さて、転生して早3日。
順調に赤子として成長しつつ、順調に羞恥心で精神が削られていっている。
おしめとか、ご飯とか。死にそう。
ともかく、新しい両親のおかげで生きていくのに問題は無さそうだ。
だが、この3日で衝撃の事実が発覚した。
――私、人間じゃない。だが地球人。
なにを言っているんだと思うかもしれない。でもこれは事実だ。
なぜか生まれた直後からぼやけていながらも目が見える私は、世話をしてくれる両親を見ながらふと疑問を感じた。
あれ?母上頭の上になんか乗ってね?
とーちゃん毛むくじゃらすぎん?
そして私はとある事実にたどり着いた。
私の家族は――獣人だったのだ。
そう、異世界系だとテンプレで存在し、ドラゴンボールの世界では途中で謎のフェードアウトをしていったあれだ。
ところでドラゴンボールの世界の獣人を見たことがあるものは分かると思うのだが、皆総じてケモ度が高い。体は動物のまま二足歩行してるところが特徴だ。
それを思い出して私は軽く絶望しかけた。
だって私自分が動物フェイスなのは許容できません!一部の猛者は大丈夫かも知らないけど、ともかく私は無理!
だが、そこで一筋の希望が舞い降りた。
ドラゴンボールを見た中で、女性の獣人を見たことがあったか?
答えは否だ。少なくとも私は見たことがない。ならば、女性はどんな姿をしているのか。
答えは目の前にあった。
ケモミミ、ケモ尻尾の美女。母だ。
もちろん体は人間のものだ。
つまり、私もケモミミ、ケモ尻尾の幼女なのだ!(美かは不明)
そうして私はケモっ娘として生きていく事になった。
ちなみに種族は多分狐。お母さんぼんやり見えた中でも狐っぽいし名前イナリだし。これでタヌキとかだったら戦争が起きるよ(錯乱)。
さて、さっそくだけどいま私ができる唯一の修行をしようと思う。
ずばり瞑想だ。
ハイハイどころか寝返りもできない現状では、フィジカル面を鍛えることなんてどだい無理な話。
そんな中唯一できるのは寝転んだまま可能な瞑想だけ。
まずはオーラ、チャクラ、霊気と気を感じ取れるようになるところから。
チャクラと霊気は特に初期段階、つまりエネルギーを感じる為の訓練は描写されてなかったと思うけど多分スタートは一緒だよね。
頑張って早く不思議パワーを使えるようにするのだ。
これでも長年日本人として生きてきたから、結構不思議パワーには憧れがあるんだよね。
ではさっそく。
目を瞑って集中する。
自分の中へと深く潜り込んで。
集中……!集中……!
……。
…………。
………………。
しばらくして、イナリの母親がベビーベッドを確認しにきた。
「あら、イナリったら。静かだと思ったら寝ちゃってたのね」
眠気には勝てなかったよ……。