闘気魔法の使い手……魔法が全ての世界に武の達人が降り立つ。 作:ハッタリピエロ
ここは……目を開けるとそこは木が生い茂った森の中だった。
あの神様……まあ人のいるところにいきなり転移っていうのもなんだかだとは思うが……とまあ悩んでも仕方ない。
気によると周りに人の気配はなし。
はあ……とりあえず人のいるところまで歩いていくか。
といってもどっちに進めば人のいるところまで行けるかわからない。
というわけでそれから俺は自給自足の生活を一ヶ月は続けた。
自給自足の生活も慣れれば苦ではない。だが
「寂しい……」
この上ない孤独感が俺を襲った。
このまま人と接していなければ廃人になりそうな気がする。
とまあ暇つぶしに近くにある俺のお気に入りの場所まで月歩で飛んでいく。舞空術使えばいいとか思われるがあれは結構体力消費が激しい。それでも十二時間は空を飛んでいられる。
そしてその場所から見下ろすと
「うわあああああ……!!!」
見渡す限りの緑の地平線が目の前に広がる。
やっぱりここはファンタジーの世界なんだと思い知らされる。
感慨に浸っていると気がなにやら感知した。
よーし!ちょうどいい機会だし接触しに行ってみるか!
・・・・
???side
私はクローバー王国の友好国のハート王国との交流の帰り道にいた。
しかし帰り道の途中に襲撃にあっていた。
護衛の者達は大半がやられてしまっている。
あいにくと私の魔法は戦闘向けではないのでこの場では役に立たない。
そして盗賊の頭とも思われる人物がこちらに来ると
「へへっ……ミモザヴァーミリオン、中々に可愛いじゃねーか……こりゃ遊びがいがありそうだな!」
下卑た笑いが場を支配する。
やめて……
とそこに
「あれれ?これってどういう状況?」
声の方を見ると私と同じぐらいの少年がそこにいた。
・・・・
気に導かれるままに来たけどこれって……ああそっか!聞いてみりゃいいのか!
「ねえねえねえ?そっちの人ってもしかして盗賊?」
「ああ!?そうに決まってるじゃねえか!!」
「で?そっちの人たちは」
「魔法騎士団だ!ここは貴様のような下民が来るところでは無い!死にたいのか!」
偉っらそうだな〜……どうする?助ける?でも盗賊につくのは御免だな。
気に入らないが助けますか。
俺は少女の前にを守るように立つと
「ああ!?下民ごときが我らと戦うというのか!?さっさとこの場から立ち去れ!」
「大丈夫だよ……こいつらは気に喰わねえが……俺が君を守る」
・・・・
「俺が君を守る」
その少年にそう言われて私は不思議と落ち着いた。
「頭!コイツからは魔力が微塵も感じられませんよ!」
「なんだあ〜!?そりゃあ!!お笑いだな!」
確かに彼からは魔力が感じられない。
それでも来るこの安心感はなんだろう?そして彼は私を王族としてではなく一人の人として接してくれている。それが嬉しかった。私は王族として接されるのが好きではなかった。それは王族というものだけ見て私というものを見てくれて無いからだ。でも彼は違う。私を一人の人間として見てくれている。こんな状況なのに彼が負けるという未来が私には見えない。だから負けないでください!私の救世主さん!
