黒い龍は幻想で笑う   作:青い灰

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 2話です。


2話

 

  「なっ、なぜ師匠が此処に!?」

 

  「いや、そう言うお前もなんだが...」

 

  

  チャイナ服を着た女性、紅 美鈴 (ほん めいりん)

  昔、朧と共に旅をしていて武術を教えた時から

  朧のことを師匠と呼んでいる。

  一応100年程共にいたのでかなりの強さである。

 

  「えぇ-と話せば長いんですが...」

 

  「そうか...門番をやっているのか?」

  

  「はい。師匠はなぜ此処に?」

 

  「紫に頼まれてな、異変の手伝いだとさ」

 

  「あぁ、紫さんが言っていた

     協力者は師匠でしたか」

 

  「そう言うことだ、ところで案内を──」 

 

  「失礼します」

 

  

  突然、声が割り込んできた。

  気付いた瞬間には周囲に大量のナイフが現れる。

 

  

  「ふぅ...」

  

  

  だがそれは全てその息一つで砕け散った。

 

  

  「相変わらずの反応速度ですね...」

 

  

  美鈴がため息を吐いた。

 

  

  「まぁな、さて、随分物騒な挨拶じゃないか」

 

  「何をしたのか全く解りませんでしたが

         唐突な無礼をお許し下さい」

 

  「何、能力を使わせてもらっただけだよ

        ナイフ砕いてしまって悪いな」

 

  

  メイド服に白髪の少女が美鈴の横に立っていた。

 

 

  「いえ、まだまだありますので。

   申し遅れました、

   私は十六夜 咲夜と申します。

    この紅魔館のメイド長をやっております」

 

  「俺は朧、今度の異変の協力者として此処に

   来たんだが、この館の主に会わせてくれるか?」

 

  「勿論です。ではご案内致します」

 

  「それじゃあ美鈴、後でな」

 

  「はい!また後で」

 

 

  かなり広い館を進み、その道中、

 

 

  「朧様」

 

  「なんだ?後咲夜、敬語は使わなくていいぞ」

 

  「わかったわ、朧は人間なの?」

 

 

  切り替え早いな、と朧は苦笑し、答える。

 

 

  「いや、霊力は出しているが人間ではないな」

 

  「へぇ、中国と話していたから

   気にはなったのだけど。後、妖怪なの?」

 

  「外れだな、まぁまた今度教えるよ。此処だろう」

 

 

  大きな扉があった。

 

 

  「えぇ、──お嬢様、

    異変の協力者をお連れしました」

 

  

  入りなさい、と扉の先から聞こえてきた。

 

 

  「では、どうぞ」

 

 

  咲夜が扉を開け、その先にいたのは、

  人間で言えば9~10歳程の幼女だった。

 

  

  「ようこそ、紅魔館へ。私が此処の主、

          レミリア・スカーレットだ」

 

  

  スカーレット、その名には聞き覚えがあった。

  

 

  「吸血鬼真祖の直系か」

 

  「そのとおりだ、よく知っているな」

 

  「吸血鬼の知り合いがいてね」

 

  「ほう、お前の名は?」

 

  「朧だ。よろしく頼む、レミリア」

 

  「あぁ、こちらこそ、よろしく頼む」

 

 

  二人は握手を交わす。

 

 

  「それで、今回の異変についてなんだが...」

 

  「それなら夜食後に話そう。

         咲夜、朧の分の夜食も頼む」

 

  「了解しました。」

 

  「良いのか?」

 

  「あのスキマから聞いていないのか?

   お前は異変が終わるまで此処で生活だ」

 

  「わかった、今日から1週間よろしく頼む」

 




 次回、フラン登場です。
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