ゼノブレイド2 指輪の継承者   作:shinp

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イベント終えた…。アクィエルをお迎えしたくなった…。


世界樹へ

 ウモンの船を借りグーラを出たレックス一行。目指す先は天高くそびえ立つ世界樹だ。

 ゆっくりと世界樹へと向かって泳ぐ巨神獣船。

 

「うわぁー、すっごぉーい!」

 

 ゼパルは周りの景色に目を向けて目を輝かせている。ゼパルの無邪気な姿を見て、ソロンは何気なく聞いてみた。

 

「雲海しかないけど、何かあるのか?」

「ううん。ただ、こんな広い雲海の上で結婚式をあげるのもいいなーって思ってね。」

「そう言えば、ゼパルのその衣装って花嫁っぽいよね。結婚に憧れてるの?」

「うん!そうだよ!」

 

 話を聞いていたニアも輪に入ってくる。すると、ゼパルは目を輝かせながら頷いた。

 

「コアクリスタルに戻る前の記憶はないけど、何だか漠然と結婚っていいなぁ。って思うんだ!」

「もしや、ソロン様より前のドライバーの影響でしょうか?」

 

 ビャッコの考察によるとドライバーとブレイドは互いに影響しあう事があると言う。ドライバーがブレイドの喋り方や行動に引っ張られる事もあれば、その逆も然りという事らしい。おそらくゼパルの前のドライバーも仲睦まじい夫婦だったか、結婚願望があったのではないかという事だ。

 

「ふーん、じゃあソロンとかはどうなの?いいお婿さんになる?」

 

 ニアは何気なくソロンを結婚対象として見てるか聞いてみた。

 

「…うーん、いい人だけど…結婚したいとは思わないかな。」

「お、おう、そうか。」

 

 さらりと対象外宣告をされた。ソロンは少し傷付くと同時にホッとした。

 もし、自分をそういう目で見ていたなら自分の貞操が危ない目にあってたかも知れないし、事実既成で結婚を迫られるのは勘弁だったからだ。

 

「じゃあ、どんな人とだったらいいんだも?」

「え?うーんと…。」

 

 トラが尋ねるとゼパルは少し考える素振りをする。そして考えが纏まったのか、口を開いた。

 

「えーっとね、優しくてかっこよくて、いっつもあたしの事を考えてくれて…」

「うんうん。」

「家事もあたしの代わりにしてくれて…」

「う、うん。」

「大きな家に住むくらいお金持ち!」

「の、望みが高いも…。」

「だから、ソロンは結婚相手としては見れないかなー。あ、別に嫌いってわけじゃないから安心してね!」

 

 どうやらゼパルの望みは世界樹並みのようだ。ソロンはゼパルが悪い男に引っ掛からないだろうかと不安になるが、楽園に行けばいるだろう。そう考える事にした。

 

 

 

 

 

 

 悠々と世界樹に向けて雲海を進む巨神獣船。レックスたちは近付くにつれて感じ取れる雄大さに息を巻いていた。

 

「これが世界樹…。」

「こんなに近くに来たのは初めてだよ…。」

「オレもここまで近くに来たことはなかったけど、流石にすごいなぁ…。」

「ほぇー…すごい…。」

 

 みんなが感心する中、ソロンは一つ疑問が浮かんだ。

 

(…待てよ?これだけの存在感があるものが何で誰も近寄ろうとしないんだ?法王庁が登るのを禁じているって話は聞いているけど、その理由は何だ?神聖な場所だから…確かにそれもあるが、別の理由があるような…。)

 

 思考の海に耽っていると、突然目の前が真っ白になり、現実に引き戻される。

 

「な、何だ!?」

 

 視界を白に染めたものの正体は雲海の雲だと理解したが、雲が晴れると信じがたいものが目に入った。

 

 目の前には紫に近い、太い管のような物が立っていた。その上に視線をずらすと、その管の正体は巨大な蛇のような機械の怪物だった。怪物は首をもたげこちらを威圧するように吠えている。

 

「な、何だあれは…!?」

「サーペント…!」

 

 唖然とするソロンの誰に向けられたものではない呟きにホムラが答える。

 

「サーペント?」

「逃げて!レックス!」

「わ、わかった!」

 

 レックスはホムラの言葉を拾うが、どう見ても歓迎しているようには見えない雰囲気に、切羽詰まったホムラの気迫に押され、素早く舵を切る。

 

 サーペントと呼ばれた巨大な怪物は踵を返して逃げる巨神獣船を追い払うように尾を雲海に叩きつける。

 その衝撃に吹き飛ばされかけるが、巨神獣船は何とか持ち直した。

 

「ぐっ、大丈夫か?みんな!」

 

 ゼパルの手を握って吹き飛ばされないようにしていたソロンは揺れが治まると安否確認を行う。

 

「な、何とか大丈夫もー…!」

「ア、アタシも大丈夫!」

 

 ソロンは誰一人欠けてないことを確認すると直ぐ様後ろを見る。

 

 サーペントはしばらくこちらを見つめていたが、テリトリー外に逃げた者を追う気はないようでまた雲海の中へと潜っていった。

 

「よ、よかった…逃げ切った…。」

「どうしたんだ?アイツ?」

 

 追って来ず、雲海へと消えるサーペントを見て安堵し、不思議に思う一同。しかし、前を向いた先に巨大な岩のようなものが現れた。

 

「これは!?」

「インヴィディアの巨神獣!」

 

 セイリュウが叫ぶと同時にインヴィディアは大口を開きレックスたちが乗っている巨神獣船を吸い込み始めた。

 

「みんな!何かに捕まれ!」

 

 巨神獣船では振り切れず、段々と口の中の暗闇へと引き寄せられる。ソロンが叫ぶと各々船にしがみつく。ソロンもゼパルを離さないように手を握る。

 

「うわあああああああ!!!」

 

 インヴィディアの巨神獣はレックスたちの巨神獣船と悲鳴をも呑み込んでしまった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「うぅ…いてて…。」

「ソロン、大丈夫?」

 

 巨神獣に呑み込まれてしまったソロンは船から投げ出されしまった。ゼパルも一緒だったのは幸いだったろう。

 

「あぁ、俺は大丈夫だ。他のみんなは?」

「たぶん、アタシたちだけ奥に吹っ飛ばされちゃったみたいだね。」

 

 ソロンは立ち上がり、辺りを見渡す。所々仄かに光る場所もあるが、どのような場所なのかは把握できない。このまま動いたら穴に落ちるか、転んでしまうだろう。

 

「周りがよくわからないな…何か明かりがほしいけど…。」

「あ、任せて!」

 

 ソロンが腰につけた袋を漁るとゼパルは両手で炎を作り、辺りを照らした。

 

「どうよ!」

「ありがとう、ゼパル。よし、これでレックスたちを…「ここにいたんですね。」うわぁ!?」

 

 ソロンはそれなりにある胸を張るゼパルをねぎらい、移動しようと立ち上がった瞬間、後ろから声をかけられ飛び上がった。

 

「ご、ごめんなさい。驚かせてしまいましたか?」

 

 慌てて振り向くと、そこには片手に炎を持ったホムラが申し訳なさそうに謝っていた。ソロンは取り繕う。

 

「い、いや、大丈夫だ。ホムラ、レックスたちはいるのか?」

「はい。こっちです。」

 

 ホムラが案内するように歩く。ソロンはその後ろについていく事にした。

 

 その後、合流したレックスに話しかけたホムラがビビらせてしまい、ニアに笑われる出来事が起こったのだった。

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