地球人で転生!!~でも人間じゃないよ~   作:ねむ鯛

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誤字報告を頂いたので適応しました。ありがとうございます。
一部、変な表現の仕方かもしれませんがそのままにしている部分もあります。元々そういう意図で表現してあるので、ご了承頂けると幸いです。
今回適応していない部分もありますが、気後れせず、これは誤字では?と思うものはどんどん報告してください!
どんと受け止めますので!
誤字がない方がいいんですけどね(汗)


第九話 亀の木登り

カリン様強すぎィ!!

 

まさか五日もかかるとは思わなかった。

まあ時間がかかったおかげでかなり仲良くなれたけど。

それに実りの多い時間だった。

 

ミッションは、超聖水という飲めば何倍も強くなれると言われている水の入った壺を、仙猫であるカリン様から奪うこと。

 

カリン様と戦ってみてわかったことは、私が今までスペックでごり押ししていたと言うことだ。

私の動きを読んで逃げ回るカリン様の上手いこと上手いこと。

 

ジリジリとカリン様から無駄の少ない動き方を学び、予測の腕を磨いてようやく超聖水を勝ち取ることができた。

まあ超聖水はただの水なんだけどね。強くなることに関しては……まあ完全な嘘ではない。

カリン様から壺を奪うために努力し、奪ったときには既に何倍にも強くなっているという寸法だ。

そういうわけでカリン様から壺を奪うためには、忍術なんかは一切使用してない。

せっかくの修行の機会なのに、雷遁でシュバッとやっても意味無いからね。

カリン様には悪いけどそれだとすぐ終わるし。実際にすぐ終わったからやり直したし。

 

原作の悟空は壺奪うの三日だったのになぁ。悟空よりも年上なのに、かかった時間が多いって悔しいなぁ。

やっぱりくぐってきた修羅場が違うのだろうか。

そんなこと言っても事件なんか起こらないし、起きない方が良いから仕方ないんだけどね。

 

影分身の自分との組み手で我慢しておこう。互いの動きを予測し合えば、もっと強くなれるはず。

 

筋斗雲も貰ったし今度はどこに行こうかな。

マッハ1.5は今の時代の移動手段としては信じられないくらい早い。どこまででも行けそうだ。

 

 

 

エイジ456

最近両親が結婚結婚うるさい。別に良いじゃん私老化しないから。永遠の十五歳です。

 

最近で一番の成果は卍解の習得だ。

ようやく具象化と屈服が成功し、晴れて卍解が使用可能になったのだ。

ちなみに具象化したのは、金髪のケモミミ狐ロリっ娘だった。私はそれを屈服させました。犯罪臭ゥエ。

ちなみに戦闘時は巨大な狐。九尾かな?尻尾は一本だったけどね。

 

ともかくここ数年でチャクラやオーラの量も大幅に伸び、とれる選択肢に幅ができた。

影分身だってもうたくさん出せる。流石に千は無理だけどね。

 

増えた影分身は修行の他にも、いろいろなお店に教えを請いに行っている。

おかげで洋食和食デザートなど幅広い範囲の料理が可能になった。

家の店もレパートリーが増えた影響でお客さんが大量に並ぶようになり、さらなる発展を目指してすでに改築してある。結構人気のお店の成長した。

 

数多の経験と、忘れない記憶を使って新しい料理の開発なんかも目指している。

前世で知っていてまだ作られてない料理もあるし。

その試食の対象はもっぱらカリン様だけど。

 

というわけでカリン様の所に飛ぶ。

 

「おーいカリン様、試食持ってきた……よ?」

 

あれ、誰かいる。

カリン塔に置いてあるお皿の所まで飛んでいくとカリン様と誰かが戦っていた。

おおー、この塔を私以外で登り切れた人初めて見た。

 

今は超聖水を使った修行中のようだ。カリン様相手に飛びかかっていっては、軽々と躱されている。

っとこっちに気づいた。

 

「なんだ!?突然人が……!!何者だ!」

 

うおぅ。メッチャ警戒している。そんなに睨まんでも。

 

「えっと私はイナリです。カリン様に試食を届けに来たんだけど……」

 

「ほう、それは楽しみじゃの。ほれ亀よ、少し休んで飯にせんか?」

 

