私の本丸(2回目の仲間たち)   作:玖渚真白

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まずはプロローグ的なものです。
刀剣は出てきません。
次話には出てくると思います。


わたしのショックな出来事を聞いてください。

刀剣乱舞というゲームがある。

日本刀の付喪神を人の形に顕現し、歴史を乱すものと戦うというゲームだ。ようは擬人化した刀と一緒にレベル上げして、イベントをこなしていく。

そんな刀剣は、女性向けとあってか、男士とあってか皆男性である。

これは審神者(自分)が女ならハーレムだなぁ、なんて思いつつ、極修行から帰ってきた大和守安定の戦闘に度肝を抜かれつつ、次は誰を修行させようかなーと考えていた。まだ太刀の鶴丸(推し)の極は来ないよなぁとか考えながら日課を行い、ケータイの画面を暗くして就寝した。

 

そしてそんな私は、次の日にまさかゲームが初期化されてしまうなんて思ってもいなかった。

 

次に立ち上げたゲーム画面はいつもと違う。

なぜか國を選べとな??え?みたいな。

引き継ぎといわれても、引き継いだばっか(携帯変えたばっかりだった)で、スクショを取ることもまだしておらず、本丸のIDさえわからない。

前の携帯の画像を探すも見当たらず、サポートに連絡してもPC連携してない私には、他になすすべがなかった。

 

「うそ、そんなぁ…わたしの、本丸が…」

 

課金してまで鍛刀したり、何度も面倒な大阪城潜ったり…短刀の極が揃ったらかなり楽になり、さらには脇差し、打刀と極が増えていって、次は誰かなーとワクワクしてたのに…っ

「こんなのって、無いよ…」

泣いた、スクショの大事さをこんなとこで抉られるように教え込まされるなんて!

 

その日から、わたしのアプリにある「刀剣乱舞」アイコンはアンインストールもせず、そのまま放置となってしまった。

 

──────────

 

あれから一年程たった。

相変わらず、もしかしたら普通にログインできるんじゃと淡い期待を込めて立ち上げるも、初期の画面が表示されるのみ。

そのたびに落胆し、一度はアンインストールも考えた。でもなぜかアプリをアンインストールすることができない。それぐらい、ゲームのキャラクターである彼らをわたしは愛していたのだ。

この機会に他のゲームを新しく多数始めてみたりしたが続かない。唯一、刀剣乱舞と同じ頃にやり始めたあんさんぶるスターズ(アイドル育成ゲーム)はなんとか推しを見つけそれなりにはまったが、どこかで刀剣乱舞のキャラクターと比べてしまうくらいには重症であった。

しょせん、ゲームだということはわかっている。

空想のもので、リアルには存在しない。

わたしだって見た目14、15歳でも、立派な成人女性だ。お店を構え、仕事をする身でその事がわかっていないわけではない。

でも、やりきれない。そんな傷を一年たった今でも抱え続けているのだ。

そして、そんなわたしの前に、運命の分かれ道が突如として現れるだなんて、このときのわたしは知るよしもない。

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