エイジ436。前回から十年が経った。もう私も二十歳だ。
料理と武道の二つの修行を順調に熟していた私は五年前に旅に出ることにした。
知識の中にあった飛雷神の術を習得し終わったので、日帰りができるようになったからの決意であった。飛雷神の術はなんと取得難易度Sで、できるようになるまでは忍術の修行はずっとこれをやっていたと言っても過言ではないほど。
飛雷神の術とは簡単に言えば自分がマーキングした場所に瞬間移動することができる術だ。
一日で進めるところまで行ってそこにマーキングし、家のマーキングを目印に飛べば長距離日帰り旅行ができるという算段である。
ちなみにマーキングを毎回するのは大変なので、家にあったお皿に文字を書いて箱に入れて地面に埋めている。
お皿の理由?特にはない。強いて言うなら文字が書きやすくてある程度強度があって持ち運びやすいからかな?
おかげで、大分渋られたものの旅の許可を二人から取ることができた。そうでなければもっと抵抗が激しかったことだろう。
原作から300年も前とあって、世界はまだまだ未発展であった。文明レベルとしては戦後しばらくの日本が最も近いだろうか。三種の神器はもうちらほら見かけた。家にも食料を冷凍保存する業務用の巨大な冷蔵庫は存在していたし。
世界を巡りながら腕試しもしていた。最初は負けることもあったが今ではほとんど負けることはない。
少なくとも初期悟空よりは強いはずだ。私の方が歳は上だし、そうじゃないと結構へこむ。
旅をしているとたまに恐竜とか襲ってくるが返り討ちにして美味しく頂いている。
……思ったんだけど、恐竜が生き残っているのにどうやって哺乳類は生存競争に負けずに来られたのだろうか。
宇宙人が介入したのか?そもそも哺乳類が元の地球より結構強かったりするのか?
銃持っただけのおっさんが戦闘力5だったりするからあり得るかもしれ無い。悟空も最初は10だし、そう考えると結構強い。
実は最近驚愕の事実が発覚した。
そのきっかけとなったのが15歳辺りから体の成長が止まってしまった事だった。
当初はあまり気にしていなかったのだが、しばらくすると真実に気づき大いに焦った。
どうやら私は死神の体質も持っている様で、もう老化することがなくなってしまったようなのだ。
ということは実質寿命がない。2000年生きているお爺ちゃんもいるし100年やそこらで、死んでしまうことはないと思われる。
これで原作まで生き残っている確率高くなってしまった。修行しないと……(白目)。
肝心の修行だが結構順調だ。
忍術は影分身が十体まで出せるようになった。おかげで他の修行の効率も大分上がった。
現在の目標は五属性の性質変化を使いこなせるようになることだ。飛雷神の術をずっとやってたから普通の術がおろそかになってたんだよね。
今のところ雷遁と風遁がかなり得意。
土遁と水遁は普通。火遁は苦手。
火遁はかなり使いどころがかぎられるからさ……。
人に使えば重度の火傷で無事死亡。森で使えば森林火災。
正直雷遁が神過ぎてヤバい。雑魚にはスタンガンで一発だし、強敵には雷遁の肉体活性からの高速機動でアドバンテージが取れる。正直雷遁優遇されてると思う。とても使いやすい。
純粋なチャクラコントロールによる身体強化も目指している。NARUTOの綱手やサクラがやっていたあれだ。
斬魄刀からはようやく名前を教えて貰った。
おかげで始解ができるようになった。卍解はまだまだ先が見えないけど。
まあ普通十年くらいかかるそうだし。なに?主人公勢?比べないでもらえますか?無理です。
時間を掛けてゆっくり行きます。
ちなみに始解で目覚めた能力のおかげで筋トレの効率が大きく上がったのは思わぬ拾いものだった。
鬼道に関しては破道の習得は60辺りで止めて、詠唱破棄と縛道と回道の習得を進めている。
もともとは回道が主な目的だったのに、火力に惹かれてなかなか辞められなかった。
白打と鬼道の合わせ技である瞬閧の習得も進めている。とりあえず、破道の十一〈綴雷電〉を用いてみた。番号も小さいし、原作では雷を使ったものだったから結構イメージがしやすい。
とはいえ隠密機動総司令官のみに受け継がれるだけあって非常に難しい。完全習得にはまだまだかかりそうだ。
念に関しては今は四大行の応用技を練習しつつ、発の練習を続けている。
私の系統は具現化なので、旅の途中で料理するときに、包丁やフライパンなどの器具を出すことで訓練にしている。これが結構効果があって、念能力として作ってはいないのに今では十秒ほどで出すことができるようになった。完全記憶能力のおかげで、想像自体は結構簡単にできる。あとはその想像を現実に重ねて引き出すだけ。
完全記憶能力様々だ。
応用技の練習は一人では難しいので分身とすることにしている。
分身が硬で攻撃するのを
組み手の途中で互いに指を立て、オーラを変化させた数字を即座に凝で見抜く。
分身に攻撃させ、私がそれを流で防ぐ。
分身は強い衝撃を加えると消えてしまって修行にならないから、オリジナルの私ばっかりが傷だらけになっていくのが最近の悩みになっている。まあ回道の練習にもなってるんだけど。
例の穴掘りもやっている。
スコップに周を使い、岩を掘り進める修行だ。とはいえ岩場にずっと留まっているのもあれなのでそこにマーキングして、影分身が瞬身の術で飛んで修行をしている。ちなみにスコップも具現化したものをつかっている。
念能力も一つだけ作ってみた。なかなか汎用性が高く、具現化系の念能力でありながらも強化系のような事ができて、さらに奇襲性も高い。種がばれてもそのまま使い続けることができると結構便利だ。
通常のトレーニングは念の修行と一緒にやった方が良いのでまとめている。基本的に常に始解の力で負荷を増やしているので、家に帰るときはいつもヘトヘトだ。
おかげで素の身体能力も上がり、遂には気弾が放てるようになった。
思った通りオーラとは別枠な様で、威力の減衰はなかった。よかったよかった。
忍術の遠距離系の減衰がなかったから別枠だとは思っていたけど、確証はなかったので不安が一つ解消された。
ドラゴンボールで気を使った遠距離攻撃がないのは結構厳しいからなぁ。
……おっと。
「ようやく着いた」
現代ではインターネットが普及していて情報が手に入りやすかったが、今はそうではない。
おかげでかなり時間を使ってしまったが、遂に私は目的のものを見つけた。
見上げれば雲で頂上すら見えない天衝く塔。
その名も――カリン塔だ。