亀?それってまさか……この人が亀仙人?はあー、このイケメンがあのじいちゃんになるのか。まだ、髪は生えてるし。

……時代の流れって残酷ですね。

 

「おいお前!どこを見て哀れんだ目をしているんだ!!」

 

頭です。主に頭皮。

 

「いや、あの……頑張って下さい」

 

「馬鹿にしてないか!?」

 

いえいえそんなことは。

 

「なら何故目を逸らした!?」

 

「まあまあそんなことはどうでも良かろう。早く食べるぞ」

 

ちょっとカリン様、亀仙人が「そんな……こと……だと」って愕然としていますよ。もうちょっと気にしてあげて下さい。

 

「はい、今日の試食はソテーです。新しくワインを使ったソースを作ったんだけど……」

 

「ふむふむ、ではいただこうかの」

 

カリン様がうれしそうに手を伸ばした瞬間。

 

「そこだッ!!」

 

突如突っ込んだ来た亀に、避けるカリン様。そしてソテーを保護する私。

ええ……、そこで邪魔するの?いや、原作でもカリン様の寝込みを襲ったとか言ってたけども。

もうちょっと空気読んでくれないかなぁ。

 

「ふうむ、困ったのう。これではゆっくり食べれないではないか」

 

「ちょっと、亀さん。私カリン様にこれの試食して貰いたいんだけど。亀さんもこれ食べて良いからさ」

 

「ええい、黙っていろ!!俺はカリン様から超聖水を貰うので忙しいんだ!!」

 

「ええ……、じゃあいつ時間くれるの?」

 

「俺が超聖水を飲んだらだ!!」

 

叫んでカリン様に飛びかかる亀。あれじゃホントにそうしそうだなぁ。

 

「カリン様、この人が来てからどのくらい経った?」

 

「ふむ、五日ほどじゃの」

 

うそぉ、始めたばっかじゃん。

 

「ええ、じゃああと三年かかるのか……」

 

「……何だと」

 

あ、やべ。

ついこぼしてしまった言葉を聞いていたようで亀仙人……亀(でいいや。まだ仙人じゃないだろうし)がサングラス越しに睨み付けてくる。

 

「黙って聞いていればさっきから好き放題してくれたな。そういうお前は一体何なんだ」

 

「さっき自己紹介したと思うけど……イナリです」

 

「それはもう聞いた。俺が言いたいのは何でお前みたいなのがここにいるのかって事だ。さっきから聞いていれば試食がどうのこうのと……、ここは武を極めるものにとって神聖な場所だ。遊び感覚でここにいられるのは迷惑なんだ」

 

ええ……、亀の若い頃ってこんなにギラギラしてたの?これはこれでだいぶ残念だなぁ。

これなら私は原作の亀仙人の方が愛嬌があって好きなんだけど……。

 

「これ、亀よ。イナリはお前の先達じゃ。失礼じゃぞ」

 

「は?先達とはどう言う事ですか、カリン様」

 

「簡単な話じゃ。彼女は儂から超聖水を奪い、飲んだ者だと言うことじゃ」

 

「こいつが……!?」

 

なんだその信じられないという顔は。人を見た目で判断しちゃいけないんだぞ?母ちゃんに教わらなかったのか?

 

「そんな……俺はこんな子供にも負けていると言うのか!!」

 

悔しげに表情をゆがめた亀はこちらに向き直ると「俺は武泰斗さまの弟子、亀だ。いざ尋常に勝負!!」と攻撃を仕掛けてきた。

 

えぇ、訳がわからないけど、とりあえず……。

 

「破道の十一:綴雷電(つづりらいでん)

 

突きだした指の先から電気が迸り、亀の体にまとわりつく。

 

元々綴雷電は物に添って電撃を流す技なんだけど、ちょっと裏技を使っている。

オーラを糸のように伸ばして、対象にくっつけてから術を使っている。私が考えたオーラ技術の応用技で「線」って名付けた。まんま。

応用技の「円」の更に応用技だ。私の系統が具現化系なので放出系が凄く弱い。そこで考えたわけだ。

放出すると弱くなるなら、放出しなければ良いじゃないと。

体から切り離すことなくオーラを遠くまで届かせる技術だ。

 

