Fate/WhitePage 第四次聖杯戦争編   作:バッグクロージャー

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バッグクロージャーです

あまりにも亀過ぎる更新

今回で白野が召喚したサーヴァントの正体が少し分かるかと思います。

それではどうぞ


四話:彼岸花

「----せいぜい楽しませろよ雑種?」

 

その言葉を最後に、ギルガメッシュの目付きが変わる。

加減はすると言っていたが、つまらないと判断されたのならその先の流れは想像に難くない。

 

良くてもAランク級武器の嵐が自分達に降り注ぐだろう。

 

 

アサシンは衣服のポケットからあるものを取り出した。

現代の電子機器(スマートフォン)だ。

 

彼女は馴れた手付きで操作し、アプリを起動する。

そしてそのアプリの画面をタッチした瞬間、強力な光が画面から溢れ出しアサシンを包み込んだ。

 

 

「ほう...」

 

 

アサシンを包む光が無くなった時には、彼女の姿が一変していた。

 

簡素にまとめてた衣服は、あずき色を基調とした装束へと変化し、肩までほどしか無かった髪は足元に着かんばかりに伸びる。

 

右側頭部で結っていた髪には、彼岸花が飾り付けられていた。

 

 

---最も印象的なのは、その少女に似合わない大振りの鎌。

 

 

「---さぁ、来なさい。鏖殺(おうさつ)してあげる...」

 

 

鎌を手軽く振るい、戦闘態勢に入る。

 

自分はその言葉と同時に筋力強化と敏捷強化をアサシンに行使する。

 

 

「良いだろう。貴様の(身の丈)にその武器は些か重すぎるだろうが、それも覚悟の上だろう。では行くぞ?」

 

 

その言葉を最後に、黄金の英霊は"自ら"アサシンとの距離を詰める。

 

アサシンは鎌を逆袈裟に振るい黄金の剣を受け止める。

 

2撃、3撃と攻撃の応酬が続いていく内にあることに気づく。

 

 

アサシンは戦闘経験が0に等しい

 

 

ギルガメッシュが振るう宝剣を防ぐのに手一杯であり、アサシンが振るう攻撃はどれも大振りでまともに当たらない。

 

 

「...なるほど」

 

 

ギルガメッシュが大きく後ろへ退く。

 

 

対人戦闘経験が無い(人を殺したことは無い)とは見えていたが、ここまでとはな。」

 

 

ギルガメッシュはそう言い、「フンッ」と鼻を鳴らす。

 

 

「まだよ...!」

 

「終わりだと言ったのだ(たわ)け。それとも、後ろのマスター共々消滅を望むか?」

 

 

諦められないアサシンの態度を見てか、ギルガメッシュは背後に宝剣の群れを構える。

 

王の財宝(ゲート・オブ・バビロン)

 

だが、宝剣達はこちらへの切っ先を向けたままだ。ギルガメッシュは威圧してるのだと自分は瞬時に判断した。

 

そう、威圧するだけだ。これがもし気に入られて無かったらとっくに自分共々宝剣の波に呑まれている。

 

 

「アサシン、もういい。彼は試しに来ただけだ。余計な事はしない方がいい。」

 

「くっ...!」

 

 

自分の制止の声に悔しさを口に吐き出し、変身が解かれる。

 

アサシンは、元の姿に戻っていた。

 

 

「岸波白野と言ったか。」

 

「...ああ。」

 

「貴様に一つ、アドバイスしてやろう。感謝しろよ?我が助言をするのはすこぶる気分がいい時のみだ。我の記録上の事であれ、愉しみが増えたのだからな。」

 

 

恐らく、彼はあの月の裏の出来事を何らかの形で垣間見たのだろう。

 

自分の事を"愉しみ"として扱い始めたのが証拠だ。

 

 

「よいか。そこな娘の真価は人ではなく、異形に対して発揮するもの。その癖物をどう使ってみせるか、愉しみにしているぞ?雑種」

 

 

その言葉を最後に、彼は霊体化する。

 

プツン、と緊張の糸が切れてその場で尻餅を着く。

 

アサシンの様子を見てみると、何を想っているのだろうか、スマートフォンを握りしめ、空を見上げていた。

 

 

 

 

 

 

遠坂邸。

 

 

ギルガメッシュのマスターである遠坂時臣は、白野達の戦闘を使い魔を通して監視していた。

 

「これは一体...」

 

時臣は使い魔越しに届けられる映像を観ていた。

 

その表情は「ありえないものを見ている」と言えるものだ。

 

 

「あのマスターが使役しているサーヴァントは何だ...?」

 

 

映像には岸波白野と、隣に酷くボヤケた影の様な何かが佇んでいる。

 

 

「あれがサーヴァントだとするなら、何らかのスキルによる妨害か... ?」

 

 

映像越しに見える"何か"がギルガメッシュと戦っている。

 

 

武器は?性別は?容姿は?

 

いや、そもそも人間なのかさえ怪しい。

 

"何か"は、鮮明に映し出されている映像からそこだけ誰かが編集したか濃く、黒い靄が掛かっている。

 

 

「...せめて、スキルらしい情報程度は記録には残しておくか」

 

 

時臣は紙面に記録する魔術の機械を用い、白野のサーヴァントらしき何かの情報を記していく。

 

スキルと思わしき黒い靄。タンカーで見たバーサーカーと同じならば、ステータス隠蔽のものか。

 

 

「...!?馬鹿な!」

 

 

時臣は記録した紙面を眺め、さらに顔を歪める。

 

サーヴァントについて記した記録が、次から次へと黒潰しされていく。

 

まるで誰かが書類を編纂するかのように。

 

 

「あのサーヴァント、情報の記録が出来ないとでも云うのか...!」

 

 

 

 

#マテリアルが更新されました#

 

アサシン

 

真名:不明

 

スキル New!

情報検閲(じょうほうけんえつ)

ランク:A

 

彼女の伝承によるもの。

このスキルの保有者が様々な記録媒体によって記録されると、その瞬間から個人名、容姿や行いなど特定個人に関わる情報が検閲・シャットアウトされる。

 

他者によって記憶されることは可能であり、個人を特定できる情報ではないもの(名前の一部を武器や建築物に引用する)を使うことも可能である。

 

彼女は死後、その行いからあらゆる情報が検閲され、伝承から抹消された。

 

彼女の生涯は記録されず、ただ記憶に残されるのみとなった。

 

 




更新されたアサシンのスキルは知ってる人ならほぼ答えになっているレベルの代物です

似たスキルに情報抹消がありますが、あちらと違い記録物特攻のようなスキルです

白野の電子手帳にステータス隠蔽が入ってるのも、このスキルの影響
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