プリンセスコネクト!Re:Dive エピソードブレイブ -心の翼-   作:ツルギ@プリコネ

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第2話 妖精との会話

???「────おはよう。よく眠れたかしら?」

 

 

その声で、僕は重いまぶたを少し開けた。

 

 

???「眠かったらまだ寝ててもいいわよ?

    あたしも作業に集中したいし……あんたの相手、してる余裕ないから。」

 

 

瞳の先には、翼が生えている小さな女の子が写っていた。

 

頭の花飾りや翼はすごくボロボロだった。

 

 

ユウキ「君は...誰...?すごく大事な人のはずなのに...思いだせない...」

 

 

会うのは初めてのはずなのに、どこかなつかしい感じがして、

僕は彼女にそうたずねた。

 

???「やっぱりね……こっちはあんたの事をよく知ってるのに、

    初対面みたいな反応をされるとちょっと凹んじゃうわ……」

 

彼女は寂しそうな顔でそう答えた。

 

 

???「…でも、いまはそれでいいのよ。」

 

 

まるで、すべてを悟っていたかのように。

 

アメス「あたしは……まぁ、アメスとでも名乗っておくわ。

    最近は、もっぱらそう呼ばれてるから。

    無理に覚えなくてもいいわよ。どうせすぐに忘れるだろうし。」

 

 

アメス「本当は現実であんたを導きたいんだけど……

    見ての通り私はボロボロにぶっ壊れててさ。

    自己修復が終わるまで動けないのよ。だから現実に関われないのよね。」

 

 

ユウキ「へ?」

 

アメスが辛そうなのはよくわかったが、それ以外のことはよくわからなかった。

 

自分が、今どこにいるのか。

 

この話が、何を意味しているのか。

 

 

アメス「大丈夫、あたしの代理としてあんたには『ガイド役』を派遣しといたから。

    あんたの人生、つまり現実における水先案内人ね。

    詳しい話はそっちに聞いて。」

 

ユウキ「『ガイド役』??ちょっと待って、何の話を?」

 

アメス「……おっと。ごめん、今回はこの辺でお別れしなきゃいけないみたい。

    もっと、いっぱいお話がしたかったんだけど。」

 

ユウキ「待ってアメス!僕はまだ何も!」

 

アメス「じゃあ、またね。あんたの人生が、現実が、

    幸福なものであるように祈ってるわ。」

 

彼女が少し微笑んだその途端に、僕の意識は遠のいていった。

 

 

ユウキ(まだ、聞かなくちゃいけないのに、ダメだ…意識が…)

 

そして、まるで重力が変わったかのように、

 

僕は真上にあった青い空に、落ちて行った。

 

ユウキ(待って………………フィ………………オ………………。)

 

彼女の、つぶやきを残して。

 

 

アメス「…いってらっしゃい。ユウキ。」

 

 

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青い空を見上げて、僕はアメスと名乗っていた

 

その子のとの会話を思い返していた。

 

 

ユウキ(でも、何で僕は、最後にあんな言葉を呟いたんだろう?)

 

「フィオ」あのとき確かに僕はそう呟いていた。

 

そのことがどうも引っかかっていた。

 

ユウキ(う~ん、あの言葉は一体…?)

 

と、考えていたそのときだった。

 

 

?????「お腹すいた~……お腹すいた~……」

 

コッコロ「はい、心得ております。お昼時ですしね。」

 

 

ユウキ(へっ?)

 

突然、聞いたことのない声が、コッコロと話していた。

 

 

コッコロ「わたくし、主さまがお目覚めになられたら、

     ぜひ召し上がっていただこうと……

     わたくし、ご飯を炊いておりましたから。」

 

気づかないうちに、話が勝手に進んでいたのだ。 

 

ユウキ(?)