・・・・
「さてと……まあやりますか」
「下民ごときは引っ込んでろ!」
「知るか。俺の道は俺が決める!」
俺は
「なっ!?なんだこの魔力は!?」
そして俺は盗賊の一人に向かって走り出す。
「向かってくるとは大マヌケ!炎魔法……火炎の大蛇!」
炎を纏った大蛇が俺に向かってくるが
「魚人空手奥義……唐草瓦正拳!」
俺が拳を放つと大蛇は消滅した。
「なっ!?なっ、なっ!?どうゆうことだ!?」
「木の葉剛力旋風!」
狼狽えているソイツに後ろ回し蹴りを喰らわした。
「ちょっ!?どうなっているんだ!ソイツには魔力がないんじゃねーのかよ!?」
「いや!違う!コイツ魔力を抑えていたんだ!」
「くっ!?生意気な!砂創成魔法!サンドゴーレム!」
砂のゴーレムが俺にその巨大な拳を振るうが俺はその拳に拳を当ててその攻撃を逸らす。
だがそれを知らない奴から見ると俺が潰されたように見えたらしい。
「ハハッ!やったぞ!ザマーミやがれ!」
「ふん!やはり下民ごときで……「ズゥン!」え?」
俺は砂のゴーレムを下からの裏蹴りで頭を破壊した。
『えええええええ!!!?』
その光景に驚く一同。
「ふぅ……さてと!次は誰だ?」
「クソッ!!奴は一体何者なんだ!?いいだろう!俺が相手だ!粘液創成魔法!アシッドスライム!」
盗賊の頭が呼び出したスライムが俺たちに向かってくるのに対して
「クソッ!我々も対抗するぞ!何も知らない奴に助けられたばかりじゃ魔法騎士団のプライドに関わる!」
ホゥホゥホゥ……あちらの人たちも来ましたか。
さてさてさーて、そろそろ決めますか。
俺は手を後ろに構えると
「か……め……は……め……波!」
手を突き出してエネルギー波を放つ。
その衝撃でスライムは消し飛んだ。
「ひえええっ!」
そして逃げる盗賊をソルで捕まえて首筋に手刀を当てて気絶させる。
「はい。これで終わりましたよ」
「あ、ああすまないな。助けてもらったことには礼を言う。下民だとバカにしたのも謝ろう。だが……おまえは何者なんだ?」
なにやら疑われているみたいだ。まあしょうがないかな……
「俺はカイ・スギハラこの近くで暮らしていました」
「この近くで……貴様親は?」
あーこりゃ誤魔化しておいた方がいいな。
「いえ……親は知りません。小さい頃からここにいました」
「そ、そうか……すまんな」
「では俺は「待ってください!」は?」
馬車の中からオレンジ髪の可愛い女の子が現れた。
と近くにいた魔法騎士団の人たちが膝をつく。
「貴様も控えろ!この方は王族であるぞ!」
「は、はい…」
言われたとおりに俺も膝をつく。
「助けてくれて……ありがとうございます。ミモザ・ヴァーミリオンと申します。カイさんでしたよね?」
「は、ハイ」
「親がいないんですよね……よければ私と一緒に来ませんか?」
『え!?』
皆から驚きの声が出る。俺だって王族の人にそんなこと言われるとは思ってなかったよ。
「……発言してもよろしいですか?」
「どうか敬語はおやめください。公式の場ではないので」
「はい……わかった。なぜ俺を?」
「助けてもらったのもありますが……貴方ほどの人なら魔法騎士団に入れるでしょう……そうすれば生活に困ることはありませんわ」
「ミモザ様……確かにこの者の実力はあるでしょう。しかし……」
まあ俺は素性が知れないもんなあ……
「私は……貴方に助けられてなにも返せていません。せめて礼はさせてもらえないでしょうか?」
まあ俺としてもこれは有り難い話だな
「わかりました。その話受けさせてもらう」
「っ!そうですか!!!」
あれ?顔が赤いぞ?熱でもあるのかな?
そして俺は馬車に乗って王貴界まで連れて行ってもらうと審査を受けたがミモザがいたので無事に通れた。
そして王族が住むという豪華な邸宅に入りあんないされると
「ミモザ!」
「お母様!」
ミモザがお母さんに抱きつく。
「心配したのよ……!襲われたって聞いたから……」
「大丈夫です、お母様。あちらにいるカイさんに助けてもらいましたわ」
ミモザのお母さんがこちらに来ると
「カイさん……でしたよね?私はシャルロットヴァーミリオンです。ミモザを助けてくれて……ありがとうございます……!」
そう言って頭を下げると周りの者たちは驚く。
「頭をあげてください!俺は当然のことをしただけですので……」
「いえ……貴方がいなければミモザは……そう思うと……」
そしてやっと頭をあげてくれたシャルロットさんが
「カイさんは魔法騎士団に入る気がありませんか?」
といっても魔法騎士団についてよくわからないんだよな〜
「いくつか説明を求めてよろしいでしょうか?」
「はい」
「魔法騎士団とはどのようなものなのですか?」
「魔法騎士団とはこの国の戦闘においては王と同等の権力のある魔法帝が率いる騎士団のことです。魔法騎士団は主に他国との戦闘や商人や貴族の護衛などを任されます」
「位はどのくらいあるのですか?」
「まず一番上の魔法帝、その次に各騎士団長の大魔法騎士、さらにその下は上級、中級、下級に分かれています」
成る程……大体わかった。ま!俺の力が人々を守れるんなら……!
「説明ありがとうございます。俺は魔法騎士団に入ろうと思います」
「そうですか…!なら入団試験まではここで暮らさないでしょうか?」
「え?いいんですか?」
「はい!ミモザと特訓もしてもらいたいですし……ミモザもいいわよね?」
「はい!お母様!」
「わかりました。これから宜しく。ミモザ」
「はい!」
こうして俺は魔法騎士団に入るまでの修行に入ることとなった。