超時空要塞マクロス~熱気バサラ放浪記〜   作:naomi

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「あ~ミレーヌさん。バサラさんコスモワープシステムを使いました」

「本当に、でっどこに行ったの」

「えっと~、また更に未来のようです」

「千葉さん…これじゃあタイムトラベルよね。それも充分凄いけど。実験って上手く行ってるの」

「…」

「…」


マクロスΔ
EP4 僕らの戦場


「へっ着いたっぽいな」

 

無事に時空を越えたVF-19改

 

「どこださっきの声の場所は」

 

手当たり次第に飛び回るVF-19改

 

「所属不明機応答せよ」

 

後ろからバルキリーが接近していた。

 

「なんだ」

 

「当機の所属を応えよ」

 

「またそれか、俺は熱気バサラ。所属とかはよくわかんねーがマクロス7に住んでるぜ」

 

「…貴様馬鹿にしているのか」

 

「はぁ」

 

「マクロス7は約25年前の戦艦だそんな話信じられるか」

 

「事実なんだけどな」

 

後ろのバルキリーから発砲される

 

「何するんだ危なねーじゃねーか」

 

通信を遮断し攻撃を続けるバルキリー

 

「しかたねーか」

 

サウンドシールドを展開し攻撃を防ぐバサラ

 

「なんだあのバルキリー、シールドを装備してるぞ」

 

「ハアアアアアアー」

 

シールドに溜まったエネルギーをバルキリーに放出し動きを止めた。

 

「バルキリーの機能が停止した」

 

「あばよ」

 

その場を後にしたバサラ

 

「さぁどうしたものか…。あれはマクロスか」

 

暫く進んだ先にマクロス級戦艦を見つけた。

 

「…ここにいるな」

 

直感を信じ進み続けるバサラ。マクロス級戦艦からバルキリー部隊が発進する。

 

「所属不明機聞こえるか。こちらマクロス級戦艦『マクロスエリシオン』所属『ケイオス』バルキリー部隊『デルタ小隊』のアラド・メルダース少佐だ。当機の所属を教えてほしい」

 

「俺は熱気バサラだ」

 

「やはり新統合軍から連絡のきた謎のバルキリーか」

 

「隊長どうしますか」

 

「…。パイロット投降する気はないか」

 

「いいのかよ隊長」

 

「…その船に歌い手がいるな」

 

「ほう…。何故そう思う」

 

「…。5つの個性的な歌声を感じる…。1人は別の場所にあと1人自分の歌声を失いそうなやつがその船にいる」

 

「なっ」

 

(これが本当に熱気バサラなら…)

 

「あぁお前さんの勘は合ってるよ」

 

「アラド隊長いいんですか」

 

「別に俺達は民間企業『ケイオス』の所属であって、新統合軍の兵士ではない。」

 

「ですが…」

 

「熱気バサラと言ったなパイロット。今、うちの船は色々と問題を抱えていてな。協力してはくれないか」

 

「歌に関係することなら任せろ。あとは全く出来ねーぞ」

 

「よし。交渉成立だあんたがいいなら着艦してくれ。デルタ小隊は撤収な」

 

マクロスエリシオンに着艦するバサラ

 

「叔母様に見せてもらった写真そっくりだ」

 

エリシオンに降りたって早々、ゼントラーディーの面影を持つパイロットスーツを着た少女に話しかけられた。

 

「写真」

 

「デルタ小隊所属ミラージュ・ファリーナ・ジーナス中尉であります」

 

「ジーナス…どっかで聞いたな」

 

「ミレーヌ・ジーナスは私の叔母にあたります」

 

「へぇー。ミレーヌが叔母さんか良い土産話しが出来そうだぜ」

 

「本当にFireBomberの熱気バサラさんなんですね」

 

「そうだぜ」

 

「そいつはスゲー。チャック・マスタング少尉です」

 

「よろしくな」

 

皆がバサラに興味を示し近づく中1人足早に去る男

 

「あいつは…」

 

「ハヤテ・インメルマンあいつもパイロットです」

 

