黒い龍は幻想で笑う   作:青い灰

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  18話です。


18話

  「何で、って聞いたよね?」

 

  「ああ、お前は確かにあの時……」

 

 

  朧が思い出すのは苦い過去。

  とある邪悪な大妖怪を、彼女の命を使い

  封印した、300年前。

 

 

  「実はね……」

 

  「……」

 

  

 

 

 

  「私にもわかんない!」

 

  「はぁっ!?」

 

 

  今、彼女はなんと言ったのか。

  わからないって……

 

 

  「何か、あったのかと

     心配した俺が馬鹿だった……」

 

  「あっるぇ~?

   私のこと心配してくれてたんだ?」

 

  「……当たり前だろうが………」

 

  

  朧は頭を抱える。

  霊花の方は煽ったつもりがその反応に驚く。

 

 

  「ぇ、本気で、心配してくれてたの……?」

 

  「……くそっ」

 

 

  朧は、泣いていた。

 

 

  「ちょっ、え?泣いてるの?朧」

 

  「俺が…どれだけ後悔したと……」

 

  「ご、ごめん!ごめんって!」

 

  

 

  

 

 

 

 

 

  「また会えて…良かった……!」

 

  「!!」

 

  

  霊花は、初めて朧が涙を流すのを見た。

  そして、自分も……

 

 

  涙を流していることにに気付いた。

 

 

  「うん……私も…っ!」

 

 

  涙を流して抱きしめ合う二人は

  300年の時を経て、再開したのだった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

  「全く……人が見てんのに

   イチャつくのはどうかと思うで?」

 

  「そりゃお前、300年前に死んだと

   思ってた友人が生きてたら泣くだろう?

   あとイチャついてないだろ」

 

  「……///」

 

 

  泣きながら抱き合っていた二人を

  ずっと見ていた瑠璃は苛立ちを覚えていた。

  対して朧はあれでイチャついていない

  (本当に思ってない)と言うが説得力が無く、

  霊花に至っては見られたことによる羞恥心で

  顔を真っ赤にしてしおらしくなっていた。

 

 

  「じゃあ主はん、今うちが抱きしめて

   って言うたら抱きしめてくれるんか?」

 

  「別にいいぞ、そのくらい」

 

  

  朧は瑠璃を抱きしめる。

 

 

  「うぇっ!?

   やっ、恥ずかしいから辞めてーな!///」

 

  「あ、結構モフモフで気持ちいいな」

 

  「うひぃっ!///み、耳はだめや!///

   くすぐった、ひゃん!///」

 

  「はっ!!……ちょっ!なにやってんの!?」

 

 

  我に帰った霊花に朧は引き剥がされる。

 

 

  「知らなかった……

   まさかあんなに気持ちいい物だとは…」

 

  「あ、危な…発情するとこやった……」

 

  「はぁ、はぁ、

   なにやってんのあんたら!?」

 

 

  朧がため息をつく。

 

 

  「もう少し堪能したかったな……」

 

  「……瑠璃、少し毛皮ちょうだ」「絶対に嫌や」 

 

  

  

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

  「しかし、何でお前

    団子屋なんてやってるんだ?」

 

  「ああ、譲って貰ったのよ。

   あの美味しいお団子も完璧に作れるわ」

 

  「へぇ、そういえば今代の

    博麗の巫女には会ったのか?」

 

 

  霊花は博麗の巫女だ。それなら何か

  思うこともあるのではないか。

 

 

  「無いわね、興味もないわ」

 

  「まぁ、そうだよな」

 

  「霊花らしいわぁ」

 

  

  結果、夜遅くまで色々と話に花を咲かせ

  貸し切りの団子屋に泊まる朧と瑠璃だった。

  

 




  次回、久しぶりの番外編!
  なんと瑠璃の話です。
  

  霊花のは本編でざっくり、
  詳しくは番外編でやる予定です。
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