マテリアルズ・ストラトスDetonationIF 「双翼の撃槍 ーウィングビートー 」 作:荒潮提督
マテリアルズvsユーリ。
大好きな人を取り戻したいディアーチェ達と守りたいユーリ。
映画館で観ててずっとなのはGODのシュテル&レヴィvsユーリが脳裏から離れませんでした。
そんなシーンを作者の文才で描けるかは不安ですが頑張りました。
作者にとってかなり好きなシーンでもあります。
一番は・・・やっぱりあのシーンですね・・・なんのシーンかは・・・しばらくお待ちください。
では、大切な人達を助けたい、守りたい3◼︎◼︎と1人の悲しき戦いをどうぞ。
ユーリの元へと急ぐディアーチェ、シュテル、レヴィの3人。
そこにマテスト側のレヴィが合流する。
その姿は何時もの蒼色と黒色のバリアジャケットではなく薄紫に染まっているバリアジャケットである。
かつて操られ一夏と刃を交えたあの姿に近かった。
レヴィは再びこの姿になりあの時の事を思い出し心がチクリと痛むがユーリを、家族を助ける為に受け入れた。
しかし、レヴィは気付いていないが一部が本来想定されていない形になっているのだった。
「貴様、何故我らに手を貸す。ユーリは貴様の知るユーリでは無いのだぞ」
「そうだぞー!ボクらだけでも大丈夫だぞー!」
「これは私たちの問題です。貴方には関係は無いはずですが」
「確かに関係無いかも知れないよ。けど、ボクだって黙って見ているわけには行かないんだよ。(あの時を思い出すな・・・。シュテルんと一緒にユーリを止める為に戦った事・・・あの時は力及ばずやられちゃった・・・。けど今は違う。今度は絶対にボクらの声を届かせるんだ!)・・・いた!」
「ふんっ、邪魔だけはするなよ」
「足手纏いにはならないでよ?」
「私たちも貴方の援護に回る程の余裕はありませんから」
「分かってるって」
海鳴にかかる巨大な鉄橋、その前にユーリはいた。
ユーリの姿を見たレヴィはデバイスを握る手をギュッと力強く握り締める。
この世界の3人は既に臨戦態勢である。
<戦闘bgm 劇場版リリカルなのはDetonation挿入歌「Get back」劇中ver>
「私達の過去と貴方の今を取り戻す為に」
「ちょっとだけ、我慢してね」
「ゆくぞ、ユーリ」
『敵性存在四基排除します』
3人の声に反応するかの様にユーリも魄翼を展開してベルカ語で喋る。
シュテル、レヴィの2人が紅と蒼のオーラの様なものを纏いユーリに突っ込む。
マテスト側のレヴィも真・スプライトフォームとなりユーリへと向かう。
ユーリは既に魄翼の腕で2人を抑えている。
マテスト側のレヴィはツインブレードとなっているバルニフィカスを構えユーリに斬りかかる。
当然ユーリには防がれるがレヴィは左手に魔力を込めて殴りプロテクションを破壊する。
爆風で弾き飛ばされるレヴィだが同時にバインドを仕掛けてユーリの動きを止める。
その後ろにはディアーチェが既に砲撃の準備を終わらせていた。
「王様!今っ!」
「我を気安く呼ぶな!アロンダイト!」
「くっ!」
「ハァァァァァァァ!」
体制を崩したユーリにシュテルと共にレヴィが斬り込み魄翼を1基吹き飛ばす。
さらにシュテルが左腕のブラストクローで更に魄翼を破壊する。
動きが止まったユーリに2人のレヴィが追撃、魄翼を破壊する。
間髪入れずにディアーチェとシュテルの砲撃がユーリを襲う。
「行くよ、ボク!集まれ、雷光!」
「指図すんなよー!雷光招来!っう!」
「雷刃封殺!」
「雷!刃!つぅぅぅぅぅい!」
「ばぁく滅!けぇぇぇぇぇぇぇぇぇん!」
4人の全力の攻撃、それは確実にユーリに届いていた。
