かき集めた部員が超次元な奴ばかりだった件について 作:低次元領域
あとポケモン楽しみですね(白目)
それとベイブレードの二次創作考え始めてみました。
ベイブレードに転生して美少女に使ってもらえるという幸せを得るが、子供の玩具とかいう次元ではない。コロコロコミック並みの戦いが起きる世界線に行ってしまった男の話とか。
代之総中は強者だ。
例え、何が起ころうと動じることなく油断することなく、ただただ全力で相手を潰す。
そう俺は決めていた。
けれど、
「──このままだとうちのチームボロ負けネ」
その足場が……いいや、踏みしめるものそのものが脆い。
開会式を終え新幹線で最寄り駅までやって来た俺達に対して、助っ人はそう言い放った。
既に日は沈み、駅前は飲みに出かけようとするサラリーマン達がちらほらと見える。
これからは自分たちの寮にバスで戻るだけ、長距離移動の疲れもある。
色々な事もあったが一先ず休もう、そう俺が提案した直ぐ後の事だった。
「……おいブラック、今なんつった」
チームの切り込み役、俊敏なドリブルで敵陣に攻め込んでいくドロマエオ──泥前という苗字から由来──が奴を睨む。
しかし助っ人はどこ吹く風か、ドロマエオを一瞥すると視線をすぐ俺の方へと戻しまた口を開いた。
「負ける、惨憺たる結果。惨たらしく惨めに……と言った」
「ぜってぇ今付け足したろテメーッ!?」
淡々と流すにしては言葉の棘があり過ぎた。
当然、チームのみんなの反感が噴出。
先ほどまでは蚊帳の外のような位置にいた助っ人を取り囲み、発言の意図を説明して見せろと言わんばかりの威圧の意思がにじみ出る。
「(……いくら挑発に近い言動とは言え、血の気が多すぎるな)」
あぁまずい、いくらなんでもこの状況はまずい。
下手をすれば暴力沙汰にまでなるかもしれない。
ただでさえこの助っ人はチームに溶け込めていなかったというのになぜこんな火種を……いいや、違うか。
「(……俺が一番前に出て話さねば、他の者にやらせてはどうなるかわからんな)」
そもそも溶け込ませる気が俺達にはなかったのだろう。
精々試合で欠員が出てしまった時にのみ使おうと考えていて、最初からあてになどせず……いないものとして扱っていた。
こいつの力を決して発揮させてなるものかと、みんな思っていた。
「……言ってくれるじゃないか……ブラック」
「ただ事実を言ったまでヨ、キャップさん」
名を
中国中学生ユース選抜のMF。その一行だけでこいつがどれほどの実力者なのかがわかる。
確かにこの中で言えば……実力はトップクラスどころか随一だろう。それは認めよう。
「お前は、あの習合に俺達がなすすべもなく敗れる。そう言いたい訳か」
だが、そんな奴を入れて優勝を目指す……!? 到底受け入れがたかった。
今の今までみんなでこの大会の頂点に立つためしてきた努力に泥を被せる様な愚行。
……突如として現れた外国人をチームにだなんて監督は何を考えているのか。
そんな男が居なくても俺達の勝利は揺るがないというのに。
「是。むしろアレを見て何も思わないとしたらお前らの目は節穴……化石の骨穴ネ」
「……ほぅ」
……聞き捨てならなかった。
確かに開会式の時はちょうど
失笑の類ではない、畏怖。弱者が強きものに対してするもの。
──だが、それがどうしたというんだ。
あり得る筈がない。出来立ての無名校が、俺達を凌駕し得る筈がない。
会場のモニターで映し出された奴らを見ても、二人ほどは緊張疲れからなのか口から魂が出かけているような有様だった。
「……お前」
あんなものが強者だと? お前が節穴だろう、言い返そうと思った。
そうして奴に近づく。真紅の瞳は動じずただ俺の顔をじっと捉えていて、思わず身が竦む。
思えば奴にそこまで近寄ったのは……その時が初めてだった。
「──おいおい仲良くしてくれってぇー! この子呼ぶのに全財産使って今ビンボーなんよ~。
ブラック君も言いたいことはあるかもしんないけどもっと優しくなぁ?」
俺達の対立の空気を感じ取り、手で制してくる監督を見て一つ溜息を吐く。
そもそも金で人を呼ぶなと言いたいところだが、勝利を願ってのことでありまた目上である先生の計らい。無下にすることはできない……けれど受け入れることが出来ない。
砂が舞い散っている様なむず痒さがある空気だった。
だがこれ以上ここで話していても仕方がない。少なくともここでブラックと俺達が意見、考えを変えることはない。
回りに無視させててもこの場を流すしかないだろう。
「……みんな、一先ずバスに──」
奴から視線を逸らそうとした時だった。
「──信じなくてもイ、けどアイツラの速さはどう考えても大会のレベルからズレてる。
そんな奴らとの試合が前にあるのに呑気に折角の山道をバス帰り?」
