「春香君13人にソード・ワールド2.0をやらせてみたいんだが、どうだろうか!? プロデューサー君!」
「13人でTRPGができるわけないでしょう社長……」
また無茶なことを言っている。プロデューサーはため息が漏れる。
「そういうが彼女たちも色々なことをやってみたいと言っているし……」
「あいつらの予定は半年先まですでに埋まってます。それに数人海外に行っていて全員が集まるのは相当難しいですよ」
「うーん……そうか……」
「そんなに良いお話だったんですか?」
事務員の音無小鳥が会話に混ざって来た。
「もちろん! リプレイを出すんじゃないからね!」
「リプレイじゃない? じゃあ何を?」
「ふっふっふっ、なんとアニメをやろうという話になってね」
「ア、アニメですか!? じゃあ、主役の声とかは……」
「もちろん自分のキャラクターは自分であてることになるよ」
「すごいじゃないですか社長! やりましたねプロデューサーさん!!」
うれしそうな小鳥の隣ではプロデューサーが考えるような悩んでいるような顔をしていた。
「あ、あれ? どうかしたんですか?」
「……社長。その話はすぐやらなければいけないことですか?」
「いや、彼女たちが世界で活躍する人物であることは相手も知っていることだからね。時間がかかることは承知しているよ」
「なら半年後のスケジュールに組み込みましょう。もちろんあいつらの負担にならないようします」
「うん。よろしく頼むよ」
先ほどとは打って変わってプロデューサーは13人のスケジュールを考え始めた。
「ああ、そういえばルールブックとは手配してもらえるんですか?」
「問題ないよ。すで全員にいきわたる数を用意してあるから」
「なら、海外にいるメンバーに早く渡していかないと……今国内で活動しているメンバーにも話を通して半年後に新しい仕事として……」
プロデューサーはブツブツ言いながら机に向かって作業していた。
「ふふっ、プロデューサーさん。すっかりやる気ですね」
「うんうん。これならうまくいきそうだね。じゃあ私は先方と改めて打ち合わせをしてくるよ。音無君すまないが……」
「はい。そのほかのことはこちらでやっておきますね。幸い会社も大きくなって新しい事務員も来てくれたことですし」
「うん。じゃ頼んだよ!」
「はい。いってらっしゃい」
社長を見送り仕事を再開すると、携帯に高木からのメールが届く。
『言い忘れていたんだが、シナリオはプロデューサー君に一任しているからよろしくたのんだよ! 音無君もサポートを頼んだ!!』
と、書かれていた。
「ええっ……」
どうやら人員が増えても小鳥は楽ができそうにないようだった。
この作品内では765プロの13人はSランク到達済みで日本のアイドル界を実質制覇したようなものですが、ほかのアイドルたちが一向に現れないことや第二の日高舞ショックが起きるのではないかという恐れから殿堂入り扱いを受けており、現在は女優などが主な仕事になっています。