闘気魔法の使い手……魔法が全ての世界に武の達人が降り立つ。   作:ハッタリピエロ

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魔宮

「トリタロウだな!」

 

「いえ、シルヴァンタスシュナウザーよ」

 

「トリタロウ!」

 

「シルヴァンタスシュナウザー!」

 

「お前ら……」

 

アスタとノエルが任務中だってのにアンチドリの名前を決めるのに言い争っている。

 

なーにやってんだか……

 

「ネロでいいんじゃないかな?」

 

おっ、ラックが横入りしてきたぞ?

 

アンチドリも気に入ったのか羽をあげた。

 

「「ええええ……?」」

 

不服そうに声をおとすアスタとノエル。

 

ー週間前

 

「俺に武術を……!?」

 

「ああ、魔法の使えないお前には俺が使っている武術をいくつか教えておこうって思ってな。これを覚えればお前も空中にいる敵を相手取ることや高速で動くこともできる」

 

「本当か!頼む!」

 

「まずソルだ。これは地面を連続で蹴ることによって高速移動を可能にする技だ。実際にやってみよう」

 

地面をコツコツと叩いて俺は一気に踏み込む。

 

そして100mを一瞬で移動してまた帰ってくる。

 

「うおお〜……!すげぇ〜!」

 

「これを覚えればお前はさらに強くなれる。次に月歩だ」

 

そして空中を連続で蹴って空に飛ぶ。

 

「うおおお〜!」

 

「これを成すにも脚力が重要だが……おまえはすでにそれほどまでの筋力を持っている。とまあとりあえずこの二つを覚えてもらう」

 

「おう!わかった!」

 

こうして数時間前に遡るまでの間アスタはトレーニングをした結果

 

「ソル!」

 

1000mを一瞬で移動できるようになり

 

「月歩!」

 

空中を飛ぶ手段をも身につけた。

 

「よっしゃー!」

 

そして空中を蹴り続けるアスタを見ていたカイは

 

(すげぇ……たった一週間でマスターしやがった)

 

アスタの成長に驚いていた。

 

「おーい!バカやろーども!今から重要な会議を始める。集まれ」

 

「あ、はい。アスタ!修行は終わりだ!」

 

「おーう!わかった」

 

そしてついていくと皆が集められていた。そしてヤミ団長が口を開く

 

「えーついさっき新しい『魔宮(ダンジョン)』が発見されました」

 

皆の間に一瞬静寂が生まれたその直後

 

「『魔宮(ダンジョン)』んんんん!!?」

 

「マジっすか!ヤミさん!」

 

「うおおおおお!!!」

 

アスタが驚いているが多分知らないな。

 

案の定アスタは魔宮(ダンジョン)を知らずに驚いていたみたいでミモザが説明してくれた。

 

ちなみに魔宮(ダンジョン)とは昔の人たちが残した古墳のようなもので最強魔法の使い方や貴重な魔道具なんかが眠っているらしい。

 

「特に今回の魔宮(ダンジョン)は非友好国との国境近くにできた……!奴らに奪われないためにもより確実な任務遂行が求められる……!」

 

いつもの気だるそうな雰囲気から一転してマジな顔つきになったヤミ団長。その雰囲気から今回の任務はマジなことが言葉を出さなくてもわかる。

 

「おーそういえば魔法帝のダンナが小僧とカイ、お前らをご指名だ」

 

「えええええええ!!!?」

 

(あー前の騒動で目をつけられたかな……)

 

「不肖アスタ!その任務!全力で挑ませてもらいます!」

 

こうして俺とアスタ、ミモザにノエル、ラックの五人で魔宮(ダンジョン)攻略に挑むこととなった。

 

そして現在魔宮(ダンジョン)前の洞窟にて

 

「ちょっと足踏まないでくれる!?」

 

「真っ暗なんだからしょうがないじゃないか」

 

どうやらアスタが持ってた灯りを落としてしまったようだ。

 

「はぁ……しょうがない」

 

"闘気魔法小さな太陽(リトルスピリッツサン)"

 

俺が出した小さな太陽は暗闇を照らして宙に浮かぶ。

 

「うおおおお……!スゲェェ!」

 

そして

 

