遊戯王 次元拡張世界 ニューロンズ・ザ・シャイニング・スピリット 作:音恩
遊戯王 次元拡張世界②
ニューロンズ・ザ・シャイニング・スピリット
2話「盗賊の魂」
「よう。御曹司さま」
必要最低限の物しか置いていない白い部屋。
そこに軟禁されている人物はオレに対し気さくに挨拶をする。
「こう何度も俺様に会いにきてくれるとは嬉しい限りだねぇ。俺に惚れてるのか?」
「貴重な実験サンプルであるならゴキブリであっても丁重に扱うのは当然のことだ」
皮肉を皮肉で返すと彼は一層邪悪な笑みを浮かべた。
「ハハッ! 相変わらずの唯我独尊は健在でなによりだ。で、今日はこのキース様に何の用だ?」
キース・ハワード。
バンデットキースの名でかつて知られた男。
だが、今や彼にはその名誉も地位もなく、人としての人権すら存在しない。
「シャーディ・シンという男を知っているか?」
「なんだそいつは。お友達か?」
「すでに死んでいる男だ。同じ死者ならば知っているかもと思ってな」
「前も言ったが。俺は天馬夜行によって生き返えらされたと言っても前と全く同じキース・ハワードじゃないらしいからな。もし会ってたとしても分からねーかもなぁ?」
天馬夜行がかつて「R・A計画」(リバース・オブ・アバター計画)によってペガサスの魂を再構築する為のアバター実験。
実験体となったキース・ハワードはその身こそが産物の塊である。
「知らないとハッキリ言え」
「ククッ……おまえが俺に何を期待しているのか知らないが『邪神』ってのは奇跡を破壊する存在なのさ。夜行のガキが言ってたことだがな」
「どういう意味だ」
「つまりはおまえが求めているオカルトは奇跡の産物。だが、三邪神はそれらを打ち破る為にペガサスのクソ野朗がデザインした新しい神ってことさ。違う世界の神が他の神と交わることはない、なんて夜行が語っていたな」
三邪神は三幻神に対抗する為にデザインされたもの。
邪神の力によって目覚めたキースは千年アイテムに関係する力を寄せ付けなくなっていると言うことなのだろうか。
「なるほど。確かにそれが本当ならば貴様は使い物にならないな」
「だろ? だから俺をここから出しても良いんだぜ」
「それとこれは別の話だな」
「相変わらずお堅い奴だなぁ…。俺じゃなくて夜行に直接聞けば済む話じゃないのかぁ?」
「それが出来れば貴様に話を聞くことなどない」
インダストリアイリュージョン社を吸収したとは言え、奴はすでに立場を確立し社長として座している。排除は可能だが奴なくては会社は瓦解してしまう。
夜行自身は千年アイテム関連には関わろうとせず邪神のことも多くは語らない。
強引な手段を取ることも考えたが将来の利益を考え抑えている。
「だが、もしかしたら死者に会える方法を俺は知ってるぜ」
「ここから出たいからと言って出まかせを言うな」
「おいおい。本当だぜ? 死と言う暗闇が支配する力。つまり擬似的に死ぬ方法を俺は知っている。もちろん邪神の力だろうから貴様が求めるオカルトとは違うかもだが試す価値はあるんじゃないのか?」
「それで、その方法は?」
「こんな美味しいものタダで教えると思ってんのか?」
「……何が望みだ? ここからの解放か? それとも金か?」
「おいおい。俺は奪う側さ。そしておまえも形は違えど俺様と同じ略奪者だ。なら、win-winな関係じゃなくて完全決着を付けようぜ」
「まるで理解が出来んな。賭けをしてオレに勝ったとしても先ほど提示した以上の望みがあるとは思えん」
「言ったろ? 俺は盗賊なのさ。自由も金も与えられるものじゃなく、奪うことに意味がある。それとも負けるのが怖いか?」
「ふん。安い挑発だな。だが……」
…………
……
※
「準備は出来たか?」
「ああ、まさかここまでお膳立てしてくれるとはな」
広々とした空間。
ソリッドビジョンシステムを大いに活用した実験室であり、AIを搭載した空想の存在を作り出す世界そのもの。
「実験のついでだ。気にすることじゃない。気にするべきことは貴様が敗北した時のことを考えるべきだな」
キースには奴が選んだカードを全て用意させた。
もちろんオレはそれを確認はしていない。
「相変わらず舐めたガキだぜ。先攻後攻は何で決めるつもりだ?」
「好きにしろ。どちらであっても結果は変わらん」
「なら、コインで行くとするか。俺は持ってねーけどな」
オレはソリッドビジョンで作り出したコインを互いの中央に出現させる。
「便利なもんだな。なら表だ」
つまりオレは残りの裏。
ソリッドビジョンを操作しコインを弾かせる。
表裏のイカサマ操作は簡単だが互いにプライドを賭けた勝負。奴もオレの性格を理解した上でのソリッドビジョンでの演算に任せいる。
そして、その結果は…
「表か。今日の俺様はついてるなぁ」
「御託はいい……」
「ああ、そうだな」
互いに睨みを利かせデュエルディスクに
