「…しまった、少しやり過ぎたか」
朧は3つのスペルがぶつかり合った衝撃で
結構な爆発が起こった瞬間にそう気付き、
霊夢と魔理沙に結界を張る。
「おわあぁぁぁ!?」
「きゃぁぁぁぁ!?」
仲良く悲鳴をあげる二人。
さすがに生身の人間にはこの爆発はきついが
結界が張られているので無事なようだ。
「…戦闘中に紅魔館を
離れて行って正解だったな」
朧はそんなことを言いながら
二人を助けに向かうのだった。
「それで、今に至ると?」
「まぁ、俺がこうした訳だからな」
現在、朧とレミリアはベッドで
すやすやと眠る霊夢と魔理沙を見ながら
話をしていた。
あの後、二人は全力で力を使い、
その結果、霊力切れ、魔力切れで
眠ってしまった。
その為、朧は紅魔館に二人を寝かせることを
レミリアに頼んだのだった。
「はぁ…まぁいいわ。
でも、貴方もお人好しねぇ」
「さすがにこの時期に地面で少女二人を
寝かせる訳にもいかないだろう」
今の季節は秋であり、
涼しくなってきた頃だ。
こんな季節に外で寝ていたら
風邪くらい引くだろう。
「で、なんだ?紫」
「あら、バレちゃった」
「スキマ妖怪、何をしに来たのかしら」
「異変のお礼を言いに来たのよ。
感謝するわ、二人共」
「…貴方、フランの事を
気づいていたわよね」
「あー、えーと、そのー…」
レミリアが紫を睨み付け、紫は朧に
助けを求めるが、朧は、
「確かにお前の力で少し弄れば
簡単だったのにな?
…今度の酒はお預けだな」
無慈悲である。
本当に紫はお礼を言いに来ただけのようで、
スキマで帰って行った。
「…行ったわね」
「そうだな。
レミリア、お前も少し寝たらどうだ?」
空が明るくなり始めている。
吸血鬼とはいえ寝ていないのは辛いらしい。
レミリアが欠伸を噛み殺すのを朧は
何度か見ている。
「えぇ、そうさせて貰うわ。
…貴方は寝なくて良いの?」
「少し考え事だよ、すぐに寝る」
「気になるわね、聞いてもいいかしら?」
朧は苦笑し、寝ている霊夢を見る。
「恥ずかしいが、まぁ良いか。
…何代か前の、
博霊の巫女の事を思い出していたんだ」
「へぇ…、
でも恥ずかしい事じゃないでしょ?」
「…「未来を見ろ」って言われたからな。
あいつに知られたら、恥ずかしいって事だ」
言われた、それを聞いてレミリアは
自分が聞いてはいけない事を聞いてしまった
のではないかと気付き、目を伏せる。
「…もしかして聞かない方が良かったかしら」
「クハハ、思い出すいい機会だったから
そんな顔しないでくれ」
「…」
「だが、過去に思いを馳せるってのも
俺は大事だと思うんだよなぁ…」
朧は霊夢から目を離し、どこかを見据える。
「…そうね、確かにそうだわ。
ーー私は寝るけど、悩みでもあれば
私は、紅魔館はいつでも聞いてあげるわ」
「…ありがとう。おやすみ、レミリア」
「えぇ、おやすみ、朧」
朝日が昇り、吸血鬼と竜は、眠りについた。
…Switchに見事はまってしまい
投稿遅くなりました。
夏休みですが学校は補修があります。
遅くなりますがよろしくお願いします。
次回、紅魔の異変、最終回です。