プロローグ
この物語は、これから巻き起こる事件に繋がる数年前の出来事。
とある街の外れにある工場跡地。辺りには残された資材やコンクリートブロックがあるのみ。人気などするはずのない場所に、エスニック調の服を着用している1人の青年が立っていた。
彼は汗を垂らし、顔に土や血などが付着し酷く汚れ、さらに疲れ切っている様子にも見える。しかし、そんな疲れている様子から一変、いきなり何かを鋭く睨みつけるように険しい顔をする。そんな彼の目線の先には、まさしく怪物と言える存在が立っていた。
その怪物の姿は、今から約一億年前の白亜紀後期に、かつて地球上に存在していた恐竜の頭蓋があり、とても人とは言えない姿をしていた。
胸部には、眼の上の長く伸びた二本の角と鼻面に短かな角の三本の角を備えた、角竜の代表とも言える草食恐竜『トリケラトプス』
肩の鎧には、嘴のような大きな顎と鋭く伸びる後頭部、そして最大の特徴の大きな翼を備え大空を飛び回った大型の爬虫類(翼竜)の『プテラノドン』
そして頭部には、陸上の肉食生物の中では史上最大級の生物で、最大9tもの凄まじい
名実ともに、恐竜の代表格とも言える大型の肉食恐竜、別名T−REXこと『ティラノサウルス』
その三体の恐竜を示した頭蓋、そして背部に伸びる紫のマント。この世に存在するはずが無い異形が立っていた。
青年と怪物は互いに睨み合い、怪物がジリジリと歩み寄り青年に距離を詰める。それを確認した青年は短く深呼吸をした刹那ーー。
「ウオオオオォォォォォォォォ!!!!!」
青年は喉が壊れる勢いで声を張り怪物に向かって大きく吠える。吠える彼の眼は怪物と似た紫色へと変化し、彼の周りからは黒いオーラが周りに広がる。彼も、またあの怪物のように人ならざるものなのか…。
そんなことを考えるのも束の間、何処からか男性の荒々しい声が聞こえて来ると共に、声の方向から火炎弾が飛来し青年の一歩先に着弾する。青年に近付いていた怪物は後退し、飛んできた火炎弾のお陰か青年の周りに広がっていた黒いオーラは消滅した。
そして、青年は火炎弾が飛んできた方角から再び飛んできた何かを受け取る。彼の手には金色に縁取られ中が赤いパーツで造られたメダルが3枚。
そのメダルには大空を舞う鳥類を模したような絵が描かれている。彼はその中で一つのメダルを手に取り、何かに気づいたのかそのメダルをじっくりと見る。
「…わかってる。お前が…本当にやりたいことなんだよな。」
そう言葉を発しながら、青年は自身の腰に手をかける。彼の腰には特殊な形状、模様をしているベルトが巻き付けられていた。
よく見ると、そのベルトには3つの窪みがあり、そのうちの右側の空間に、手に持っていた赤のメダルを入れる。さらに、もう一枚中央にメダルを入れる。少し間を開けて、もう一度言葉を発する。
「ーーー…行くよ。」
誰かの名前を呼んだのだろうか、うまく聞き取れなかったため定かではないが彼はメダルが飛んできた方向に目線を向け、彼が持っていた最後のメダルをベルトに入れる。
そのメダルは他2つと似て異なる見た目をしていた。そのメダルには今にでも割れそうなくらいの大きなヒビが入っていた。
彼は決意を固めた様子を見せながら、ベルトを斜めに傾けさせ右腰に備え付けられていた、黒色をベースに金色の模様が描かれた特殊なサークルを手に持ち、顔の横に持ってくる。
その瞬間、場の空気は張り詰める。そして、謎の機械音が響き渡る。青年は真剣な表情へと変わり、様々な思いを胸に掲げる。
世界の終末を防ぐためにー
皆の明日を守るためにー
彼の思いを…無駄にさせないためにー
そして、己の欲望のために目の前の敵を倒す戦士へと姿を変える言葉を叫ぶ。
「変身ッ!!」
去年、この作品の方を投稿しプロローグを書き終えキャラ紹介を書いていたところ、自分自身当初書いていた内容に納得いかず書き直してる途中で挫折してしまい、結局最後の投稿日から半年以上経ってしまいました。ですが今現在もう一度書き直してみようと決断致しました。
プロローグという事で、第一話も同時に投稿します。
挫折しない様、ひたすらに書いてみようと思いますので、改めてこれからよろしくお願いします。
皆様の評価、コメントを是非よろしくお願いします。