GODZILLA Another stage   作:GZL

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かなり間が空いてしまいましたね…。
暑くて書く気になれないんですよ…。


第9話

ゴジラ・アースとゴジラに似た何かとの戦闘から逃れて、隊員たちはフツアの洞窟へと逃げ帰っていた。リカとユリは数少ない隊員を引き連れて戻った。中にはワタルもいるだろうと思っていたが、そこには数人程度しか生き残っていなかった。

 

「マーティン博士!」

「やあ……私も危なかったよ…」

 

マーティンにスーツは傷だらけだった。如何にしてあの爆発から近い場所にいたのかが見て取れた。

 

「ワタル大佐は⁈」

「すまない…。爆風に巻き込まれて、彼を助ける余裕はなかったんだ」

「そんな…」

 

リカは膝から崩れた。

この部隊の指揮官もいない。母船とは通信途絶。もうリカにはどうしたらいいのか誰にも分からなかった。すると、ユリがセンサーを表示して、リカに言った。

 

「リカ、これを見て」

 

ユリが出したセンサーには、ここからそう離れていないところでスーツの反応があったのだ。ポツンと1つ…。

 

「ワタル大佐かもしれない。マーティン博士、どう思いますか?」

「ふむ、確かに大佐の可能性はある。だが、まだゴジラが彷徨(うろつ)いている。その中を進むのは……」

「そんなの関係ない!」

 

リカは自分での知らず知らずのうちに大声を上げていた。それは同僚であるユリでさえ、聞いたことがないくらいのものであった。

 

「大佐を救うのに、いちいちマイナスなことなんて言わないでください!私はそういうのが嫌いなんです!だから、私が助けに行きます!」

「待って!私も行くわ!!博士はどうします?」

「…仕方ない。私も行こう」

 

マーティンは頭を掻きながらも、2人を追って行くのだった。

 

 

 

 

全てが…燃え上がっていた。

その地獄の大火の中をワタルは駆けていた。ゴジラが浜松基地を破壊し尽くしてすぐに東京に上陸した。当時、ワタルを含めた東京にいた子供達は『メカゴジラのマーチ』といった、ゴジラを必ず倒してくれるだろうと願いが篭った歌を歌うことが多かった。

しかし、そんな希望は一瞬にして消え、友達と一緒に逃げるワタル…。熱線が地面や建物に当たり、溶解し、崩れていく。

瓦礫がワタルたちの頭上から迫って、彼らの頭にぶつかった。

 

「‼︎」

 

その途端に、ワタルは目を覚ました。

息は荒く、スーツの中は汗だらけだ。どうやらさっきの光景は全て幼い頃の夢だったようだ。

ワタルはふうと息を吐くと、周りを見た。

 

「ここは…」

 

ワタルが寝ていたのは1つの個室だった。一瞬母船だとも思ったが、母船が動く音もしないため違う。それにワタルが寝ていた台…素材となっている金属がいつものものとどこか違うように思えた。

 

「気がついたか?」

 

ふと横を見ると、大きな身体をした男が立っていた。

すぐに礼を言おうと思ったワタルだったが、その男が振り向いた途端に、言葉を失った。

その男の身体は金属で出来ていたのだ。流動性のある…まるで生物のような金属に覆われた身体だ。少しだけ警戒心を強めたワタル。

 

「そう警戒するな。助けたのは俺たちだぞ?」

「礼は言いたいが、お前が何者か分からないと気が済まないんでね」

「名乗ろう。俺はガルグ。アラトラム号ビルサルド副代表で中佐だ」

「アラトラム?あんたも生き残っていたのか?」

「それは違う。俺たちはナノメタルのお陰で生きているだけさ…。見た通り、この身体も全てナノメタルで、意識が残っているだけだ。それに礼を言いたいのはこちらだ」

「どういうことだ?」

「君が俺たちを再起動させなければ、俺たちは目覚めることすらなかった。君は何かの拍子に再起動スイッチを押し、ナノメタルを復活させたのだ。1年ぶりに…」

 

ガルグの言っていることをまだ完全に理解しきっていないワタルだが、助けてくれたこともあるので、敵ではないとは認識出来た。

 

「とにかく…早くリカやマーティン博士たちと合流しないと……っ」

 

台から降りて身体を動かそうとしたが、動く前に身体は悲鳴を上げた。左肩が鋭敏に痛み、まともに動かせなくなる。

 

「あんまり動くな。身体が壊れるぞ?」

「でも…」

「大丈夫だ。お前のスーツは壊れていない。それを辿って誰か来るさ。にしても…マーティンは生きているとはな…」

 

どこか懐かしげにガルグは呟いた。

暫くして、ガルグがワタルに語りかけた。

 

「ほら見ろ。案の定、お仲間さんが来たぞ?」

 

ガルグが見ているモニターにはリカ、ユリ、マーティンが写っていた。

 

「さて、道案内でもするか」

 

そう呟くと、ガルグは1つのスイッチを押すのだった。

 

 

 

 

3人はレーダーに出る反応だけを頼りにひたすら樹海を突き進んでいた。道しるべになるものも、ワタルがいそうな雰囲気もない。だが、リカはここでワタルがいなくなってしまっては、全員を動かせる人がいなくなってしまうと思い、何がなんでも見つけてやろうと思った。

そして、ワタルもスーツからの反応が1番近い場所に到着したが…そこには何もなかった。

 

「何もない?どういうこと?」

 

狼狽えていると、突然3人の足元が地面に沈んでいく。

突然のことで3人ともバランスを崩して倒れるが、それよりも今起きているこの状況を理解する方が大変であった。

 

「これは⁈」

「秘密基地?でも…こんなものが20000年も経って残っているはずが……」

 

リカとユリが狼狽えていると、どこか思い出したかのようにマーティンは独り言を呟き出した。

 

「これは…ナノメタル?まさか、まだ残っていたのか⁈」

『その通りだよ、マーティン博士』

 

突然放送が入り、その声の主にマーティンは驚く。

 

「ガルグ⁈ガルグなのか?」

『もう数十秒で会える。他の者も呼ぶがいい。俺は……再び…』

 

ガルグは放送の中で、少し興奮を抑えながらも言うのだった。

 

『この星に希望を持ってきた』

 

 

 

 

その頃、スペースゴジラは自らが住みやすく出来るように土地を変貌させていた。険しく立っていた大地はスペースゴジラの力で意図も簡単に崩れ落ち、真っ平らになっていく。

その上に肩から生成された結晶を振り撒く。

もはや奴がいるところは地球の環境とはまるで別次元の世界のようだった。その結晶に入ったセルヴァムは閉じ込められ、エネルギーを吸収されて死んでいく。そのエネルギーはスペースゴジラに供給され、更なる力を付けていく。

スペースゴジラは…ゴジラ・アースを倒すつもりだ。

先程の戦いから今の状況では有利ではあるが、手負いにする程度しか出来ないと判断したからだ。

だが、奴は焦ることはない。

ゆっくりと……着実に体内にエネルギーを蓄えていくのだった。

 

 

 

 

そして…ゴジラ・アースも、まだ見ぬライバル…というより宇宙からの侵略者に大志を燃やしていた。海の中を高速で泳ぎ、身体に幾度となく岩石が衝突する。

ゴジラの目的はひとつだけ……。

スペースゴジラを、殺すことだ。




もう一つアンケートします。
アンケートばかりですいません。
なんか、見てくださる方々に決めてもらった方が良いんじゃないのかと思うんですよ。
どちらのアンケートも第2章が終わるまで実施します。

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