 

困惑していた僕をよそに、コッコロがご飯が入った包みを広げたその時、

 

茂みの中から、オレンジ色の髪の女の子がものすごい速さで走ってきた。

 

?????「うわぁい、ごは~ん!ありがとうございますありがとうございますっ、

      お腹がすいて死んじゃいそうだったんです!」

 

 

といったオレンジ髪の女の子は、混乱している僕の隣で

 

 

?????「ご馳走になりますっ、いただきま~すっ☆もぐもぐもぐっ……♪」

 

と包みに入ったご飯を食べ始めた。

 

しかも、ものすごいスピードで。

 

 

コッコロ「……どちら様でしょう?」

 

 

今度はコッコロも困惑し始めたが、そんなことはお構いなしに、

 

 

?????「ぷはぁっ、ンま~い!生き返るぅ~っ、ご飯は命のエネルギー……☆」

 

と、一気にご飯を平らげてしまった。

 

...それも3箱。

 

 

?????「あぁ、食べた食べた!いやぁ、助かっちゃいました!

      見ず知らずの私に美味しいご飯を恵んでくれるなんてっ、

      良い人達ですね!一生恩に着ますっ、ありがとうございま~す☆」

 

コッコロ「いや……恵んだというか、気付けば食べられていたというか……」

 

ユウキ「はやすぎる...う、うそでしょ。」

 

僕もコッコロも、あまりの急の出来事にあっけをとられていた。

 

 

コッコロ「あぁっ、主さまの為に用意したごはんが一瞬で消え失せましたよ?」

 

そう怒るコッコロに、少し申し訳なさそうにオレンジ髪の女の子は謝っていた。

 

?????「えっ!?・・・いやーごめんなさい!

      ものすごくお腹がペコペコでつい~☆

      すごく美味しかったですよ☆」

 

ユウキ「そんなにお腹空いてたんだ…」

 

 

呆然とする僕たちだった。しかし、

 

「ぐう~。」

 

オレンジ髪の女の子のお腹から音がなった。

 

?????「うぅっ…でもまだ足りない…」

 

ユウキ「まだ食べられるの!?」

 

 

 

驚く僕をよそに、コッコロはオレンジ髪の女の子にあだ名をつけた。

 

コッコロ「ええっと……では、お腹ぺこぺこのペコリーヌさま……と

     仮にお呼びしましょうか。」

 

ペコリ―ヌ「おやっ、ペコリーヌって私ですか?

      可愛いあだ名を付けられちゃいました~やばいですよね☆」

 

どうやら気に入ったみたい。

 

コッコロ「ペコリ―ヌさま。あなたは一体何なんですか?」

 

ペコリ―ヌ「私は……いや、それよりも。あの子、貴方達のお知り合いですか?」

 

ユウキ「へ?」

 

コッコロ「あの子……?」

 

??「きゃああっ、助けてー!魔物がっ、大量の魔物が追いかけてくるー!」

 

 

振り向くと、女の子が、巨大な何かに襲われていた。

 

 

コッコロ「おや、何だかえらい事になってますね。どなたか存じ上げない方が、

     魔物の大群に追われています。ど、どうしましょう主さま?」

 

ユウキ「そんなの決まってる、助けよう!」

 

ペコリ―ヌを置いて、僕たちは桜色の髪の女の子を助けに向かった。

 

ペコリ―ヌ「ああっ!ちょっと待ってください!」

 

 

魔物「グゥゥゥゥゥウゥゥゥゥゥゥウ....」

 

??「こ、来ないでっ...」

 

 

襲われていた女の子のもとに、僕たちはようやく追いついた。

 

 

ユウキ「大丈夫!?」

 

??「えっ?あ、あなたは?」

 

 

 

ユウキ「そこで待ってて、今助ける!!」

 

そういって僕は、魔物に向かって一直線に走って剣を振りかざした。だが...

 

 

コッコロ「お待ちください主さま!今の主さまには...」

 

魔物「グルルルルルルルルルルル.........」

 

 

ユウキ(え、ビクとも...しない!?)

