かき集めた部員が超次元な奴ばかりだった件について   作:低次元領域

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くそ長タイトルって便利だなってふと気がついた日

白モヤシ様より、挿絵をいただきまして素晴らしいなってめっちゃはしゃいだ後掲載許可いただけたので掲載します。

【挿絵表示】



ペンギンは地に落ち、雷は迸る。やがて蛇が飲み鴉は鳴く日※挿絵追加

 迫り向かってくるペンギンを前にして、不思議と俺に恐れはなかった。

 

 確実に、メアの一撃よりも高い攻撃性だろう、

 バングのものよりも近づきがたい、力の持続性もあるのだろう、

 ウリ坊のものよりも速く重たいのだろう。

 

 いつもなら、どんな必殺技を前にしても負けるものかと恐れを伏せて、突っ込んでいくはずだったのに、その動作がいらなくなったおかげかこんなことを考える余裕があった。

 

 なんでだろうか。

 自分の力に自信を持ったからだろうか、泣き言を言っているのは馬鹿らしいと気がつけたからか。

 クタクタになってるウリ坊たちを見て、持ちつ持たれつ、出来ない時は協力しあうってことを知れて……強くならなきゃって焦りがなくなったからなんだろうか。

 

 きっと、そっちもあったんだろうな。

 でも大方の所は……ワクワク? 

 

 違う。今──すっげぇ、イライラしてるんだ! 

 

 散々仲間痛めつけてくれたな!? とか、

 ふざけんななんでペンギンが空飛んでんだ! とか、

 まだ奥の手隠してやがったのか! とか、

 ……ずいぶん無様晒したってのに、まだ部長やウリ坊たちだけにいい格好させる気か!? とか。

 

 あー……すっげぇ不思議な気分だよほんと。ムカムカしてんのに自然と笑っちまう。

 

 今俺は、全力でサッカーを楽しんでる! 目の前のすっげー脅威を前にして、絶対()()()()()()()って気力の炎が燃えている! 

 

 ──燃えて燃えて、今までのものよりもずっと、透き通った雷が生まれる。

 散って霧のように消えてしまうような混ざり物ではない。

 

「──トール……行けるな?」

 

 ……あぁ、もう大丈夫だ。待ってくれてありがとうよ。

 部長、顔見なくてもわかるよ。その言葉で俺の背中叩いてくれてんだよな。

 

 サクリファイス・ハンド……だったか? わざわざアンタみたいなのが封印までした腕使わせるまでもねぇよこんなペンギン! 

 

 ──吠える、さっきからしとしと降っててうざったい雲に! 

 その雲の中に少しは雷も溜まってんだろ!? なら……俺のも溜めてもらっていいよな! 

 

「うおぉぉ────っっ!!」

 

 俺の怒りで燃え上がり溜まった雷、天まで届きやがれ!! 

 未だ俺を前にして脅威を感じ取っていない生意気なペンギンを睨み、叫んだんだ。

 

 

「雷鳴──」

 

 

 

 ◇

 

 

「── 一喝!!」

 

 ──フィールド全体の空気が爆ぜた。

 降っていた雨は止み、雲は大穴を開け地上に光が注ぎ込まれる。久方ぶりの太陽の光は、雨で冷え切っていた体を温めてくれる。

 

 皇帝ペンギンを前にまたもや視界がスローになっていた俺は、その時なにが起きたかを全て見ていた。

 

 トールがやってのけたのだ。

 この短時間で、一皮も二皮も剥けたのだ。俺の前に立ち、ペンギンを前に少しもひるむ様子も、或いは無謀と思える心もなく、ただ頼もしい背中を見せてくれていた。

 

 あぁ、行けるな。そう思ったのはなんでだろうか。

 多分、トールからは守る……そんな思考がなく、ただひたすらに目の前のシュートをぶっ壊してやるって気持ちが感じられたからなんだろうか。

 その時ようやく気がついたんだ、トールの不調の原因は……慣れない、何かを守るという意思だったんだろうって。

 

