かき集めた部員が超次元な奴ばかりだった件について 作:低次元領域
建材は強化段ボールです(適当)
仮に、超仮にアレスルート走る場合の企業協力なので今の段階だと部室に重力設備付けるやべー奴らの産物。
正直ジェミニストームなら開幕時点でもなんとかやりあえるレベルへと到達しようとしてるんじゃないか? 低次元は眩暈を覚えた。
それはそうと、つい最近知ったんですけど戦国伊賀島中って近畿代表なんですね……ま、まぁ近畿は二校出せるので……うん
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トーナメント画像です。手抜きではない気がします
……という訳で、メアたちには特別課題を渡しています。
帰ったらしっかりやらせるようにお願いします。
『本当っごめんね織部くん……バカ弟が本当に迷惑を……』
いや大丈夫ですよメア姉さん。テスト中に落書きとかしてたり妄想してたのが恐らくは原因なので……地頭もかなりいい方なので一週間もしっかりと勉強すれば以前よりか成績もよくなるかと。
……夏休みの宿題も毎日きちんとやってるかどうか確認お願いします。一応ドリル系は確認するけれど自由研究とかは難しいので。
『……どこに出しても恥ずかしくないものにさせるわ』
お願いします。多分メアの性格上……フェルタンの観察日記とかつけそうだから。
……よし通話は切れたな。
今頃メア姉さんによるスパルタがメアを襲っていることだろう。メアも最初は反抗するかもしれないが渋々やるに違いない。あの姉弟本当は仲いいからな。
この間メア姉さんに「ちょっとお話したいから買い物行かない?」って誘われてホイホイ行ったら後ろからメア着いてきてたし。指摘すると恥ずかしそうにしながら真ん中に来たっけ。
……いや本当になんであの買い物に誘われたんだ?
結局、洋服屋さんで次々着替えるメア姉さんと対抗するメア見せられて「なんなのこれ」って気分になった良く分からないお出掛けだった。
最後あたりはエマ(メアの更に後ろについていたらしい、怖い)も参加してきたのは本当によくわからなかった。
エマがメア姉に火花散らしてたのでそれ宥めるため解散になったし。
「ふふふ、そのまま弟に執心してればいい。兄さんは私のもの……」
──まぁ今はいい、なんなら後でもう一度聞けばいいし。
……たった今、会話を聞いていたのだろうエマが「兄さん観察日記……ふふふ」とか言ってノートにガリガリ書き始めた方が気になるというか怖い。
それ研究か本当に? というかなんで悪魔が宿題出す気満々なんだろうか。
──宿題として出され、受け取った……つまるところの契約成立であるからな。宿題をやるのは嫌がっても提出しない悪魔はいないだろう
──妾はやるのめんどいからしっかりやれよ契約者
サンキューコルシア。略してサンコル。
まぁ宿題はきちんとやりますよ。学費無料はありがたすぎるから手放して堪るか。
トロアはもう最近ニートって感想しか出てこない。多分今心の中覗いたら寝そべってそう。
……というかいい加減予習しておいた分のストックが無くなったから勉学頑張らないとね!!
こうさ、普段全く勉強してる素振りがないのに頭がイイースゴイー、とかカッコイー! みたいなの期待してたんだけどね。
もう誰も俺のテストの点数なんて気にしないからね……部員の中じゃ結局ワタリに負けるし。
なんなのワタリ、教師が作るわざと100点にさせて堪るかーっ!! みたいな問題悠々突破するし。
え、復習した知識に応用利かせれば問題はない? かー言ってみたいねそんなこと!
──どんまいナガヒサ、えらいえらい
……サンキュ。
さてだ。これで三人の家へは連絡終わった。
トールの家なんてもう電話しながらトール叱ってて少し面白かったな。トールは計算させまくると知恵熱出るから、少しずつ慣れさせてやらないと。
ソニックは……考えるより足動かす派だからトールと同じだな。ワタリと二人してどうにか勉強させてやらないと……いやもうソニックは最悪足速い人として生きていけそうだけれど……一般常識ぐらいは覚えさせないと可哀想というか申し訳ないというか。
「7月×日曇りのち晴れ……兄さん、今日の体調は……すこぶる良し」
どこがかな?
始まってしまった重力増加サッカー練習のせいでもう足腰ガックガクなんですけどぉ。
みんなさ、俺が4Gの段階でもう気を失ってたのに聞いた話だと5Gまでは耐えたんだとさ。ほんとアイツら規格外だよね……サッカーマスクズ? 4Gで同じくぶっ倒れた。
うめき声で意識取り戻して、介抱しつつなんとかフィールドから逃れたよ……。
その後「ひと先ず練習中は2Gまでだ」って咄嗟に誘導しましたけれど……それでも辛いものは辛いよね。
……メアに怯えなくていいからまだ楽か?
