闘気魔法の使い手……魔法が全ての世界に武の達人が降り立つ。 作:ハッタリピエロ
「ようこそ、最低最悪の魔法騎士団、黒の暴牛へ」
中の光景に俺とミモザは唖然としていた。
なぜなら破廉恥な格好の酔いどれ女にヤンキーと少年のケンカ。
ひたすらナニカを食べているチビ。
本当にここ魔法騎士団か?
と疑ってしまうぐらいの有り様だった。
としびれを切らしたヤミ団長が
「おめえら……物を壊すんじゃねー!!」
と後ろの壁を破壊して怒鳴る。
ええ……?
思いっきり壊してますけど……
だが先程までの騒ぎがピタリと止んだ。
そして皆ヤミ団長に駆け寄り好き勝手に話しかけるがヤミ団長の一言で黙らされた。
「コイツらが今回の新入団員だ。てめーらでシゴいてやれ。団員は他にもいるが今は任務に行ってたり休暇中だったりサボったりしてる。テキトーに仲良くやっとけ」
ええええ……大丈夫かこの団?
ま、まあ印象は最初が肝心!と自己紹介しようとしたら
「ハージ村から来たアスタです!!!よろしくお願いシャァァース!!!」
「王貴界から来たカイだ。よろしく」
「同じく王貴界から来たミモザ・ヴァーミリオンです……よろしくお願いします……」
そのあとなんやかんやあって先程のヤンキーみたいな人であるマグナ先輩による"洗礼の儀"なるものを受けねばならないらしい。他の団員いわくそんなものはないらしいけど。
で最初に挑んだアスタは炎魔法の球を剣で打ち返して見事に合格となった。
次は俺?と思っていたら横からの攻撃をソルで避けた。
「…………いきなり何するんすか……?」
「へ〜!今のを避けるんだ〜!凄いね〜!」
ラック先輩だったっけ?がいきなり攻撃を仕掛けてきた。
「君の相手は僕がするよ。僕を拘束するかまいったって言わせたら勝ちだよ。雷創成魔法雷神の長靴……」
雷の靴を創成すると俺に向かって突撃してきたので
「……鉄塊」
鉄塊と魔力の鎧を纏ってラック先輩の攻撃を受け止めると
「なっ!?」
「ほぅ……ラックの攻撃をも受け止めるか……やっぱアイツスゲえわ」
そして
「柔拳法・八卦六十四掌!」
ラック先輩の点穴を突きまくって無力化する。
「なっ……!?体が……それに……魔力も出ない……!?」
その様子を見ていたヤミ団長が
「おまえ……何したんだ……?」
「体にある点穴を突かれると人間は思うように動かなくなるんですよ。それはまた魔力操作も然り」
「へぇ……面白え技じゃねえか……」
「ハ、ハハッ……まさか僕が負けるなんてね……いいよ!気に入ったよ!次も僕とやろう!」
「やりません」
丁重にお断りしておく。その時
「アスタ!カイ!おめえらすげぇな!ほらよ受け取れよ!魔法騎士団のローブ!」
そしてバネッサさんが魔法で黒の暴牛のマークを縫い付けてくれた。
「あの〜……私は?」
「ああ!そうだったな!ミモザ!ほらよ受け取れ!おまえのローブだ!」
そしてミモザも受け取ってこれで俺たちは晴れて魔法騎士団の一員となった。
でこの後アジトを案内された。なんかヨーロッパの古城みたいな感じだった。
とその時
「ミ、ミモザ……?」
「あらあ!ノエルさんじゃありませんか!」
「ミモザ知ってんの?」
「はい!私の従兄弟のノエル・シルヴァさんです!」
「アンタが……ミモザが言っていた……」
「カイです。以後お見知り置きを」
「ふ、ふん!態度はなっているようね」
そのあとノエルはスタコラサッサと出て行ってしまった。
俺に案内された部屋はお世辞にも綺麗な部屋とはいえなかった。まあこれから掃除していけばいいさ。
そして掃除が終わって今日は寝た。
んで翌日、朝早くに目を覚まして修行をしようと外に出るととてつもない魔力を感じたので向かってみるとノエルが自分の魔力に飲み込まれていた。
ヤミ団長たちも来ていた。
とアスタを掴んで
「今ここで……限界を超えろ」
そのまま投げ飛ばした。
そしてアスタの剣がノエルの魔力を無効化したがアスタとノエルはそのまま落ちて行ったのを見て行こうとしたら
「空間魔法!堕天使の抜け穴!」
フィンラルさんの空間魔法で無事に着地できた。
今来たミモザに事情を聞くとノエルは魔力コントロールが小さい頃から出来ずに苦労してたらしい。
成る程ね……それで家族からバカにされていたことをコンプレックスに思っているのか……
とアスタが
「凄いじゃねえか!ノエル!俺魔力ねえから羨ましいぜ!」
と次にヤミ団長が
「俺たちゃ黒の暴牛だぞ、てめえのことぐらいどうってことねえよ」
そしてノエルは涙を浮かべながら
「よろしく……お願いします……」
やっぱ俺……この団に入ってよかったわ……
と柄にもないことを思ってしまった。