「お!?此処かな!?」

 

ラックが魔宮(ダンジョン)の入り口と思われし場所にたどり着き、壁を押すと"ガコッ"とした音が鳴り響き壁が崩れて魔宮(ダンジョン)が現れた。

 

「おおおおおおおお!!!スゲェェェェ!!!」

 

「ほぅ……」

 

そこは水が下から上へへと流れたりマナで空間が歪んでいた。

 

「魔法で空間が歪んでるみたいだね」

 

ラックが辺りを見渡してそう言う。

 

「凄くマナが漂っているな……」

 

「言われてみればそうですわね……!」

 

「とんでもないわね……!」

 

「え?そうなのか?」

 

「え?アンタこれだけのマナを感じてないの?もしかしてマナも知らないんじゃ……」

 

「マナぐらい知っとるわァァァ!」

 

『マナ』とはこの世界と人の中に存在する超常的なエネルギーのことで魔道士はこの『マナ』を消費して魔法を発動させるのだ。

 

「お前らのような王族に多く宿っていて俺の中には全く存在しない魔力の源!!…………そう!!それがマナ!!」

 

アスタが悔しがって力説しながら地面を叩くと床に魔法陣が現れて氷塊がいくつも飛び出してくる。

 

アスタはそれを剣で斬りつけると氷塊は消え去った。

 

「あ…危ないわねー!」

 

「まあ無い方がおかしいわな」

 

「ん?」

 

とラックがなにかを見つけたみたいでアスタを

 

「これだよこれ!アスタ君!」

 

「え!?どれっすか?」

 

なにかマズイかがする……

 

「えいっ」

 

「あ」

 

ラックに突然押されたアスタはスイッチを踏んでしまい氷塊が再び現れた。

 

「うおおおお!」

 

がまたしてもアスタはそれを剣で斬り裂いて難を逃れた。

 

「何すんっすかァァァー!!」

 

「凄いすごーい!」

 

「ちょっとラックさん……」

 

ミモザが心配そうにラックを見る。

 

「あ!あそこにも……」

 

ノエルが残っている罠魔法を見つけたらしいが

 

「アーーーーーッッ!!!」

 

ラックがまた故意に作動させて罠が起動した。

 

そして炎、激流、暴風といった感じで罠が次々とラックの好奇心によって作動されまくったが俺たちはなんとか凌いだ。

 

「楽しいね〜!」

 

((((この人と一緒にいたら……死ぬ!))))

 

と少なからず思ってしまった。

 

 

「それにしても君の反魔法の武器も凄いねー!魔法帝もそれを見越して任命したのかなぁ?…二、三年後辺りやり合ってみたいなー」

 

「常に武器を出せる状態を維持していればこの魔宮も問題ないね」

 

「うすっ!」

 

アスタにアドバイスした後ラックは得意の魔力感知を使うと

 

(やっぱりいる……!僕たち以外にも……!)

 

そして

 

"雷創成魔法雷神の長靴"

 

「ちょっと急用できちゃった。とゆーわけで『魔宮』攻略よろしくー」

 

「……ちょ……どこ行……速ーーーーー!」

 

「な、なに考えてんのあの人ーーーーー!ありえないんだけどーーーーー!」

 

「どうしましょう……?」

 

「おそらくあの人はこの魔宮にいる他の魔道士たちのところへ向かったんだろう」

 

「え、ええええ……!それじゃあどうしましょう……!」

 

「俺たちの任務はこの魔宮の攻略だ。いざ危ないと感じたら俺が瞬間移動でラックの元へ向かうよ」

 

「はい、わかりましたわ」

 

そして向かおうとした時

 

「なっ!?」

 

「ノエルさん!」

 

ノエルが植物の罠魔法に捕らわれてしまったので

 

「逃げろぉー!!」

 

アスタがそれを斬り裂いたが剣を持つ手を縛られてしまった。

 

(ヤバっ……!)

 

アスタ……!

 

俺が助けにいこうとした時横から魔力を感じると

 

"風創成魔法風刃の叢雨"

 

おお〜!中々強力な魔法だな……!

 

と俺が感心していると

 

「借りは返したぞ……アスタ……!」

 

「ユノ……!」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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