 気がつくのがもう少し早ければ、俺からも伝えられたんだけどな……すまんトール。

 

 そして、鼓膜をつんざく程の雄叫びの後、トールから放たれた雷は雨雲に飲み込まれ……支配し、一瞬のうちに大きな雷雲へと成長した。

 

 ペンギンが覆い飛ぶボールがトールの目の前へと迫った瞬間──光る。

 トールが吸わせた雷が更に激しく、大きく鋭いものとなって、降り注いだ。

 その電撃は、ペンギンたちに有無を言わせずに飲み込んだ……。

 

 ……雷鳴一喝、かぁ。めっちゃ格好いいな。雷のトールとか呼ばれそう。……イナズマンとかあだ名つかないようにな。

 いや、トールなら呼んだやつ黙らせる凄味があるから大丈夫か。

 

 ははは、ウリ坊ったらめっちゃでっかい雷にビビって動き止まってら、コラコラ、トールの活躍がなきゃやばかったぜ……? 

 

 あれ? なんか、煙の中にまだ蠢く物体が見えるような……。

 

「ぐっ──まだだぁ!」

 

『す、凄まじい落雷!! ですが、トールの新必殺技を受けてもなお皇帝ペンギンは動きを止めていないぃー! これが帝国の新必殺技!!』

 

 嘘だろ!? 

 あれ多分エンゼル・ブラスターさえ止められるだろうクソ強技だぞ!? どんだけだよ皇帝ペンギン2号! これで2号ってことは改良前だろう1号とかもやばそうだな?! 絶対使うなよ!? 

 

「行けぇっー!!」

 

 よせ、そんな気迫込めて叫ぶな佐久間! なんか心なしかボールが速くなった気がしたぞ!? 

 

 あ、でも三匹くらいペンギンが焼け落ちて消えていくのも見えるし、残り二匹も焦げたりしてる……いける? これなら今ウリ坊が割り込んでくれれば防げるかな。

 あ、でも無理じゃん。ウリ坊動き止まってるやん。

 ……あれ? やばくない? ペンギン二匹とまだまだ威力のありそうなボール止めなきゃならんの? 

 

『しかしキーパー織部、依然として笑みを崩しておりません!』

 

 仮にここで止めらんなかったら、部員が新必殺技ようやく編み出したのに通したクズキーパーじゃん……。無理無理、絶対いやだぞそんなの。

 ……おい、出番だぞ第三の俺。お前は犠牲(俺)の犠牲(第二の俺)の犠牲だ。光栄に思うといい。安心しろ、右手が折れる痛みは俺が引き受けてやるから。

 なんかさっきから頭の中で可愛い女の子見つけたとかうるさいんだよ。ナンパ師な俺とか多重人格にしたって無理がありすぎるんだよ。

 

 あれ、サクリファイス・ハンドって悪魔を封じていた左手を使う……みたいなことになってるんだっけか。右手は封印したばっか(という設定)だし、いきなり右で使ったら怪しまれるか。

 ……じゃあ無言で使うしかないか。声出せないと気合入れづらいんだけど。

 

──よしなよ長久くん!? ようやくあの女から逃げられて若い体に入れたと思ったのにさ! サクリファイス・ハンドは自分の心を無理やり砕いて使う技……そんなの使ったら僕は消えてしまう!

 

 知ったことか。お前も俺なら覚悟を決めろ。人の脳内で勝手に増えて分裂しおってからに。

 サクリファイス──、

 

──だから何度も僕も彼も君の人格じゃないって言ってるだろ?! ……いやだ、もう二度とあの痛みを味わうのは!

──そういうな前の契約者よ、案外耐えれるかもしれんぞ? ……粉みじんにされてまで意識が残っていたらな

──君と違って僕は人なんだよ! 無理に決まってるだろ!? 力弱ってて生贄にされないからって高みの見物決めやがって!

