以下から
「一日で進めるところまで行ってそこにマーキングし、家のマーキングを目印に飛べば長距離日帰り旅行ができるという算段である。
追記始ー
ちなみにマーキングを毎回するのは大変なので、家にあったお皿に文字を書いて木箱に入れて地面に埋めている。
お皿の理由?特にはない。強いて言うなら文字が書きやすくてある程度強度があって持ち運びやすいからかな?
ー追記終
おかげで、大分渋られたものの旅の許可を二人から取ることができた。そうでなければもっと抵抗が激しかったことだろう。」
です。
突然だがこの世界の戦闘力は途中でインフレする。
その最初の壁がナメック星のフリーザだ。変身を何度も重ね戦闘力を爆上げしていく姿に世のちびっ子達は絶望した……かもしれ無い。
ともかくそのインフレに着いていく為にも戦闘力を倍率で上げていく技が必要になる。そりゃあ素のままで戦えれば良いけどそこまでこの世界の強者たちは甘くない。地球人と他の星の宇宙人とでは基本スペックに圧倒的な差があるのだ。
その差を埋める手段。
それが界王拳。自分の戦闘力を二倍、三倍と上げていけるこの技はスーパーサイヤ人のような変身のない人間である私には必須だと言える。
その界王がいる界王星に行くために必要なのが神様。
そしてその神様に会う許可をくれる人がいるのがこのカリン塔だ。何よりこの頂上が見えない塔は登るだけで修行になる。負荷を増やした状態ならなおさらだ。
まあ実は界王星は無理なんだけどね。あそこって死なないといけないらしいし。
まあそれはなんとかして解決策を探してみよう。
まずはカリン塔をしっかり登り切らないとね。神様のいる神殿に行くのを考えるのはその後だ。
なにより神様の所に行く話は相手から自然にして貰わないと。私が知ってるのは不自然だからね。
ちなみに落下に関する不安はない。
死神の能力の一つに、空気中の霊子を集めて足場にする能力があるのだがそれを私が習得しているからだ。
他にも飛雷神の術で飛べば良いし。
『でどうやって登るの?』
「あれ?起きてたのきら」
きら。別に私の寂しさから生まれたイマジナリーフレンドではない。
私の斬魄刀その人だ。時折こうやって話しかけてくる。
きらという名前は本名から取ったニックネームだ。
『まあね。それで?』
「それは見てのお楽しみで」
『なによもったいぶっちゃって』
すねないすねない。
じゃあ登ってみようか。
準備運動をして体を温め、影分身を一体出す。
「じゃあ思いっきり投げてね」
「オッケー行くよ!!」
そう声を出した分身の腕が巨大化する。
これが私が作り出した念能力だ。
【身体投影/マルチボディ】
・具現化系能力
自分自身の体を元に、自分と同比率の肉体を作り出す能力。具現化する肉体の量は自由。
〈制約〉
・この能力は自分に対してしか使用できない。
・具現化する肉体の体積によって消費オーラが増減する。
・具現化する場所が自分から遠いほど消費オーラが大きく増加する。
・消費オーラは具現化した肉体が自分の肉体の本来の体積に近いほど少なくなる。
・具現化した部分が受けたダメージは傷の大きさに比例してオーラを消費する。
〈誓約〉
・特になし
かなり応用力が高くなるように設定したが、その分制約を盛り込んだ。
腕が巨大化したのは、分身が自分の腕を中心に巨大な腕を具現化したためだ。この腕の筋力は元の腕のサイズ比に等しい。
つまりめっさ腕力がある。
この念能力は体積を基準にしているのがキモだ。
指定する量が体積だから、腕を10本生やすことも、10本分の筋力を持った一本の腕を生やすこともできる。
天空闘技場でカストロが使っていたダブルの完全上位互換と思ってもらえたら良い。
もちろん私そのものを作り出すことできる。
でもやらない。放出系は最も苦手な系列だから、体からオーラを切り離した瞬間、オーラ分身は私の40%以下の強さになる。
弱体化しすぎィ。普通に影分身使うわ。
と言うわけで、この能力は基本的に私の体から体を生やすことを目的として、制約を組んだ。
弱体化はするが体から切り離しての運用もできる。
多分やらないけど。
ちなみに「消費オーラは具現化した肉体が自分の肉体の本来の体積に近いほど少なくなる」とあるが、自分の体より小さくなってもオーラの消費量は増加する。
体積の判定は体全体ではなく部位ごとに考えているから、腕を10本生やしたほうが、腕10本をまとめた一本の腕よりもオーラ消費は少なくなっている。
ちなみにとあるスーパーサイヤ人を思い浮かべて、大きくなったら弱くなるんじゃ?と思った人は半分正解だ。
確かに無駄に筋肉を肥大化させた場合は、空気抵抗やら何やらで動きが鈍くなる。でもまあ増えた空気抵抗よりも筋肉の増加量が多ければ結果的には、早くなれるはずだ。
あれだ。メッチャ強いエンジン乗せたけど重すぎて走れませんでしたってのと、いっその事めちゃくちゃでかくて重くなるけどそれでも早くなれるエンジンを乗せたって場合の差だと考えてくれれば良い。
それにあれは全身に力を込め続けているような状態だから動きが鈍ってるんじゃないかと私は思っている。
腕に全力で力を込めて動かした場合と、自然な状態で動かした場合どちらが動かしやすいかなんて明白だ。
私の【身体投影/マルチボディ】はその自然な方。でっかくはしたけど別に力込めてる訳じゃないしね。
それに遅くなるのだって、殴る瞬間に大きくするとか工夫をすればやりようはいくらでもある。
巨大化した分身の腕に乗り、衝撃に備える。
「せいッ!!」
投げられる瞬間分身の足元が陥没し、轟音を立てる。
(うぇっ、気持ち悪い)
投げられた瞬間から強力なGがかかって、少し吐きそうになった。
だが修行のおかげか大きな問題はない。
やがて耳元で暴れていた風切り音が小さくなり、緩やかになったところで塔に張り付いた。
「うわっ、まだ天辺が見えない。どんだけ高いの……」
『まあがんばんなさい』
「そんな他人事みたいに……」
『実際他人事だしね。まあせいぜい落ちないように気をつけなさい』
ツンデレ乙。心配してくれたんですねわかります。
それにしても上を見ても、塔は先細っていくばかりで、カリン様のいるあの特徴的な円盤は見えてこない。流石にげんなりした。
「しゃあないか」
降りるのもなんだか癪だし、登ってみよう。
「はあ……、はあ……、着いた」
『お疲れ様』
何がきついって、一瞬も休めないことだ。
下を見下ろせばもはや訳がわからないほどの高さ。
風は強く、登るほどに空気は薄い。
休む間も塔にしがみついていなければならない。
途中で寝ていた悟空の肝の太さがわかる。普通無理だから。
たどり着いた円盤の底で大の字で呼吸を整えているとどこからともなく声が聞こえてきた。
(おーい、はよ登ってこ〜い)
こいつ直接脳内に……!!
『遊んでないで早く行きなさいよ』
……息も整ったし行くか。きらもご立腹のようだし。
お腹減ったな。ファ〇チキ食べたくなった。仙豆もらってみようかな?
でもお腹いっぱいで十日も食べられなくなるのはなぁ。迷う。
お邪魔しま~す。もふもふしても良いですか?