肩を掴まれていた。
更に距離を詰めてもなお、ブラックは俺をじっと見ていた。
真紅の中にどこか黒みを帯びた、燃える紅があることに気が付く。
「っ、仮にそうだとしても移動の疲れもある。山の上の校舎まではかなり距離が──」
「やれるとこまでやればイ、時間は有限」
……乾いている、そう思っていた。
それでも奴は眉一つ動かさず、俺達を指さしてくる。
「……習合が会場に入った時、確かに温度が1度下がったネ。
つまり、
誰もがという言葉を少し強調して奴は話す。
感じるのは……悔しさか? こいつは……こいつは今、不機嫌なんだ。
……こいつの仕事は、大会に参加する俺達の夏が終わるまでチームに加わること。
勝ち負けなど報酬に関係ない、既に支払われているから。そのはずだ。
「……お前」
だから、本当に例え習合が俺達より強かったとしてもそれを指摘する意味も無い筈だ。
むしろ仕事が早く終わるのだから願ってない事だろう。どこかそんな考えが根底にあった。
「──
例え一時の助っ人だとしても我は負けたくない。だからお前らが弱くて負けそうなら全力で鍛える」
むず痒い空気の正体がふと分かった。
これは炎。
ブラックから放たれる勝利への執念の炎が俺達を炙っているのだ。
「負けたら終わりネ……お前らは勝ちたくないのカ?」
「……」
ブラックを囲んでいた部員たちの目に宿っていた敵対心に燃え移る。
燃えて崩れて、そこに新たな……習合に確実に勝つ。そんな気概の炎が生まれるのが分かった。
では俺は?
……決まっている。
「──俺達は、勝つ者だ」
肩に手をやり、奴の手をつかみ取った。
習合が強いかどうかじゃない。
単に、こいつに……助っ人に「弱者」として認定されるのが気にくわなかっただけ。
代之総中は強き者、全てを踏み潰すものだ、
こいつが俺達を強くするというのなら利用してやればいい。そうしてこいつを越え踏み潰してやろう。
そう思っただけだ。
「ふん、少しはマシな目つきになった」
……いや本当に気に食わないなこいつ。
◇
本日は快晴。全国大会も進み現在大会四日目。
既に12チームが試合を終えており、本日の4チームが終われば第一回戦は終わり。準々決勝が始まるという訳だ。
折角のじごく……新しい部室から離れ東京のホテルでグースカ……してるわけにもいかないのでテレビを見て試合中継を眺めたりスタジアムの周り走り回ったり死にかけたり……。
うん普段と何ら変わりないな!
普段のご飯もホテルのもの+エマがどうやってか知らないけれど用意した物が出てくるから変わりない。キッチン借りたんだろうか……。
部屋は4人部屋。各部屋の住人はくじ引きにより決められたのだが俺の所は、バング、カガ、ワタリとかなり平和。
「リーダー、ちょっと新しい技を思いついたんだけど……!」
「部長ちょっといいか……アイツがやたらプロテインを飲ませようとしてくるから匿ってくれ」
「部長ー! 技の改良案をちょうだーい!」
……だと思っていたのも束の間。事あるごとに皆来て部屋はぎゅうぎゅうになるわけだ。寝る時なんて布団を持って来てこっちで寝る奴すらいる始末。
そんで寝る時もメアたちがいるから気が抜けない。
全員が寝たのを確認してからじゃないとおちおち眠ることも出来ない。
「夜は長いぜボス……」
「部長! 代之総中相手の作戦についてなんだが……」
「遅い、遅いぞ貴様ら……何故寝ないのだ」
ジミーとソニックはうんまぁいいか。前者は本当に作戦の事だし、ソニックは皆が寝ない事への苦情だし。
でもバングとかが「折角みんないるんで……こ、コイバナとかしましょう!? ッス!」とか言い出すと乗るからやっぱり同罪。
断れないじゃん……バングもうトランプとか持って来てるし。グラさんなんてさきイカ取り出してアルゴとつまみ始めるし。
睡眠時間が削られる削られる。ようやく全員が寝たかと思ったら今度はマネージャー部屋抜け出したエマが入って来ようとするし。
エマ曰く、マネージャー部屋はかなり平和で退屈なんだとさ。メアファンのマネさんは休憩時間はもっぱら執筆してるらしい。トールファンの子はトールの肉体の改造についてレポート書いているんだって。
エマは俺の観察日記付けているんだし似たようなもんじゃねぇかな。
そんでおかげでめっちゃ寝不足。眼に隈が出来ない様マッサージとかはこっそりしてるけど時間の問題。
枕投げとか始めた時はもうね、死を覚悟したよ。死にたくないけど。
あいつら多分野球とか砲丸投げでもかなりいい所行けると思う。
数人に別方向から狙われたおかげで倒れずに済んだけどめっちゃ痛かった。
一通り済んだ後、ホテルの人に迷惑かけるなって叱ったから流石にもう枕投げはしないよな……?
……で、なんだっけ?