 

 うるせぇ! 人の頭の中で会話はじめるんじゃねぇぞ別人格ども!! 第二の俺の方もそこそこ元気になってきたな! また使う時があったら迷わず生贄にするから覚悟してやがれ!

 というか顔見知りみたいな体で話してるけど何なの、俺に話しかけてくる前に人格の控室で待機してたりとかあるのか? 下手すると四人目が出てくるんじゃ……。

 ええい、南無三。

 

 ──ハンド!

 

──助けて!

──あ、それ我の。それはそれとして長久よ、やはりここから先の戦いに備え我の力を解放──

 

 俺のだよ!!

 後第二の俺はいちいち変な契約もちかけてくんのやめろ!

 

『今度は技すらも使わずに右手でキャッチ……! 帝国の新必殺シュートは無念に終わってしまったかー!?』

 

 使ってるけどね……。見た目通常キャッチにしかみえないから仕方ない……ん?

 なんか、手の痛みが激しすぎて気が付いてなかったけどなんか右腕にも痛みが……。

 

「──まだシュートは死んでいない!」

 

『な、なんとぉ! ペンギンが織部の右腕に食らいついている!』

 

「──部長!?」

 

 いたぁぃ!? ふざけんなよ! なんでペンギンが襲ってくるんだよ! めっちゃ噛みついて? 啄んでくるんですけどぉ!?

 ボールの方はもうほぼほぼ威力弱まってんのにペンギンが力強過ぎる……! やばい水族館行きたくなくなってきた、こんなのうようよいるの……?

 水族館の飼育員さんも大変なんだな……ってそんなわけねぇ! これがそういうシュートだった話なだけですよね、野生のペンギンは人の腕めがけて飛んできたりしないよね、ね?

 

──ふふ、これはいわゆるピンチ、という奴ではないか長久。お前の悪運もこれまでだ……さぁ今こそ我と契約しようではないか

 

 畜生こいつ、もう折る手が無くなったからって急にイキイキとしやがって……。

 じゃあ仮に聞くけれどここでお前の力借りたら突破できるのか? 今俺両手折れて、左腕も治りかけだけど折れてて右腕いまペンギンに食らいつかれてるんですけれど。

 

──……

 

 無理なのかよ!? 頑張れよ自称苦痛と怨嗟が集まりしもの!

 今めっちゃ苦痛集まってんだろ!? 怨嗟は知らんけども!

 

──かなり溜まっていたはずなんだが、どこぞの誰かが精神を犠牲にする技を使ってくれたからな……

 

 なんかごめん。

 ……で、どうするよこれ。闇の力でも何でもいいが、ふざけてないでいい加減ペンギンどうにかしないとシュート決まるよ? 左手で叩き落す? 使えませんね。頭突き? 届きませんね。ボールをずらす? 今の体勢からは無理です……。 

 

──じゃあ食べてもいい?

──えっ、誰だ貴様?

 

 えっ? 誰、四人目?

 何て言ったの今?

 

 

 ……え、なんか臀部の辺りがもぞもぞしてるんですけど。

 えっ、蛇。黒塗りで目だけ白い蛇が出てきたんですけど。

 

──焼き加減がレアで美味、ごちそーさま

 

 ……えっ、ペンギンを飲み込んで? ゲップして、帰った……。

 

 

 

 

 

 ……えっ?

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

『ぼ、ボールが止まり織部の見事なセービング……い、今のは一体……? キーパー織部の必殺技、なのでしょうか……?』

 

 フィールドは静まりかえっていた。

 それを、センターラインを挟み見ていた俺も……奴の真意に言葉を失っていた。

 

 織部から現れた蛇の姿をしたナニカは、俺達の最後の希望を食らいつくして消えた。

 そうだ。必殺技で防いだとか、そういった次元のものではない。あの目がこちらをチラリと見た瞬間、まさしく蛇に睨まれたカエルの様に固まってしまった。

 

 あれが、あれが……奴の腕に封じられた悪魔だとでもいうのか。

 皇帝ペンギン2号すらも餌とする、そんな存在と相手しているというのか?