いや、ジミーのシュートが強烈過ぎて変わんないな。
ジミー、もう見た目ただのドライブシュートなのに必殺シュート並みの威力あるんだよね。毎日少しずつ威力増してるし。
受ける度に泣きそうになるんですよホント。人前で泣いたりなんて格好悪いことしませんけど!
──あの一撃、もはや必殺技と扱っていいのではないか? 見た目は何にも変わらんのは我らのサクリファイス・ハンドも似たような物だろう
それは本当に思う。けどジミーが納得いっていない表情のままそう扱うとこじれそうだし。
あと、もうなんかコルシアからしたらサクリファイス・ハンドは俺との合体技扱いなんだな。
今日やること残りは……ごはんの準備は出来ている。
うん他のメンバーがメアの様に俺に対し、合体技しようぜ! って言いださないために策を練ろうか。
具体的には、技の進化とか……他メンバーと相性がよさそうなの見繕って合体技はそっちと開発させたり。カガ、グラさん辺りは多分次の試合までに技を完成させそうだから気を付けないと……。
ウリ坊とかは猪突猛進の強化と、今のところ直線的過ぎて避けられやすいしそこの補強とか──。
『──♪』
おやパソコンの通知音……メールか。
珍しいな? 部員の皆はいつもは電話をかけてくるし……それとも闇雲に送った練習試合のお誘いに対する返信かな。
今の所八校送って七校お断り頂いているからな。
まぁ……正直実力的にメアのエンゼル・ブラスター改で沈みそうな所ばっかりだからしょうがないけれど。
強いところ探すと大体遠いし。強いって話聞いたところ尋ねたら「我らは競うために鍛えているのではない」的なお返事貰ったよ。
後一応予選は別ブロックだったけど戦国伊賀島中にもお手紙出しておこうかな……でもそれで本戦でぶつかったら対策練られそうでめんどいな。
しゃーない、ぶっつけ本番でもアイツらなら何とかなるか。
唯一、返事が来ずに残ってたのは高天原中だけど……完全無視されてるんだろうなぁっともう返ってこないものだと思ってたよ。
さてさて内容は……あれ、高天原からじゃないな?
「どなたからのメールでしょう? 兄さん、もし女性であれば──」
「いいや──叔父だ」
そう言えば月一回必ずするって約束した電話による状況説明遅れてたか。仕事も忙しいのに申し訳ない。
沖縄に転勤とか大変そうだよなぁ。先月なんてハブに噛まれたとか言ってたし大丈夫なんだろうか。
件名は……「FF本戦出場おめでとう」か。いやーほんとありがとうございます。
ええとそれで、沖縄での仕事が一段落すんだから少し休暇を取って戻れる?
……そっかぁよかったよかった。久しぶりだな叔父さんと会うの。
日程的に、順調に進めば準々決勝の前には戻れそうかな?
その前に負けたらかなり恥ずかしいから踏ん張らんと。
……待てよ、ここに戻ってくるのか?
ふと、後ろにいたエマをみ──いや近い!? 勢いよく振り返ったら顔ぶつける距離だったぞお前!
「……どうかされましたか兄さん? そんなに見つめられてしまいますと恥ずかしくなってしまいます……」
──エマっちさっきまで変な顔だったよ~
──メールに女性の影がないかひどい形相で見てたな恐らく
あぁびっくりした……ってそうじゃなくて。
エマの事、なんて説明しよう……?
流石に妹を名乗る人が急に家に来たとか言っても警察呼ばれるだけだぞ……。
「まぁ、叔父さんが帰って来られるんですね! しっかり挨拶させていただきませんと……チッ」
──おい舌打ちしたぞこの女……まあ、問題起こすのも面倒だから認識ずらしの魔術でも使うだろう……多分
ははーん、さては叔父さんを帰らせない方が平和だな?
逃げてほんと。
あぁ……助けて。
……いや助けるのは俺の方か?