「ぅう・・・ああああああああああああ!!」
「ユーリ、ごめんね・・・痛いよね・・・!」
「ユーリを操作しているのをフォーミュラシステムによる行動強制プログラム・・・!」
「連続攻撃で負荷を与え続ければユーリを縛っている糸は焼き切れる!」
「けど・・・それだとユーリが傷つく・・・!だけどコレしか・・・!」
間髪入れない砲撃の嵐、ユーリは傷つき泣き叫ぶ。
それを聞いている彼女達の心は痛み泣きそうになる。
だけど諦めない、今度は救って見せる。
「泣かないで、ユーリが泣いてるとボクらも悲しいんだ・・・!」
「・・・はっ!」
「マズい、ユーリの浸食が・・・!ちょっと無茶するけど砲撃の一部をボクに・・・!」
ユーリからの浸食を受けるレヴィ達。
だがディアーチェがそれより早く魔導書のページで3人を覆い尽くそうとする枝に貼りつき消滅させる。
その間にユーリの魄翼は再生される。
しかし、一時的にプログラムから解放されたのか身体を抱きしめて座り込むユーリ。
「・・・っ!シュテル、レヴィ、ディアーチェ。イリスは私がきっと止めます!ですから・・・!」
「っ!」
「私たちを退けて・・・」
「ダメだよそんなの!」
「馬鹿者が!動けもせずに泣いている子供の言うことか!」
「ユーリの分からずや!何で王様達を拒絶しようとするんだ!」
「貴方達まで・・・!平行世界から来たもう1人のレヴィまで失いたく無いんです!!!」
そう言ってユーリは砲撃する。
放たれたビームは途中から枝分かれしディアーチェ以外の3人をミサイルの様に追う。
「待っていてください!必ず助けますから!」
「違う世界だとしても、ボクは君の悲しい涙を二度と見たくない!だから!」
レヴィはユーリに向かうディアーチェと共に後ろに追いかけるビームが迫る中ユーリに向かう。
ユーリはディアーチェにも同じビームを撃ち足止めをしている間にディアーチェに攻撃するつもりだったがその間にレヴィが割り込む。
腕型の魄翼を1基斬って破壊し、後ろのビームを大きめの残骸を蹴飛ばして迎撃する。
しかし、ユーリ本体と残る魄翼は止められずレヴィは魄翼に掴まれて鉄橋に叩きつけられ、ユーリはディアーチェに迫る。
「あぐっ・・・!王様!」
「くっ・・・!」
「あの惨劇の中で残せたのはイリスの心と貴方達だけだった!」
「っ!」
「いつか故郷に帰るため・・・誓った夢を叶えるため・・・貴方達まで居なくなったら私は・・・!」
迫るユーリの拳を掴んだディアーチェ、その時、この世界のディアーチェ達は自分達の失った記憶を思い出したのだ。
最初に思い出したのはこちらを見つめるイリスとユーリの2人。
憎悪に染まった目や悲しみに満ちた目をしていない心から嬉しそうな2人。
『元気になって良かったね!』
『ええっ!』
『改めて魔法って凄いよね。あんなに弱ってたのにここまで復活させられるなんて!』
『頑張りました!』
ー 何を言っている?身体が動かぬ・・・。それに、寒い・・・ ー
『あれ?真ん中の子がなんか言ってる?』
『寒いのかもしれません・・・』
『待ってて、タオル掛けてあげよう』
『大丈夫ですよ。直ぐあったかくなりますからね』
微笑みながら見つめるユーリ。
タブレットを寝転がりながら見るユーリ。
そんな彼女を見つめる視線に気付いたユーリはその視線の主を呼ぶ。
『ふふふ、一緒に読みますか?』
自室が荒れ放題になり怒るイリスとそれを嗜めるユーリ。
『コラチビ助!あんたら私の部屋に恨みでもあんの!?』
『ごめんなさい!皆遊びたい盛りなんですぅ・・・』
『あぁーもう!』
ベッドで眠る彼女たちを見つめるユーリとイリス。