ああそうそう全国大会の進みだ、うん。眠い。
勝ち上がりを決めたチームの中には雷門もいる。
相手をした戦国伊賀島中の生徒は全員忍者、なんていわれるほどの素早さに打ち勝ち、風丸さんと豪炎寺さんによる「炎の風見鶏」という必殺技で見事にゴールをぶち抜いていた。
……成長率半端ない、半端なくない? 前半結構苦戦してんなーって思ってたけど「外すの忘れてた!」とか言って皆重りを外し始めたのはもうなんといっていいかわからんかった。
あれ俺のせいなんかな……。
他は守りの王者、鉄壁誇る千羽山中。科学的データで選手育成する未来工業中。昨年準優勝の木戸川清修中。
農業で鍛えられた肉体を持つ農産光中。
……そんで、
聞きましたか奥さん? 世宇子中ってところ。無名校だし特に地区予選で成績があるわけでもないけれど「特別推薦招待校」って枠に選ばれたらしいんですのよ?
なんでも光る所があるチームを全国大会を経験させてあげようって枠らしいけれど……それの最初の相手が王者帝国ってなかなか意地悪だよな。
中学自体は宗教系。ギリシア彫刻味溢れた校舎があったりと中々に個性的なところだけれど……スポーツの成績は今一つ。
古代オリンピックの研究の一環として陸上競技とかは力を入れているみたいだけどサッカー部の成績は駄目駄目。
開会式の時も「調整中の為本日は欠席」というアナウンスで流されて世宇子の人はこなかったけど、急遽参加が決まったらしいし……帝国に自信つけさせるためとかに元理事長かつ元中学サッカー協会副理事長の影山さんが用意させたとか?
うーん間違っている気がする。
……いや、間違ってるな確実に。
じゃないと帝国学園との試合結果が12対0で
──だろうな、試合映像からして本気を出してすらいない。あれを単なる掘り出し物として扱うのは……いやここにいたか
うるさいぞコルシア。
頭痛いんだからなるべく喋らないでほんと……。
──すまん
いいよ。
とりあえずあの中学の情報はエマにお願いして集めてもらっているけど何が出てくるか……。
「──部長」
……これは記憶の中の言葉じゃないな? 現実の声?
『さてフットボールフロンティア激動の一回戦も大詰め! 今日のスタジアムも大勢の観客で賑わいを見せております!』
……ジミーがいる、目の前に。俺を囲むように皆も……あ、監督代わりに拉致した将棋部の顧問も。お疲れ様です。
で、どこだここ。
ベンチ……フットボールフロンティアスタジアムの。なんでだ。服もユニフォーム来てるし。
夢遊病かな。
「準備、出来てるよな?」
……えーと何がだジミー?
──いやお前……今から試合だぞ
あぁ! そうだ試合だよなこれから。サンキューコルシアごめん本当に意識が飛んでいた。
そうだな、他の中学に目を向けるのもいいけど今は目の前の相手に集中しないとだめだな。すまん。
「……当然!」
いやもう勝てるとは思う。
なんか助っ人として一人世界レベルの激やばプレーヤーが入ったみたいだけどチームに馴染めていないって情報あったし。
流石に一人で勝てる程サッカーは甘くない……甘くないはず。
そんでな、なんと……この試合前にカガとグラさんが必殺技を完成させている!
昨日の練習の最後にようやくだけど、いい技だったよホント。
……グラさんなんてバズーカ砲具現化させ始めたから何おっぱじめる気だ!? って思ったけど。
それでそれで、グラさん曰く「今の技とな……実はもう一個完成してるんだぜ!」とか言い出してたからな。いやそれ見せてよって思ったけど「折角だし試合でな!」ってはぐらかされた。
うん、きっと勝てるな。
それじゃあえーと皆さん……試合前の言葉くれって目かな。
えーとえーと……うん大丈夫。それっぽい言葉なら言い慣れてる。
「皆……サッカー、しようぜ」
──オゥ!!
頭痛っ!? 大声でこれならサッカー出来るかな……二号にキーパー任せ……あれ二号何処だ!? いねぇ!
えーと……思い出した、食べ過ぎでお腹壊してたから大事とらせて休ませたんだ。
え、やばくない? 寝不足でサッカーするの?
助けて。
遅 寝 早 起 き 地 獄 サッカー
みなさん運動するときはしっかり睡眠とりましょうね。
ちなみに私は8時間寝ないと気が済まないけど最近六時間しか眠れていない。
辛い
何で試合始まる予定だったのに犠牲者出てないんですかね
~オリキャラ紹介~
・黒月 夥瓏(ヘイフェイ クーロン) MF
黒龍の異名を持つ可能性のMF
勝ちに拘る男であり黒いポニテと真紅の目がトレードマーク。
世界レベルの選手なので普通に大会トップクラスの実力を持つ。
・将棋部の顧問 監督
理事長と部員と保護者の三重囲いから逃げ出せなかった者。
恐らく今の心境はライオンの檻に入れられたチワワ。
将棋は出来るので戦術論は展開できるがそもそもサッカーのルールを知らない。