闘気魔法の使い手……魔法が全ての世界に武の達人が降り立つ。 作:ハッタリピエロ
夏の昼下がりの中二人の高校生ぐらいの男の子が交差点で信号を待っていた。
「おまえ今週のジャンプ見た?」
「見た見た!ヒロアカ最高だったよな!」
「ブラクロも面白かったよな!?」
「ブラクロ?なにそれ?」
「ええええ!!?知らねえのかよ!ブラッククローバー!アスタが魔法帝を目指すやつ!」
「う〜ん……俺って武術系の漫画しか見ねえからな……」
「面白いって!読んでみろよ!」
「じゃああそこの本屋で買ってくるわ」
「おう!行ってこい!」
そして男の子の一人が高架下の本屋に入った時ちょうどその上を通っていた電車が爆発した。
ここは……どこだ?
俺はぼんやりとした意識の中目を覚ます。
それに体の感覚がなんかふんわりしているぞ?
「それはお主が死んだからじゃのう」
誰!?
「あー……儂はお主らで言うところの神さまじゃな。儂の担当は主に死んだ魂の管理。いわば死神じゃな」
死神!?
「あー率直に言うとお主は死んでしもうた。電車の爆破テロに巻き込まれてな。即死じゃ」
マジで!?確かに朧気ではあるが覚えている……
「それで俺ってどうなるんですか?天国ですか?地獄ですか?」
「あんまり驚かないもんじゃの……普通はやり残したことがあるとかでガッカリしたりなんで死んだかなんて怒るところなのに……」
「まあ死んだのは残念ですけど今更言ったってしょうがないでしょ?それともここにいるってことは生き返らせてくれるんですか?」
「おう!勘がいいのう。その通りじゃ。お主には別の世界で転生する権利が与えられる。
「なぜ俺に?」
「余りにも可哀想な死に方をした魂には転生して第二の人生を歩ませるというのがルールになっているんじゃ」
「天国に行くって選べないんですか?」
「選べるが……退屈じゃよ?なんでも出来るってことは達成感などや感激や後の楽しみというものがまるでないからのう……まあそれでもいいが……周りの魂たちには前世の記憶がないから色々と合わないと思うが……」
「わかりました。転生で結構です」
「あいわかった。じゃあ転生先をこの中から選んでくれ」
神様が穴の空いたボックスを出すと
「クジって……まあ出来る限り面白い世界がいいな……」
その中の紙を一枚とった。
「これは……ブラクロの世界じゃな」
「ブラクロ?ああブラッククローバーか!友達が言っていた」
「そうじゃな。で?特典はどうする?」
「サイヤ人並みの肉体と気の能力をください」
「わかった」
どういう世界かわからないがサイヤ人の肉体ならば早々に死ぬことはないだろう。
「あと特典は少し選べるが……」
「そうですね……じゃあ魚人空手と六式と亀仙流に鶴仙流、流水岩砕拳に旋風鉄斬に八門遁甲の修行をさせてください」
「あいわかった」
こうして一ヶ月俺は知っている限りの武術を修行した。
「終わりました」
「もう行ってしまうのか……寂しくなるのう」
「ありがとうございます。これであっちの世界でもなんとかやっていけそうです」
「サイヤ人の肉体だけで充分な気がするんじゃが……まあいいわい。それじゃあな」
こうして俺の意識はフッと消えた。