ちなみにこの「線」、相手からは見えないし触れないからどれだけ逃げようと綴雷電は必中です。

 

「あばばばば!!!」

 

「ようしゃないのぅ」

 

手加減してるんですがそれは。

 

 

謎の勝負を仕掛けてきた亀を止めるため、綴雷電で痺れさせた私は、縛道の四:這縄で縛り上げ、暴挙の理由を聞き出していた。

 

が、その理由がなんとも。

はあ、何だそれは。亀はファンファンとかいう初恋の女の人に振られて、傷心のまま飛び出して来たと。

いろいろ自棄になってここにいると。お前自棄になってここ登ったのか。すごいな。

 

「俺は……俺は超聖水を飲んで強くなってあいつらを見返してやるんだ!振られた俺を馬鹿にしていた鶴も、他の皆だって……!!なのに……」

 

ふむ、どうしたものか……。

 

「……ねえ、初恋が実らなかったショックとか、他の人に馬鹿にされた悲しさとか、私にはわかるなんて言えないけど、一つだけ言えることがあるよ」

 

「……なんだよ」

 

「それはね、今のあなたが損をしているって事」

 

「俺が損をしている?」

 

亀の言葉にコクリと頷くことで肯定を返す。

 

「そうだよ。だって今のあなたはとっても辛そうだもん。そんなんじゃあ人生損だよ、損。せっかく心身ともに健康なんだから、人生面白おかしく過ごした方が良いと思わない?」

 

「人生を……面白おかしく?」

 

「そうそう」

 

そもそも今の言葉は未来のあなたの言葉を元にしたものだ。せっかく素敵なこと言えるんだから、今から実行しなよ。

修行だって何だって、苦しみながらやるより、楽しんでやる方が効率的だし、そちらの方が張り合いがでる。

 

「そうか……、そうだな!!ははっ、ありがとう。おかげで目が覚めたよ。もうウジウジ悩んだりしないさ。何せ人類の半分は女の子なんだから!!」

 

立ち直れたようで何よりだよ。若干発言があれだけど。まあそれも亀仙人クオリティか。

 

「そうと決まればいち早く超聖水を飲んで都に繰り出すぞ」

 

「ちょっと。目の前に女性がいるのに無視されるのは流石にムカツクんだけど?」

 

失礼じゃないかな。別にナンパして欲しいわけじゃないけど、それでも無視されるのは女の子としてよろしくないのだ。複雑な乙女心(40)というやつだ。

そう言うと亀は私の体をなめ回すように見てきた。

咄嗟に自らの腕で自分を抱きしめてしまう。

 

「な、なに?」

 

「ふん。あと10年は成長してくるんだな」

 

カッチーン。鼻で笑いやがった。お前今どこ見ていったよ。胸か?胸なのか。これだから男は。

 

「はあ!?私もう大人なんだけど。これ以上成長しないんだけど。私には希望がないとでも言うつもりなんですか!?それに私は多分あなたより年上だし!!」

 

「はあ!?俺は26だぞ?」

 

「じゃあ私の方が年上じゃん」

 

「なんだ。ロリバb――」

 

「あ?」

 

貴様今なんと言った……?

血が望みか?それとも戦争か。

 

面白い。地獄を見せてやる。

縛ったままの亀を抱えて、足音荒くずんずん歩く。

 

「おいちょっとまてイナリ!俺が悪かったから下ろしてくれ!そっちは空があるだけだから!!ホントに待って。お願いしますイナリさんいやイナリさま本当に申し訳ありませんでしたああああああぁぁぁ死んだら化けてでてやるうううううぅぅぅぅぅ!!!!!」

 

なんと言うことでしょう。亀はこのカリン塔から落ちていってしまいました。彼の冥福を祈りましょう。南無。

 

「ようしゃないのう……」

 

ちなみに亀は、伸ばしていた這縄の縄を引っ張って回収しました。落ちる前に止めたから問題ねーだろ?あ?

それともなんかあるのか亀。震えているだけじゃわからんぞ?

 

それと持ってきた試食は縛り上げられた亀の横で美味しく頂きました。

なに?亀の分?ねえよ。

 

 




主人公のお胸は……まあお察しです。

亀仙人の縛り方ですか?普通ですよ?何を想像したんですかねぇ(すっとぼけ)


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