闘気魔法の使い手……魔法が全ての世界に武の達人が降り立つ。 作:ハッタリピエロ
「お前ら!散々だったな!」
「「うす!」」
ヤミ団長は笑いながら俺たちにそう言う。でも……
「あ?なーにいつまで落ち込んだんだあ?お前のおかげで村人は救われたんだぞ?そう気にすんな。お前はよくやった」
「ヤミ団長……」
「犯人の有力な情報は得られてないけど……残された懐中時計の高価さから考えると……王貴界の過激派・思想犯じゃないかしら」
う〜ん……俺あんま覚えてないからどうとも言えないんだよな〜
「まあなんだってよし!魔法帝に活躍が認められ、星一つ授与されたんだからな!」
「「星?」」
俺たちがなんのことかと首を傾げているとバネッサさんが
「九つの魔法騎士団はこの星の取得数を名誉として競い合っているのよ。ちなみに今トップは『金色の夜明け団』の70」
ふ〜ん……ようするに勲章みたいなものか?
そして自分の団の取得数を見てみると
「ま、マイナスって……よくこの団廃止されないものだな……」
「ええ……」
俺もミモザも自分の団の状況に唖然としていた。
なんとマイナス30。ま、まあこれから昇っていけばいいさ!
と心の中で励ましていた。
・・・・
あの後初給料を貰った俺たちは平界の城下町キッカにショッピングに来ていた。
アスタがはしゃいでいるうちに
「おいあれ……黒の暴牛の酒乱魔女バネッサじゃねえか?」
「隣の可愛い子たちも黒の暴牛か?」
ちょっと騒がしくなりはじめた。いいのか?と思っていると
「いーのいーの、魔法騎士団がいるだけで犯罪の抑止にもなるし。それにステキな殿方が近寄ってくるかもしれないし♪」
酒瓶大量に持って言われてもな……
とミモザが隣にスススッとやってきて
「か、カイさん……」
うん?ああ……
俺の顔も赤くなっているだろうと思いながら俺はスッと出されたミモザの手を握る。柔らかくて暖かい手だな……とミモザの方を見るとプイッと視線を晒されてしまった。
可愛いな……
とこの状況を見ていたバネッサたちは
(青春ねぇ〜♪)
(カイの野郎……!羨ましい……!)
(わ、私も……バカスタと……って違う違う!)
そしてそのままショッピングを続けて
「目ぼしいもの買ったから……次はとっておきの場所に案内するわ」
とっておきの場所?
俺とミモザはお互いに顔を見合わせてなんなのかと気になっていた。
見つめ合っていたと自覚するとハッとなってお互いに顔を晒した。
んでついて行ってみるとバネッサが壁の中から手招きをしていた。
「「ええええ!?」」
「こっちよこっち」
言われるがままに中に入ると怪しい雰囲気の市場だった。
まさかここって……
「ブラックマーケットよ」
やっぱり……
「ちょっと危険だけど凄い効果のものが置いてあったりするのよ〜」
「おおおお!!凄えー!!」
アスタは驚きっぱなしだな……
ノエルとミモザも驚いている。
「アラ驚いた?王族や貴族たちは毛嫌いして近づかないものね」
「ここには魔力を抑えるアイテムなんかもあるのよ。相性のいいアイテムを見つけて魔力を調整すればコントロールできるようになるかもしれないわ」
ノエルが興味津々といった感じで魔道具を見ていた。
とブラックマーケットでも賑わっている方を見てみると
「あそこは賭博場ね。アナタたちにはまだ早いわね。素人はほどほどにしないと身を滅ぼすわよ」
と中から聞き覚えのある声が聞こえてきたので耳を傾けると
「っしゃぁぁぁーーーーーどんと来ぉぉぉい!!!」
(((知ってる人いたあー!)))
そこにはマグナ先輩が思いっきり叫んでいた。
あーあ……あの人懲りないのかね……
ミモザと一緒にマグナ先輩の元へ向かってみると
「チックしょ〜!まだまだ〜!」
あらら……僅か数分でパンツ一丁にまでなっていた。
見てられないので俺がマグナ先輩の元へ行くと
「おおっ!カイじゃねえか!ちょうどよかった!ちょっと貸してくれ!」
こうくるとは思っていたが……よし!
「ちょっとどいてください」
「ちょっ、ええっ?」
ルーレットか……
ボールが円盤を回り始めるとボールの回転数と勢いを計算すると
「赤の20!」
そして見事に当たった。
「おおおおお!!!」
次々とルーレットを当てていきマグナ先輩の元の分は取り戻した。いやそれ以上かな?
「おおおっ!!すげえっす!カイ先輩!」
せ、先輩って……
「カイ先輩ならギャンブルの頂点に立てますよ!」
懲りてないなあ……とうんざりしていると
「マグナさん?ちゃんと反省してくださいね?」
「はいすみませんでした」
ミモザの一言で黙らされた。正直凄い圧だったので俺も怖かった。
とその時
「待ってくれ〜!儂の戦利品〜!」
どうやらひったくりらしい。はぁ……行くか
「ミモザ、マグナ先輩のことよろしく」
「ハイ!お任せしてくださいね!」
ミモザがいればストッパーになるだろう。
っと!早く追いかけないと!
そしてソルで現場に辿り着くとセッケ、だったっけ?
アスタに模擬戦で負けた奴がなにやら苦しんでいた。
ひったくりが逃げようとしていたので飛ぶ指銃で足を撃ち抜いた。
「往生際が悪いなぁ……」
そして手刀でひったくりを気絶させる。
そしてばあちゃんに持ち物を返すがこの人……
俺は亀仙流のテレパシーでその人物に話しかける。
(アナタはわざわざ変身してなにしに来てるのですか?魔法帝)
(!!?)
アスタたちには言わないでおこうかな?
そしてそのまま俺たちはアジトへと帰っていく。
・・・・
カイたちがその場から立ち去るとその老婆は姿を変えて一人の男になった。
「魔法無効化か……いや、あれはそもそも魔法なのか?それに僕の正体に気づいたあの子……魔法ではない不思議な術……なかなか面白い子たちだね……」
とその時突如男宛てに連絡が入る。
『やっと見つけた!魔法帝!何してるんですか!?』
「なにをって……新たな魔法との出会いを求めて城下町をぶらりとね」
「アナタ自分の立場わかって」
「魔法との出会いは一期一会」
「人の話聞けよこの魔法マニアがああああ!」
「バカなこといってる場合じゃないんですよ!異常」
「異常事態発生だろ?大丈夫、面白い人材見つけたから」
不敵に笑う魔法帝その瞳にはなにを写す?