ボクとカノジョと召喚獣   作:気分は少年

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なんとか1話書き上げました。しかし、原作という土台があっても書くのは大変です(-_-;)毎日投稿している人たちはすごいです。



第1話 振り分け試験当日

―振り分け試験当日の朝―

 

 木下優子は、けだるい体を起して熱を測っていた。頭痛に、のどの痛みがあり、熱が高いためか意識が少しボーウとしている。

 

 念のため熱を測ってみたが・・・

 

優子「38度5分・・・ほとんど変わりなしね。」

 

 ベッドからゆっくり起き上がり制服に着替え、鞄の中を確認して優子は部屋を出た。

 

 リビングの手前で中を確認すると母さんが朝ご飯を作っていた。

 

優子「見つかったら絶対止められるわよね。といっても家から出るには、ここは通らないといけないし・・・・。」

 

 

 優子はどうやってきずかれずに通り抜けるか考えていると、母さんは朝食の準備が終わったらしく、一息ついた後にリビングから出て行った。

 

優子「トイレにでも行ったのかしら?とにかくチャンスね。」

 

 誰もいなくなったリビングを抜けて玄関に辿り着いた優子は靴をはき、こっそりと家を出た。

 

 

 

 優子が家を出たと同時に、木下母はトイレから出た。その時、玄関から音が聞こえ、もしやと思い優子の部屋を確認する。

 

木下母「制服も鞄もない!!あの子ったらっっ」

 

 娘を連れ帰るためにいそいで部屋を出ると、ちょうど準備を終えた秀吉が出てきた。

 

秀吉「おはようなのじゃ母上。そんなに慌ててどうしたのじゃ?」

 

木下母「秀吉!!優子ったら私に止められるからって勝手に家を抜けだして学校に行ったみたいな

の。急いで追いかけないと!!途中で倒れてるかもしれないわ。」

 

秀吉「そうであったか。確かに姉上ならば、何が何でも学校に行くじゃろう。母上は仕事に行く準

備もあるのじゃろうし、ワシが今すぐ追いかけて姉上を連れ戻してくるのじゃ。」

 

木下母「確かに今日は昼から重要な会議があるからそのための準備はしておきたいわね。けど秀吉の言うことを優子が素直に聞くとは思えないけど?あの娘かなりの頑固者よ。誰に似たのやら。」

 

秀吉(それは間違いなく母上からの遺伝じゃろうな・・・・・)

 

秀吉「普通の状態の姉上ならば無理じゃろうが、今は熱で体も弱っておるし、ワシだけでも大丈夫じゃろう。いざとなれば母上の携帯に連絡するゆえ一先ずはわしにまかせてくれんかのう?」

 

 秀吉の言うとおり、木下母にも準備すべきことがあったため

 

木下母「わかったわ。そこまで言うのなら、一先ずは任せるけどなにかあったら連絡しなさい。仕事よりもあなたたちの方が大事なんだから。」

 

 

秀吉「了解なのじゃ。それでは行ってくる。」

 

 そういって秀吉は姉を追いかけるため急いで家を出た。

 

 

 

 

《明久side》

 

 

 その頃、吉井明久は文月学園に向かい歩いていた。

 

明久(今日はとうとう振り分け試験か。難しいって噂だけど僕なら大丈夫だよね。いざとなれば秘密兵器もあるし♪)

 

 頭の中でそう考えながら進んでいくと、大切な友人であり、元気の源である秀吉が走って登校しているのをみかけた。

 

明久「どうしたんだろ?まだ時間はあるのにどうしてあんなに急いでるのかな?」

 

 明久は気になったので秀吉を追いかけた。そして追いついたところで明久は秀吉が誰かと話していることに気付き、近づいてみてみると・・

 

明久「エエエエエェーーーーーーー!!!!秀吉が二人いる!!!!!!どういうこと????」

 

 とおもわず叫んでしまった。

 

 

 

《優子・秀吉side》

 

 ややふらつきながら、優子は学校までの道を歩いていた。状態としてはかなりきついが、彼女は強い精神力でなんとか耐えしのいでいた。

 

優子(とにかく学校までいけば、試験が始まるまでに少し休めるし、この状態だとAクラスにいける

可能性は低いと思う。でも試験も受けずにFクラスになるのは避けないと。) 

 

