こえたよね?」
「あぁ、もしかしたら先輩が昨夜残業で今朝までいたんじゃないのか?(
「だったら挨拶しとかないと……確か声は向こうから……え?」
青葉が声の方に行くと机の下の空間で寝てる女性がいたのだが……
「お、おパンツーー!?」
タオルケットからはパンツだけの下半身が見えていた。
「う〜ん……うるさいなぁ〜……誰〜?……」
「うわわ!そのまま立たないで下さい!アキっちはコッチを見たらダメだよ!!」
「コウちゃん!また下履いてないじゃない!!」
「あ〜おはようり〜んこの子誰?……え?まさか、そこにいる初対面の子って……男の子??!?!?!」
コウと呼ばれた女性はソッポを向いている武昭に気づくと顔をリンゴの様に真っ赤にしてから慌てて下を履き始めた。
少しして……
「あ、あの……変な所を見せて申し訳ありませんでした……」
「いえ、俺は見てないので、そんなに気にしないでください……」
りんと武昭がどこか気まずそうに謝罪し合っていた。
「はい!謝るのはそこまでにしておいて、互いに自己紹介をしてちょうだい」
「分かったわよりん、私はこの会社でキャクターデザイナーをしてる八神コウよ」
「あなたが八神先生なんですか!?私は涼風青葉って言います!
八神先生がキャラクターデザインした〔フェアリーズストーリー〕をゲームしてこの仕事を志したんです!!」
コウの名前を聞いた青葉が目をキラキラさせて迫っていた。
「俺の名前は焔地武昭って言います。俺は親戚のツテでここの会社に入社しました」
「へぇ、親戚のツテって人が本当に居たんだー それにしても大きい身体だね焔地君て」
「大体、初対面の人にはそう言われます……それによく怖がられるんですよ、こんな顔してるんで……」
そう言うと武昭は苦笑いで落ち込んでいたが青葉はりんとコウに耳打ちで説明を始めた。
(ああ言ってますけど、私の周りの女子達はクールで大人っぽくてカッコいいって言ってましたよ)
(それは分かるわ、私も会社の前で初めて見た時に夢かと思ったわ)
(ねぇ、りん 本当に焔地君はウチの会社に入社したのよね?今もまだ信じられないんだけど)
女性陣は武昭を見ていた。
ちょっとした過去話。
武昭は小さい頃から顔が怖かったので怖がられていたが付き合いが長くなる程、良さがわかっていく。
その為、バレンタインのチョコレートは学年が上がる毎に増えていった。
だが自分がモテるとは気づいてなく義理チョコか罰ゲームで渡されてると勘違いしていた。