「あんたがアラドだな、よろしくそっちは…」

 

「戦術音楽ユニット『ワルキューレ』リーダーのカナメ・バッカニアです。お会い出来て光栄ですバサラさん」

 

「…内に秘めた力強い想いか。あんた良い歌を歌えそうだな」

 

「ありがとうございます。それでですねバサラさんお願いが」

 

「案内してくれよ。そいつも『ワルキューレ』ってやつのメンバーなのか」

 

「はい。こちらに」

 

とある一室に案内されるとある男女が喧嘩をしていた。

 

「歌ってくれよフレイア。このままじゃいつまでも俺は飛べないじゃないか」

 

「ハヤテの言うこともわかるんけど、またハヤテが暴走したら…」

 

「じゃまするぜ」

 

バサラは当たり前のように部屋に入る。

 

「あんたさっきの」

 

ギター片手に歌い出すバサラ

 

「なっ歌」

 

「ハヤテ一旦部屋を出てくれ」

 

「こんな得体のしれない男を残してフレイアを1人にするのかよ」

 

「いいからで出てこい」

 

「…わかったよ」

 

不機嫌な顔で部屋を出るハヤテとそれを追うミラージュ

 

(なんかねこの人の歌、聴いててむちゃ元気が湧いてくんね)

 

「フォールドレセプター歌い始めて10秒で今計測出来る最高値に到達しそれを維持」

 

「凄い…」

 

「これが伝説のバサラさんの歌の力…」

 

周囲の人々はすでにバサラの歌に魅了されていた。

 

(なんだろう、私も歌いたくなってきた…きたけど…)

 

(一緒歌おうぜフレイア)

 

(誰かね。あっ部屋に入るなりギター片手に歌い出した人)

 

(熱気バサラだよろしくな)

 

(凄いんねバサラさん。バサラさんの歌から雲1つ無い青空を想像出来る)

 

(面白れーこというなお前。俺もフレイアは良い歌声を持ってると思うぜ)

 

(イヒヒヒヒそんなことないんよ。でもなんでそう思うん。バサラさん私の歌聴いたことあるん)

 

(ない。俺の感覚がそう告げてるだけだ)

 

(…)

 

(だから証明してくれよ。俺の感覚が間違ってねーって。俺のハートにお前の歌を届けてくれ)

 

(うん…)

 

(どうした)

 

(私が歌うとハヤテが暴走しちゃうんよ)

 

(好きなんだなそいつのこと)

 

(あわわわわ)

 

(やっぱ面白いなフレイア。なあフレイア歌はな人のために歌うよりも前に自分のために歌っていいんだぜ)

 

(自分のために…)

 

(歌いたい時に歌う。それが歌ってもんだ)

 

(よくわからんね)

 

(なんでお前は歌いたいと思ったんだ)

 

(私はワルキューレのメンバーになりたかった。カナメさん、マキナさん、レイナさんそして美雲さん…皆と一緒に歌いたいと思った)

 

(そいつらと歌うとどんな気分になるんだ)

 

(ルンが元気になって。私の心も幸せに)

 

「フレイアのルンが光出した」

 

(そうだそれが歌だ)

 

(この気持ちを皆に届けたい)

 

(行けお前の歌を届けろフレイアーーー!!!)

 

「例えば途切れた空が見えたなら、震える僕の声が聴こえるのなら〜」

 

「フレイアフォールドレセプターアクティブ」

 

「フレフレ」

 

「チクチクからのルンピカきた」

 

「壊してもっともっと遠くを感じて、そこにそこに君はいますか〜」

 

「ルンがはしゃいでるな」

 

「良かったフレイア」

 

「閉ざされた空へ〜」

 

「お前の触覚跳び跳ねてて面白れーな」

 

「バサラさん…エッチ」

 

歌声を取り戻した歌姫

 

「よし美雲が揃い次第作戦を開始するぞ」

 

デルタ小隊とワルキューレによる。銀河奪還作戦が今始まろうとしていた。

 


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