 優子はそう言い聞かせながら歩き続けていた。

 

秀吉「待つのじゃ姉上。」

 

 後ろから秀吉の声が聞こえたので振り返りなるべくいつもどおりに対応する。

 

優子「あら、秀吉そんなに急いであたしに何か用。(用件はまぁ察しがつくけど。)」

 

秀吉「聞かずともわかるじゃろうに。母上も心配しておる。おとなしく家に戻ってくれんかのう」

 

優子「あんただって今日がどんなに大切な日かわかってるわよね。それにこれくらいの風邪、どうってことないわ。」

 

秀吉「本当にそうであるならこっそりと家を抜けださずとも、堂々と母上に大丈夫であることを示すはずじゃろう?そうしなかったのは姉上自身も今の状態は最悪じゃとわかっているからじゃろ。」

 

優子「あたしが大丈夫だといえば大丈夫なのよ。」

 

秀吉「姉上、そうはいっても顔も赤く風邪声になっておる。体も安定せずふらついておるぞ。これ以上話を聞かんのであれば、母上に連絡し、2人がかりで家に連れ戻すことになるがよいのか?母上の仕事にも差し支えてしまうが。」

 

優子「・・・・・・」

 

 そう言われると優子も強く言い返すこともできない

 

優子「(斯くなる上は秀吉を気絶させて携帯を奪って、学校に着くあたりで母さんに、「学校の近でなんとか追いついたので、先生に協力してもらい保健室で寝かせたのじゃ。」みたいなメールを送ってごまかすしかないわね。)」

 

 優子は秀吉を一撃で気絶させられるように、すきをうかがう。

 

秀吉「(なんじゃ!!姉上から殺気を感じるのじゃ!!)」

 

優子「(!!!ひるんだわね秀吉、一撃で決「エエエエエェーーーーーーー!!!!秀吉が二人いる!!!!!!どういうこと????」」

 

 優子が秀吉に一撃加えようとしたとき大きな声が聞こえ、優子も秀吉もそちらに振り向いた。

 

 

 

 

《三人称side》

 

 

秀吉「なんじゃ明久じゃったか。いきなり叫んでどうしたのじゃ?」

 

明久「いや・・・だって秀吉がなんで2人もいるの!!僕の目がイカレテルノ?」

 

秀吉「落ち着くのじゃ明久。こちらはわしの双子の姉上じゃ。」

 

優子「(秀吉の友達?みたいね)秀吉の姉の優子よ。」

 

明久「ごごごめんなさい。いきなり大きな声出して。僕は秀吉の友達で吉井明久っていいます。よろしく木下さん。」

 

 明久はいきなり叫んでしまったことへの謝罪と自己紹介を行う。

 

優子「別に気にしなくていいわ。こういうこともそこまで珍しいことでもなかったし。」

 

明久「それより2人ともこんな道の真ん中で何を話してたの??木下さんは顔が赤いし・・・ 聞いてもいいかな??」

 

秀吉「ふむ。実はのう・・・・・・・・・」

 

 秀吉は明久に事情を説明し始める。

 

優子「(はぁはぁ、いけないっ、さっき一撃入れるために集中していたせいか、かなり消耗しちゃったみたい。周りが歪んで・・・・・)」

 

  限界が来たのか優子の意識はそこで途切れた。

 

 

秀吉「・・・・というわけなのじゃ。」

 

明久「そうだったのか。そういうことならお姉さんをとめないt・・・」

 

 会話の途中で明久は優子の方を見るとかの優子がゆっくり倒れかけるのが目に入った。

 

明久「危ない!!」

 

 間一髪、明久は優子の肩を掴んで支える。秀吉も優子の異変に気付き、姉に声をかける。

 

秀吉「姉上しっかりするのじゃ!!・・・・駄目じゃ意識がないようじゃ。救急車を呼ぶべきかの」

 

 そう言って秀吉は携帯を取り出そうとしたが、明久はそれを止める。

 

明久「秀吉、救急車を待つより直接病院に運んだ方が早いよ。僕も手伝うから急いでお姉さんを運ぼう。」

 

秀吉「明久よ、協力感謝する。それではよろしく頼む。」

 

 そういって2人は、協力して優子を病院まで運んだ。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 




今回はここまでになります。何か間違いやご意見がありましたら、ご指摘の方お願いします。

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