 

「……馬鹿な」

 

 遠くで鬼道達が膝をつくのが見える。自分たちの渾身のシュートは完膚なきまでに……いや、もはや最後はシュートとしてすら扱ってもらえなかった。

 俺達は今──本当にサッカーをしているのか? 根底が揺らぐ。

 呼吸が乱れる。崩れた崖の下で、人食いサメが待ち構えていた。もはや這い上がれず、ただ食われるのみなのか。

 

「──ワタリ!」

 

『──ととっ、失礼しました! 織部、ワタリへのロングパス! 呆気に取られていた帝国陣営にカウンターが突き刺さる!』

 

「──させるか! 例え勝ちの目が潰されたとしても、負けの目しかないわけではない!」

 

 例え何が来ても止める、キングオブゴールキーパーの異名にかけて、必ず無失点で抑えて見せる!

 怯えた膝を叩きつけ、活を入れた。

 

 目の前ではボールを受け取りこちらに向かってきているFWが一人、厄介な十一番勅使ケ原(メア)も、副部長の上条(ジミー)もDFが抑えている。

 習合の十番の帳塚(ワタリ)の一人だけのシュート。止められないはずがない!

 

 ……本当か? あんな人外じみた部の、十番が本当に何もないのか? 疑心が心の中で芽生え、騒めく。

 流石にあの部長のようとはいかなくとも、雷を放ち皇帝ペンギンの多くを焼き尽くしたDFのような何かがあるんじゃないか……?

 

「──っ辺見! 大野のサポート、十番に撃たせるな!」

 

「っ……わかった──サイクロン!」

 

 勅使ケ原(メア)についていた辺見に声をぶつけた。

 いくら呆気に取られていたとしても、俺たち全員は厳しい訓練を乗り越えてきた者達だ。指示の一つもあればすぐに復帰し、プレイを続行することが出来る。

 辺見の鋭い蹴りから放たれた小さな竜巻は、あっという間に()()()()()()()()()()()()

 

「いいぞ辺見! アース──」

 

「何をしているお前ら──」

 

 そのまま技を打ち込もうとした大野達に対し叱咤する。

 どこを見ているお前ら!? 帳塚はそこにはいない!

 

「──上だ!」

 

 ──落ちてくるカラスの羽が、視界にチラついた。

 

「なるほど、空を飛ぶというのは中々気持ちいいものですね……」

 

 宙を跳ねる様に飛んでいく奴の姿に、俺は自分の判断が遅れていたことを察した。

 その両足にはそれぞれ一対の黒い翼が生えていて……必殺技の準備は既に終えていることを俺に教えている。

 

「──くらえっ!」

 

『ここで習合十番、帳塚の新必殺技が帝国キーパーに放たれたぁ!』

 

「くっ、パワーシールド!」

 晴れたばかりの太陽を背にし、影に身を隠した奴から、空中で放たれたシュートが風を切り迫ってくる。光を背にしているせいでかなり見えづらいが……この程度の小技、経験がないわけがない!

 DFを切り抜け、目くらまししつつ空から叩き落す技。しかしこれならば、パワーシールドで防ぐことが出来る!

 

 拳を地に叩きつけ、橙色の衝撃波を繰り出す。

 さぁ来い、習合十番のシュート! 例え何発来ようが、完全に防いでみせ──、

 

「……?」

 

 ──その攻防の一瞬、視界がゆがむ。

 落ちてきていた羽のせいか……?

 だが衝撃波の壁に問題はない、そのままシュートはパワーシールドに触れて……

 

 

 

 

「──源田! それは囮だ!!」

 

「──F・F(フェイク・フェザー)

 

 烏の羽となって霧散した。

 

「っ!?」

 

 立ち上がった鬼道から声が聞こえる。

 シュートが囮? 違う、そもそもボールが偽物で……じゃあ帳塚はまだボールを持っているのか?

