「なっ、なぜ師匠が此処に!?」
「いや、そう言うお前もなんだが...」
チャイナ服を着た女性、紅 美鈴 (ほん めいりん)
昔、朧と共に旅をしていて武術を教えた時から
朧のことを師匠と呼んでいる。
一応100年程共にいたのでかなりの強さである。
「えぇ-と話せば長いんですが...」
「そうか...門番をやっているのか?」
「はい。師匠はなぜ此処に?」
「紫に頼まれてな、異変の手伝いだとさ」
「あぁ、紫さんが言っていた
協力者は師匠でしたか」
「そう言うことだ、ところで案内を──」
「失礼します」
突然、声が割り込んできた。
気付いた瞬間には周囲に大量のナイフが現れる。
「ふぅ...」
だがそれは全てその息一つで砕け散った。
「相変わらずの反応速度ですね...」
美鈴がため息を吐いた。
「まぁな、さて、随分物騒な挨拶じゃないか」
「何をしたのか全く解りませんでしたが
唐突な無礼をお許し下さい」
「何、能力を使わせてもらっただけだよ
ナイフ砕いてしまって悪いな」
メイド服に白髪の少女が美鈴の横に立っていた。
「いえ、まだまだありますので。
申し遅れました、
私は十六夜 咲夜と申します。
この紅魔館のメイド長をやっております」
「俺は朧、今度の異変の協力者として此処に
来たんだが、この館の主に会わせてくれるか?」
「勿論です。ではご案内致します」
「それじゃあ美鈴、後でな」
「はい!また後で」
かなり広い館を進み、その道中、
「朧様」
「なんだ?後咲夜、敬語は使わなくていいぞ」
「わかったわ、朧は人間なの?」
切り替え早いな、と朧は苦笑し、答える。
「いや、霊力は出しているが人間ではないな」
「へぇ、中国と話していたから
気にはなったのだけど。後、妖怪なの?」
「外れだな、まぁまた今度教えるよ。此処だろう」
大きな扉があった。
「えぇ、──お嬢様、
異変の協力者をお連れしました」
入りなさい、と扉の先から聞こえてきた。
「では、どうぞ」
咲夜が扉を開け、その先にいたのは、
人間で言えば9~10歳程の幼女だった。
「ようこそ、紅魔館へ。私が此処の主、
レミリア・スカーレットだ」
スカーレット、その名には聞き覚えがあった。
「吸血鬼真祖の直系か」
「そのとおりだ、よく知っているな」
「吸血鬼の知り合いがいてね」
「ほう、お前の名は?」
「朧だ。よろしく頼む、レミリア」
「あぁ、こちらこそ、よろしく頼む」
二人は握手を交わす。
「それで、今回の異変についてなんだが...」
「それなら夜食後に話そう。
咲夜、朧の分の夜食も頼む」
「了解しました。」
「良いのか?」
「あのスキマから聞いていないのか?
お前は異変が終わるまで此処で生活だ」
「わかった、今日から1週間よろしく頼む」
次回、フラン登場です。