 

 

魔物「グオオオオオオオオオオオオオオォォォ!!!!!!」

 

魔物は体に突き刺さった剣にびくともせず、

 

攻撃を、僕の体に直撃させた。

 

 

ユウキ「ぐあああぁぁぁぁぁあああ!!!!!」

 

コッコロ「主さま!!!」

 

 

吹き飛ばされた僕はその場に倒れ込んでしまい、

 

意識が遠のき始めてしまった。

 

 

コッコロ「なんという...すぐに手当てを!」

 

??「だ、大丈夫!?」

 

倒れている僕を、桜色の髪の女の子が手当てしてくれた。

 

コッコロ「おおっ、あなたは回復魔法が使えるのですね!」

 

??「う、うん。少しだけ…」

 

コッコロ「すみません。では少しだけ、主さまをお願いします。」

 

コッコロはそう言って、魔物たちに槍を向けた。

 

コッコロ(今の主さまはとても弱い。それなのに

     見ず知らずの人に身をかばうことができるなんて...)

 

コッコロ「わたくしが、お守りいたします!」

 

コッコロは自らの攻撃で、巨大な魔物たちを、

 

そして桜色の髪の女の子を圧倒した。

 

??(...すごい。)

 

 

しかし、魔物たちのうちの3匹が、

 

桜色の髪の女の子に向かって襲ってきた。

 

魔物「グオオオオオオオオオオオオオオォォォ!!!!!!」

 

 

コッコロ「…くっ。主さま!!」

 

??「い、いやっ...!」

 

彼女の恐怖は高ぶっていた。

 

 

ユウキ(くそ、体が動かない。)

 

僕は立ち上がろうとしたが、

体は痛みに押され、動けずにいた。

 

 

??(助けて...お願い...!)

 

恐怖は頂点に達し、彼女は涙ぐんだ声で叫んだ。

 

 

 

??「..................助けて!騎士クン!!」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

その必死な声が、

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ユウキ(その子を、助けたいんだ...)

 

 

 

 

 

 

 

 

 

空に響いたその声が、

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ユウキ(救いたいんだ...)

 

 

 

 

 

 

 

 

 

まぶしく暖かい光と共に、

 

胸の奥底にあった何かを、こじ開けた。

 

 

 

 

 

 

 

 

ユウキ( ...............ユイの命を...救いたいんだ!!)

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ユウキ「うおおぉおおおおおお!!!」

 

 

僕は立ち上がった。彼女の命を、守るために。

 

そして僕の想いと叫びに答えるように、

 

僕と桜色の髪の女の子、そしてコッコロを

 

まぶしく暖かい光が包んだ。

 

 

ユイ「何これ...カが、わいてくる!」

 

ユイ(あれ? わたし今、だれかの名前を口にしたような...)

 

 

コッコロ「これが、アメスさまの託宣にあった主さまのお力!

     なんと神々しい...」

 

 

ペコリ―ヌ「おーい!大丈夫ですかー!?」

 

そんなとき、やっとペコリ―ヌが僕たちに追いついた。

 

ペコリ―ヌ「なんでみなさん光っているんですか?

  って!私も光ってる!?」

 

驚いているペコリ―ヌに、僕は頭を下げて助けを求めた。

 

ユウキ「ペコリ―ヌ...お願い!一緒に戦って!

    ...僕たちに、力を貸して!!」

 

するとペコリ―ヌは僕たちに微笑んで、魔物たち刃を向けた。

 

ペコリ―ヌ「もちろんです☆カワイイあだ名とおいしいお弁当の、

      お礼をさせていただきます!」

 

そう言ってペコリ―ヌは魔物たちに向かっていった。

 

 

魔物「グオオオオオオオオオオオオオオォォォ!!!!!!」

 

 

魔物たちはペコリ―ヌを見ると、コッコロや僕たちに向かわずに

 

一斉に彼女に突撃してきた。

 

ユウキ「ペコリ―ヌのもとに集まってきてる!?」

 

コッコロ「あの数は!お逃げください!ペコリ―ヌさま!!」

 

 

しかし心配する僕たちをもとに、

 

ペコリ―ヌ「細切れにしちゃいますね☆」

 

彼女は光輝く剣を振り、

 

ペコリ―ヌ「はあああぁぁぁああああ!!

      プリンセスストライク!!!」

 

魔物「グオオオオオオオオオオオオオオォォォ!!!!!!」

 

 

轟音と衝撃と共に、

 

まぶしい光と共に、

 

強大な剣戟で魔物たちを倒したのだった。

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