夏休みがやってきた
毎年僕はこの大っ嫌いな家へ戻らなければならない
でも今年はいつもより早くこの家をでれる
ウィーズリーおじさんがクィディッチのワールドカップ決勝に招待してくれる
今日迎えに来るとロンからの手紙で送られてきていた
ダーノンおじさんには伝えたけどとても嫌そうだった
魔法族嫌いなのだから仕方ないだろう
階段を誰かが上がってくる音がした
ヘドウィグへ餌をやる手を止めた瞬間に話しかけられる
「おい!お前の迎えだ」
荷物を持って出ていくとおじさんはいつも通りの口調なのに驚くほど笑顔だ
その理由を程なくして理解する
一階に降りたときに玄関先に見えたのはトール先生とマルコ先生だった
「トール先生!?マルコ先生!?何でここに?」
「久しぶりだね。ハリー。ただし、もう僕は先生じゃないよ」
「私もよ、ハリー」
トール先生は去年の闇の魔術に対する防衛術の先生、ルーピン先生が体調の悪い日(満月の日)に臨時教師をしてくれていた。マルコ先生は毎回じゃないけどたまにアシスタントで来てくれていた
そしてダーノンおじさんがご機嫌な理由もわかった
彼らはマグル出身だしいまだにマグル界近い
彼らへの礼儀や身だしなみは完璧だろうししっかり贈り物をしたのだろう
事実、お菓子の詰め合わせを抱えて自分の部屋に戻るダドリーと階段ですれ違っている
「外に車を置いてある。トランクを貰おうか?」
「大丈夫です」
「OK。ではお預かりします。次彼が戻ってくるのは来年になりますのでお願いします」
夫婦揃って深々と頭を下げた後すぐに外に出る
荷物を車のトランクに載せて後部座席のドアを開けると一人の女の子がいた
「ハリー!久しぶりね」
「久しぶりだね。ハーマイオニー」
「さっき拾ってきたのよ」
助手席に座りながら答えるマルコ
「隠れ穴に向かうよ。それ以降はアーサーさんに任せてあるからね。じゃあ行こうか」
今年の夏休みは想像以上に楽しい時間が多そうだ
「えい」
「よっと」
「ほら」
「よいしょ」
マルコの攻撃を盾呪文で防御する
ここは店の中にある魔法訓練場
デスイーターの生き残りがワールドカップで暴れてからもう少しで1年
危機感が薄れている世論とは裏腹にこの店を拠点にしているものたちは訓練を増やしていた
そんな決闘の訓練中に入ってきたのは一匹の不死鳥
ダンブルドアのペットで名前はフォークス
僕はマルコを静止する
「ごめんマルコ、待ってくれ。フォークスだ」
「わかってるけど後でじゃだめなの?手紙でしょ?」
「フクロウじゃないということは緊急の案件だ」
マルコはうなずくと寄ってくる
フォークスの手紙を一読する
その手紙をマルコへ渡すと同時にパトローナムを2体呼び出す
行き先は休暇で今日は出かけないと言っていた後輩と同級生の計二人
ここで訓練し同じ志の元、復活に備えていた者は40人ほどいる
彼らは店員以外もこの店の奥の部屋の寮で暮らしている
何人かはセカンドハウスにしているが…
彼らは絶対いるのだからすぐに応じれるはずだ
「ヴォルデモートが復活した。詳細は不明。わかり次第伝える。魔法省組へ通達を。同時に彼らへ、ファッジはこれを認めない気だ。慎重に動け。と伝えろ。メンバーを緊急招集。家族への勧告を急ぐよう伝えて。以後メンバー全員は不死鳥の騎士団員となる。そのつもりで速やかに行動を」
ペンギンが飛び出していく
マルコは手紙を燃やした
「リーマスとシリウス先輩が来るんでしょ?本部はここになるのかな?」
「さあな。俺たちには俺たちのできることをしよう」