黒い龍は幻想で笑う   作:青い灰

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見返して今更ですが凄い痛々しいですね………
というかよく思い出したな私。




終章 第5話「封印」

 

 

「やった………!」

 

 

矢が、龍を穿った。

その光景に誰もが息を呑み………

 

 

『やはり、無駄だったな』

 

 

絶望が、広がる。

傷1つ付いていないその漆黒の鱗は

闇を拡散させ、空を更に黒く染め上げる。

 

 

『どうせ全て終わる。

 ───諦め、地へ堕ちろ。羽虫ども』

 

 

翼爪の攻撃により、ヘカーティア、天津、

蓮鬼の3人が地面に叩きつけられる。

更に鱗から滲み出す闇が槍となり3人へ

降り注ぐ。

 

 

「…………メイド、いくわよ!」

 

「っ!」

 

 

咲夜と輝夜が再び時を止める。

だがそれも。

 

 

『時間を操る力……学習するのは人の特権だが、

 生憎、己も人としての力は得ている』

 

 

止まった筈の時間の中で、龍が動き出す。

時間停止が解除され、

再び闇の槍が形成される───

 

 

『!』

 

 

巨大な白と赤の閃光が、龍の翼を貫いた。

それは空を貫き、暗い空から光が差す。

龍を含めた全員が、閃光の元を見た。

 

 

『最後の最後まで………死んだ身で、

 人の身でまだ足掻くか、霊花、リアァ!!』

 

「当然。貴方の目的も、その理由も。

 私は知ったことじゃないんだから」

 

「私もですけどねー。

 契約破棄ですねこれは、ねぇ?バカ朧さーん」

 

 

龍が咆哮し、再び口からブレスを放つ。

閃光の主、霊花は札を投げつけ術式を展開。

片方からは巨大な結界が出現し、闇の熱線を防ぐ。

もう片方は違う色をした光の結界が龍を縛る。

リアは杖を地面に突き刺し、魔法陣を発生。

魔法陣から光の鎖が発現、龍を縛り、拘束する。

 

 

「まんまと引っ掛かったわね。

 私は貴方が実は意地悪なの覚えてるけど、

 私が用心深い性格なのは忘れたのかしら?」

 

『護法善神の結界、グレイプニル……!!

 どこまでも………小賢しい………ッ!!』

 

 

龍が光の鎖を破壊しようと暴れるが、

鎖は擦れる音が響くだけで破壊されるような

様子は全くと言っていいほどない。

 

 

「1週間、ゆっくりと考えることね。

 自己犠牲はいいけど、その後は?

 残された者の考えなんて貴方が一番解る筈よ」

 

 

霊花は言葉と共に2枚目の札を、

リアも杖を構える。

龍を中心に金色の巨大な魔法陣が展開する。

 

 

『ぐ………が、ァ……!!

 たかが人間如きに……ッ!!』

 

「流石のアンタでもこれはキツいでしょう?」

 

「魔法と巫女の封印術。

 異次元の果てまでブッ飛ばしますので、

 ………出来れば、考え直してくださいねー?」

 

「〝冥府女神・黄泉送り〟」

「〝光束魔法・魔狼の鎖〟」

 

『───────!!!』

 

 

凄まじい光量が龍を包む。

龍も身体から闇を噴き出して対抗しようとするも

その光に押し潰されて消し去られる。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

しばらくして、誰もが眼を開ける。

 

 

 

 

そこにあったのは、真っ黒な空だけだった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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