 思わず奴を探せば、既に地上に降りていて……その足元にボールはない。

 

 一体どこに……?

 

「──光よ

 

 答えは、すぐに真上で照らされた。

 ……帳塚に気を取られてマークを一人外した勅使ケ原がいつのまにか……最初の時よりも更に高く飛んでいる。

 

 まずい! 慌てて構えを解き、体中に残っていた力を両手に注いで俺も跳び上がる。

 

()()()()()()()()──()()()()()()()()()()()

 

 二対の神々しき翼は、宙に舞っていた烏の羽すらも明るくする。

 近づけば近づくほど、熱量は増し、肌がヒリヒリと焼け付くのを感じ取る。

 

 間に合え、間に合え! 上に伸び切った自身の体を地表に向け、落ちる。

 

フルパワーシールドッ──!!」

 

エンゼル・ブラスター──」

 

 間に合った!拳をいつの間にか乾いていた地面へと叩きつけ、分厚く、激しい衝撃波の壁を作り出す。

 ……瞬間、両腕が悲鳴を上げる。だが、知ったことではない! 今この瞬間に全てを注ぐ、注いで見せる!

 これが、俺の全力のフルパワーシールド……!

 

 

「──()!!」

 

 

 ……けれど、それが音を立てて崩れ去り、光弾が横を通り過ぎていく様を、ただ俺は見ていることしかできなかった。




1-0(なお帝国はほぼ再起不能)

ようやく終わったぞ……?
三話くらいで終える予定だったはずなのに。


~オリ技紹介~
・雷鳴一喝 ブロック技
 体に溜まったイライラを燃料に燃やし発電、雄たけびと共に空に放ち、増大させてボールに落とす。
 雲が分厚く、発達しているほど威力アップ。逆に雲一つない快晴だとあまり強くない。

・F・F≪フェイク・フェザー≫ ドリブル・パス技
 初出なのでFFと表記したが、フットボールフロンティアと被るのでこれ以降はカタカナのみの表記になる哀しい運命を背負っている。
 カラスの羽を纏った両足で空を飛び、蹴り出したボールは本物、偽物?
 敵を惑わし、ボールをつなげる。

・エンブル・ブラスター改
 お ま た せ
 二対になった翼で更に天高くから打ち下ろした一撃。以前のがイナズマ一号並みだったとすると、今回はイナズマブレイク並みの威力或るんとちゃう?
 進化理由は「部長の中の悪魔が顕現したよやったー僕もさらに光り輝く!!」だそうです。

~オリキャラ紹介~

・勅使ケ原 明(てしがわら あきら) 11番 FW ニックネーム:メア
 無敵ヶ原くんとはなんも関係がない。ちょっと重い過去を持ってて自分の性別に悩んだりもしたけど最近は部長が闇の力を良く見せてくれるので問題ない。
 完璧無敵な姉がいる。
 
・上条 翔(かみじょう しょう) 9番 FW ニックネーム:ジミー
 諸行無常から名前を思いつかれた。
 副部長、サッカー経験者なのでサッカースキルは普通にチーム内で一番上。むしろ普通のサッカー経験しているせいなのか必殺技に中々辿り着かない。
 でも本人あっけらかん。

・帳塚 望(とばりづか のぞむ) 10番 FW ニックネーム:ワタリ
 親が金持ちなんだ。
 四月最初の学力テストにて学年成績トップクラスでその賢さを示した。部長は五点差で負けた。
 

・第二の俺
 人の痛みや憎しみを糧に育つやべー奴。なのに犠牲にされた。
 不滅の存在なので主人公の痛みを糧に喋れるようにまでは回復した。

・第三の俺
 サクリファイス・ハンド開発者
 そして犠牲になり消滅した。
 これが因果か……

・第四のナニカ
 蛇
 なんだこいつ

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