EP1 俺の旅を見ろー
「千葉さん、千葉さんってば」
ピンク色の髪をした少女が中年のおじさんを叩き起こす。
「うにゃ、ミレーヌさんどうしましたか」
「バサラ見ませんでした。バサラのやつ『旅に出る』って置き手紙残してどこかに行ったきり戻って来ないんですよ」
「すみません。ミレーヌさん。バサラさん今、私の研究に協力して頂いているのですよ」
「えーーー。もう、ライブとかどうするつもりなのかしらバサラのやつ」
「さぁねぇ、快く引き受けてくれたのでなんとも」
「本当に勝手なんだから。…でなんの研究なんですか」
「よくぞ聞いてくれました。それはですね…」
「着いたぜ」
宇宙一熱く歌を愛する男熱気バサラはどこなのかもわからない宇宙をさ迷っていた。
「俺の歌を聴きたいヤツはどこだ」
VF-19改を乗り回し宇宙を駆け回る、暫く航行していると得体のしれない生物がバルキリーを襲っているのを目撃した。
「まずはアイツらからだな」
得体のしれない生物に近づきスピーカー弾を打ち込む。
「よし。俺の歌を聞けー」
バサラはいつものように歌を歌う。突然のことに動揺したのか得体のしれない生物はバサラを追いかけ出す。
「なんだこの歌初めて聴くがなんだかスゴく熱い気持ちになる」
「この歌はまさか…」
「隊長何かご存知なのですか」
「かつてとある銀河の移民船団でブレイクして瞬く間に全銀河に名を轟かせた伝説のロックバンドがあった」
「なんてロックバンドなんですか」
「『Fire Bomber』」
「Fire Bomber…」
「しかもこの声はボーカル熱気バサラにそっくりだ」
「隊長見てくださいヤツら離れていきます」
バルキリーのパイロット達は得体のしれない生物が自分達から離れていくのを確認した。
バルキリーのパイロット達はバサラに近く
(この機体バサラが戦場で歌うときに乗っていたとされるバルキリーに非常に良く似ている。本当に本人なのか)
「赤いバルキリーのパイロット援護感謝します」
「援護、俺は俺の歌いたいよう歌を届けただけだ」
(信じられんその行方すらわからなかった熱気バサラが目の前にしかも資料の写真から歳を取ってるように見えない)
「自分はフロンティア船団防衛軍所属のハリー軍曹であります。貴方は」
「バサラ。熱気バサラだ」
二人は衝撃を受けた。行方不明と言われていた人物が突如現れ目の前で都市伝説と化した『歌で戦闘を止める』ことを当たり前のようにやってのけたのだから
「バサラさん。私はフロンティア船団防衛軍コーエン・ライナー大尉であります。出来たら我々にご同行願えないでしょうか」
「あぁいいぜ、どこへ行くんだ」
「我々の住む『マクロスフロンティア船団』です」
こうしてバサラの壮大な旅の1ページが刻まれた。