『こいつらいつもくっ付いてるね?』
『真ん中の子が2人の王様ですね。いつも他の2人の面倒を見てて・・・』
『こうして寝てると可愛いんだけどなぁ・・・』
『ふふっ』
農場で話すイリスとユーリ。
『夜天の書は憎しみと死の連鎖に覆われた子です・・・。だけど、私と夜天の魔導は星や命を救う力にもなるんだって。思い出させてくれたのはイリスとあの子たちです。どうしようもない現実も諦めなければいつか、変えられるかもしれない。1人で出来ないことも皆でならできる、私はイリスにそんな事を教わったんですよ?』
『やめてよ、恥ずかしいから・・・』
彼女達が見つめる先にある木の下、そこにはそれぞれピンク、水色、紫のリボンを付けた3匹の猫が戯れあっていた。
『あの子たちの元気な姿がそれを証明してくれる』
『名前、付けたんだよね?なんだっけ?』
『シュテルとレヴィ、それからディアーチェですよ』
そう、この世界の彼女達の正体。
それはイリスとユーリに拾われ、救われ、優しさと大切な思い出を貰い暖かさをその身に感じながら育った猫だった。
ー そうだ、命をくれて育ててくれた ー
ー 餓えとも乾きとも無縁の暖かい暮らしをくれた ー
ー それに報いるために強くなりたい、だから欲しかったのだ・・・弱々しい手足や言葉を話せない口ではなく・・・ ー
「うう、うわぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!」
システムが再起動したのか暴れ出すユーリ。
ディアーチェは飛んでくる魄翼を避ける。
ー 遊び道具にしかならぬ尻尾ではなく ー
レヴィも魄翼をバルニフィカスでぶった斬り破壊する。
ー 優しいこの子を守れるような ー
シュテルも左腕のブラストクローを連射し魄翼を攻撃する。
ー この子の願いを叶えられるような沢山の力を! ー
ー 無限に湧いてくるような力を! ー
シュテルとレヴィがバインドでユーリを捕まえ、拘束する。
「ディアーチェ!助けますよ、私たちの主人を!」
「ボクらの大切な子を!」
「おう!お前を苦しめる枷を今、撃ち砕く!」
「ああああああああああああ!」
「くっ!引っ張られて・・・!」
「抑えきれない!」
「シュテル!レヴィ!くっ、このままでは撃てぬ!」
「なら、ボクに任せて!」
その時、漸く魄翼の拘束から逃れたレヴィが後ろから駆け付ける。
そのままユーリに抱き付き押さえ込む。
ユーリは暴れるがレヴィはパワーとスピードに特化したマテリアル、例えユーリでもそう簡単には抜け出せはしない。
「今だよ王様!ボク毎ユーリを撃ち抜いて!」
「しかしそれでは貴様が!」
「大丈夫、やって!」
「・・・っ!分かった・・・!ジャガーノートォ!」
直後、ユーリの周りに展開していた集束魔法が炸裂しユーリを押さえ込んでいるレヴィ毎飲み込む。
その衝撃波は巨大であり橋の大部分を飲み込んだ。
レヴィは何とか意識を保ちユーリを抱き抱えたまま川へと墜落する。
その頃、遠くでも分かる大きさの衝撃波を見た一夏は胸騒ぎがし急いで現場へと急行するのであった。
次回、マテリアルズ・ストラトスIF
「黒幕、絆」
「ありがとう、3人の思いと願い。そして精一杯の恩返しは必ず俺がユーリに伝えるから、だから、今はゆっくりと休んでくれ」
なのはキャラソン集買って聴きました。
暁の祈りver Trinity Hearts、ヤバすぎわすわ・・・試聴動画で感動したのにそれを簡単にぶっちぎって泣きましたわ。
あんなにユーリの事が大好きで、愛しているだなんて・・・ああ、やっぱり紫天一家は最高だなぁ・・・!