◆
中部地方、見晴らせば直ぐ日本海を見ることが出来る……山の上にある中学、
ここは日本でも有数の恐竜の骨が発掘される地域、校門などは骨をイメージした飾りつけがされ、校庭の一部では今もなお発掘作業が進められている。
骨を掘ってはトラックによって博物館に送られていく様を眺める。
全寮制であるこの中学では町に降りるのも一苦労。やや外の世界と隔絶された……そんな学校。
「──FFの組み合わせが発表された」
そんな学校の中のある一つの教室の中。
既にキャプテン、自分を除く部員たちは椅子に座っており、試合はまだかまだかと待ちわび己の牙を研ぎすましていた。
自分たちは中部地方で一番強い、いいや今回で日本一になってみせると意気込みを持ち、鼻息を荒くする。
「で、で!? 最初は誰が相手なんだよキャップ!」
「今回は帝国も雷門なんて聞いたことのないような所に負けた! 誰にだって勝てるに決まってる!」
昨年は惜しくも敗れたが、今年ならば余裕だ。思わず雄たけびが聞こえてきそうなほどにボルテージを上げ、キャプテンを見つめていた。
……全く、血の気が多くてかなわない。恐竜のごとき荒々しさと言えば聞こえがいいが、今年は特にプレイが皆荒い。
全国大会では気を付けさせないといけない。そう思いながら、トーナメント表を読み上げる。
「俺達はBブロック……帝国が勝ち進んだとして準決勝で当たる位置。そして一回戦の相手は──習合だ」
シン、と教室内が静まりかえる。帝国の名が出てきた時はみな目をぎらつかせたというのに。
……それは気を引き締めたからではない。むしろ逆。
「──
──そうだそうだ、ラッキー!
──公式戦0の出来立てホヤホヤのとこだろ? よゆーよゆー!
チームのうち一人が言いだした。部員もそれにのった。
そうだ、習合は今の今まで公式戦どころか、練習試合を一度しかしていないというずぶの素人集団。
帝国学園に対し勝利した、なんてのも
それが俺達の認識だ。
だが、いくら勝てる相手とは言えこの気のゆるみはまずい。
少し冷やしつつ、誘導をしようと思い立った。
「落ち着け! そうやって調子に乗るのは悪い癖だぞお前ら。
……確かに、今年の俺達は強い」
両手で制し、立ち上がろうとする部員たちを宥める。
そうだいい子だ……大人しくするんだ。
「だが、いつ急な脅威が降りかかるかもわからない。この地に未だ眠る恐竜たちの様に、隕石、寒冷化……原因は定かではないが、そんな異変が起こり得るとも限らない。
目の前の相手がいかに弱く見えようと……全力で踏みつぶす! それこそが王者として相応しい振舞いだとは思わないかお前ら!」
相手が何であろうと骨まで喰らい付く。それが俺達代之総中のサッカーだ!
拳を握り振り上げ叫ぶ。
「あの帝国は随分と腑抜けた!
今年、全国大会を制するのは俺達代之総中! 熱く血を燃やし! 頂点からすべてを踏み潰すのだ!!」
──オゥ!!
教室が揺れる。皆の雄たけびが響く。
あぁ、いい心地だ……! きっと今年こそは、先輩方が出来なかった全国制覇も夢ではない!
そう信じ、ミーティングを終わりにしようとした時だった。
「──ちょっとええかな?」
「? おつかれさまです監督……? どうしたんですか急に」
ミーティング遅れると言っていた監督が自信ありげな表情で教室に入ってきた。
普段の練習試合の時は顔だけ出して碌に部活に参加してこないというのに一体?
「いやいや……今年は優勝目指せる皆の為にな?
──えぇ助っ人呼んどいたのよ? 入ってええで……ブラックくん!」
──恐竜たちの根城へ、炎の息吹を持つナニカがやってくる。
そんな気がした。
強 敵 登 場
いやー代之総中は強そうですね。恐竜のパワーを前に、はたして習合中はどう立ち向かうのか!
勝敗から目が離せません! ちなみに試合はプロローグの「次元高まる日」に続きます!!((
今回短めなのはすまない。
次回で練習風景一つ挟み、開会式の風景うつしたら試合が始まったりしなかったりします。
~オリキャラ紹介~
・ブラックくん MF
教師の少ない給料で作られた全財産()を注ぎ海外から招待された帰国子女。
次回出る時はいつになるか。炎の息吹を持つブラックドラゴンミッドフィルダーなんだって。攻防ともに優れたすごい奴だよ。
元ネタが思い浮かんだ人はまぁ、そういうことだな。
後別に監督の見た目はダイナソ〇竜崎ではないし体の中に恐竜の骨を埋め込んでいたり語尾がザウルスとかの子も居ないから安心してほしい。
・エマ
兄さん、と呼ぶのもおこがましい存在に対する観察日記を提出予定。
読んだものは2d3のSAN値チェックです。
途中楽しくなってきたらしく時と絵が汚い。
・メア姉
自分の性別に悩んでいた弟が最近明るくなったと思ったらホモの疑いが出て来て焦っている。
それはそれとして織部君にもかわいい弟判定が下されそう。下ったら多分下の名前を呼ぶ。
エマは切れるしメアも加わる。
・メア
そうだジミーならば僕と部長の一撃に合わせることが出来るのでは?
と思い始めたがすぐに姉直々スパルタ勉強漬けの刑になった。
・織部長久 GK
気を失った後はコルシアと自分の意地で立っていたらしい。
サッカーマスク達が倒れなかったらやばかった。