プリンセスコネクト!Re:Dive エピソードファントム -夜空の記憶-   作:ツルギ@プリコネ

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ここのところジュエルがたくさんもらえますね!
実はそのジュエル、カリンさんから盗んできたものだったりして…



第4話 夜は長いよどこまでも

夜11時。やがて日付が変わる頃。

 

『夜空の支配者』の名をあげる

謎に包まれた怪盗。

 

『壊し屋<デストロイヤー>』の異名を持つ

1人の男の子に恋する女の子。

 

そんな2人が出会って、

やがて1時間が経とうとしていたが、

 

ハギト「ぬううううううおおおおおおおおおわあああああああああああ!!!!!」

 

武器を失った怪盗の、

 

エリコ「クスクスクスクスクスクスクスクスクスクスクスクス!!!」

 

完全に修羅と化した女の子からの逃避行は、

 

まだ終わる気配がなかった。

 

ハギト(ちっくしょう、まだ追いかけてくるのか…

    逃げ始めてからかなり時間が経つってのに、

    人間の体力じゃないだろ!ハァ…ハァ...)

 

流石の怪盗も、1時間も走り続けて

限界が近づき始めていた。

 

ハギト(王宮の奴らでもここまでしつこくないってのに...どーするかな...)

 

この1時間、怪盗は、あらゆる手を使って

逃げ切ろうとした。

 

時には建物の屋根と屋根を移動して

逃げ切ろうとしたが、

 

ハギト(ふん、流石にこの距離を連続で飛び越えられない!

    もうついてこれないだろ...)

 

エリコ「...クスクス。」

 

エリコはすぐについて来た。

 

ハギト「いやなんでついてこれるんだよ。」

 

 

時には樽の中に隠れてやり過ごそうとしたが、

 

ハギト(よし、行ったか...)

 

エリコ「ばればれですわ...クスクス。」

 

エリコはその樽を破壊した。

 

ハギト「うそだろ…」

 

時には行き止まりの壁を飛び越えて

エリコをまこうとしたが、

 

ハギト(よし。これだけ高い壁なら、流石に飛び越えられない。

   これでもう追ってこないだろ...)

 

エリコ「...クスクス!」

 

エリコはその壁を打ち破った、

物理的に。

 

ハギト「あー。その手があったか。」

 

あれもだめ。これもだめ。

怪盗のあらゆる手段は、エリコに打ち破られた。

 

ハギト「おい...なんでそんなにしつこいんだ!

    血を少しもらったぐらいで、

    そこまで怒らなくていいだろ!」

 

体力に限界が近づき、

流石にきれるハギトだったが、

 

エリコ「黙りなさいゴミ虫。

    あなたはあのお方と分かち合うためにある、私の血を奪った。

    今ここで、塵にして、差し上げますわ!!!」

 

エリコの怒りは、さらに膨れ上がる一方だった。

 

エリコ「私の血は、あのお方のもの…

    あのお方の血は、私のもの…

    クスクスクスクスクスクスクスクスクスクスクスクス…」

 

…狂気と共に。

 

ハギト「こりゃダメだ…完全に怒り狂ってるな…」

 

そんなエリコを見て、ハギトは途方に暮れつつも、

 

 

ハギト(それにしても、もう1時間ぐらい走っているよな…

    なんで息一つ切れないんだ?あの子。)

 

どこか疑問を感じ始めていた。

 

ハギト(さっき樽に隠れた時も、物音1つ立てずに隠れた。

    なのになぜか見つかった…)

 

ハギト(追いかけられ始めてから、何かがおかしい…

    この違和感はなんだ?)

 

そんな不信感を募らせていたとき、

 

ハギト(ん…?あれは…回復薬と薬草袋?

    そうか…途中体力を回復させていたのか。

    でも、あの薬草袋は一体…?)

 

ハギトはエリコが身につけているある物に気がついた。

 

エリコ「さあ、ここでくたばりなさい…!」

 

エリコが攻撃を仕掛けようとした、そのときだった。

 

ハギト(薬草…?薬。…まさか!)

 

ハギト「そこか!!」

 

ハギトは黒い炎を、自分の周りに一斉に放った。

 

エリコ「なっ…!」

 

ハギトは気がついた。

 

ハギト「やっぱり…ずっと追いかけられた理屈はこれか。」

 

エリコが仕掛けていた、小さなからくりに。

 

ハギト「気づかなかったよ…

    匂いがうすい薬草の粉をつけられていたなんて。」

 

エリコ「ちっ、気づいてしまうとは驚きましたわ。ゴミ虫の分際で。」

 

ハギト「悪いけど俺の炎で粉は燃やさせてもらった。

    これで僕が逃げたら君はもう俺を追えない。

    でも、今逃げるのはやめた…もう容赦はしない。」

 

ハギトは最後の手段にでた。

 

しかしそれはエリコも同じだった。

 

エリコ「…倒れなさい。

    デッドリーパ二ッシュ!!」

 

エリコは斧に最大魔力をこめて、

 

ハギト「…こっちのセリフだ。

    ゼロブレイズ!!」

 

ハギトは拳に黒い炎をまとい、

 

巨大な衝撃と共に、

お互いのすべてをかけた一撃をぶつけた。

 

ドゴォォォォオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオ!!!!!!

 

そして二人の最初の激突と共に、

1夜限りの逃避行は、

これにて幕を閉じたのだった。

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