………
……
…
「「
キース:ライフ8000
海馬: ライフ8000
「先攻は貰うぜ。俺は手札から『スクラップ・リサイクラー』を召喚!」
スクラップ・リサイクラー
レベル3/地属性/機械族/効果
ATK900/DFE1200
①このカードが召喚・特殊召喚に成功した時、自分のデッキから機械族モンスター1体を選択して墓地へ送る事ができる。
②1ターンに1度、自分の墓地に存在する機械族・地属性・レベル4モンスター2体をデッキに戻す事で、自分のデッキからカードを1枚ドローする。
「スクラップ・リサイクラーの効果によりデッキから機械族モンスターを墓地に落とす」
キースのデッキから機械族モンスターが墓地に送られる。
「クク……そして、フィールドの『スクラップ・リサイクラー』を除外して『アルマ・ダークネス・メタル・デビルゾア』を特殊召喚させてもらう」
奴のフィールドの機械族モンスターが消え失せ、奴の手札から禍々しい何かが出現した。
アルマ・ダークネス・メタル・デビルゾア
レベル10/闇属性/機械族/効果
ATK3000/DFE2500
このカード名の効果は1ターンに1度しか使用できない。
自分フィールドの機械族モンスター1体を除外してこのカードを手札から特殊召喚できる。
①1ターンに1度、自分の墓地のレベル5以上の機械族モンスター1体を対象に発動できる。そのモンスターを特殊召喚する。その後、次のターン終了時までこの効果で特殊召喚したモンスターがフィールドに存在する限りこのカードは相手効果を受けず戦闘では破壊されない。
「アルマ・ダークネス・メタル・デビルゾアの効果発動! 墓地にいる機械族モンスターを特殊召喚する!!
混沌を制する機械の王、闇の魔物の声に呼び従い今こそ三界を蹂躙せよ!
アルマ・ガトリング・アウトレイジ・ドラゴン!」
アルマ・ガトリング・アウトレイジ・ドラゴン
レベル12/闇属性/機械族/効果
ATK4000/DFE4000
このカードは通常召喚できない。
「アルマ・ダークネス・メタル・デビルゾア」の効果でのみ特殊召喚できる。
自分または相手バトルフェイズ開始時に発動できる。
コイントスを3回行い出た表の数によって以下の効果を適用する。
この効果を発動するターンこのカードは攻撃できない。
①表の数1:相手フィールドのモンスターを1体選んで破壊する。
②表の数2:相手フィールドの魔法・罠カードを2枚まで選んで破壊する。
③表の数3:相手の墓地のカードを3枚選んで除外する。
「俺様はカードを1枚伏せターンエンド。さあ、お前のターンだぜ」
to be continued…….
更新遅めですまそ
かなり話の展開が急だったかなって思ってます。
反省はしてません
オリジナル新規カード
アルマ・ダークネス・メタル・デビルゾア
レベル10/闇属性/機械族/効果
ATK3000/DFE2500
このカード名の効果は1ターンに1度しか使用できない。
自分フィールドの機械族モンスター1体を除外してこのカードを手札から特殊召喚できる。
①1ターンに1度、自分の墓地のレベル5以上の機械族モンスター1体を対象に発動できる。そのモンスターを特殊召喚する。その後、次のターン終了時までこの効果で特殊召喚したモンスターがフィールドに存在する限りこのカードは相手効果を受けず戦闘では破壊されない。
アルマ・ガトリング・アウトレイジ・ドラゴン
レベル12/闇属性/機械族
ATK4000/DFE4000
このカードは通常召喚できない。
「アルマ・ダークネス・メタル・デビルゾア」の効果でのみ特殊召喚できる。
1ターンに1度、自分または相手バトルフェイズ開始時に発動出来る。
コイントスを3回行い出た表の数によって以下の効果を適用する。
この効果を発動するターンこのカードは攻撃できない。
①表の数1:相手フィールドのモンスターを1体選んで破壊する。
②表の数2:相手フィールドの魔法・罠カードを2枚まで選んで破壊する。
③表の数3:相手の墓地のカードを3枚選んで除外する。
確定スロットベル
通常魔法
手札のレベル5以上の機械族モンスター1体を墓地に送り発動出来る。
攻撃力3000以上、守備力3000以下の「アルマ」モンスターをデッキから2枚まで手札に加える。
その後、このターン機械族モンスターしか召喚・特殊召喚できない。
デビルゾア・クライ
永続罠
①フィールドの機械族モンスター1体をリリースして発動できる。デッキ・手札から「デビルゾア」1体を特殊召喚する。
②このカードを破壊して発動できる。フィールドの「デビルゾア」を含めた融合モンスターカードによって決められた融合素材をフィールドと墓地の機械族モンスター1体をデッキに戻し融合召喚できる。
③このカードが破壊された場合に発動できる。除外されている機械族モンスター1枚を手札に加える。