黒い龍は幻想で笑う   作:青い灰

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  番外編ですね、今回は天津とレンです。
  なんか昔話しか書いてないな……




  もう病み村トラウマです。
  虫はキモい。クラーナ師匠は天使。

  クラーグ?……すぐ死にました(作者が)。
  なんか殺したくない。彼女悪くないし。



番外編 昔話 龍と天魔と鬼神の出会い

  

  これは、天魔と鬼神と龍の話。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

  幻想郷ができる、遥か昔……

 

 

  「かーんぱーい!!///」

 

  「しかし…貴女飲み過ぎでは?」

 

  「だいじょーぶらってぇ~///」

 

 

  此処は、後に妖怪の山と呼ばれる山。

  今宵も、鬼神、蓮鬼が天魔の天津と共に酒を

  飲んでいた。

 

 

  「はぁ……全く、私も仕事があるのですよ?」

 

  「どうせやらない仕事でしょ~ぉ?///」

 

  「部下がね……ん?」

 

  「んん?どしたのぉ?///」

 

  「侵入者です。こんな時間帯に誰が?」

 

  「面白そうな感じだねぇ、っと私も行くよ~」

 

  「……貴女の能力、羨ましいですよ」

 

 

  レンは能力で酔いを滅ぼし、

  天津はこめかみを押さえる。

 

  全く、真夜中に一体何者なのか、

  面倒だが天津はレンと共に見に行く。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

  「……迷ったな、今夜は野宿か」

 

  「止まりなさい、あなたは何者ですか」

 

  「人間がこんな所に何の用だい?」

 

  

  天津とレンが向かうと、そこには

  黒髪に黒い着流しを纏った男がいた。

  腰には2本の刀がある。

 

 

  「旅の者だ、少し道に迷ってしまってな」

 

  「迷った?あり得ません、

   この辺りは平原の筈ですが?」

 

  「平原?濃い霧がかかっていたが……」

 

  「霧?」

 

  「おかしいね?霧なんか

     かかりにくい所だけど…」

 

  「……確認へ行きます、

     旅の者、待っていて下さい」

 

  「了解した」

 

  

  天津は平原へ飛ぶ。

 

 

  「!?これは……」

 

  

  数分程飛ぶと濃い霧がかかり、

  完全に視界を塞がれる。

 

 

  「一体何が……なっ!?」

 

 

  びちゃっ、という音と共に巨大な妖気が

  背後に現れ、天津は振り返る。

  振り返って、しまった。

 

 

  「かはっ!?」

 

 

  腹に強い衝撃を受け、

  天津は吹き飛ばされる。

 

  白いそれは、形を成し、笑った。

 

 

  「カカカカカカカ」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

  天津が襲撃を受ける前、

  レンは男、朧と楽しく話をしていた。

 

 

  「へぇー、朧は妖怪退治

     しながら旅をしてるんだねぇ」

 

  「まぁ、悪意を持って人里に

    害を出してる奴限定だけどな」

 

  「あははっ!あんた面白いなぁ!」

 

  「妖怪だって生きてるんだ、

   生きる為なら仕方のないことだろ?」

 

  「成る程ねぇ」

 

 

  朧はレンに楽しい話をしてくれる。

  旅の話は、山から出ないレンにとっては

  とても楽しいものだった。

  その考え方も、とてもーー

  おそらく天津も彼を気に入るだろう。

 

 

  「しかし、彼女は大丈夫だろうか?」

 

  「天津のことかい?

   安心しなよ、あいつは天魔だしね」

 

  「……レン、悪いが一緒に来てくれ」

 

  「ん?どうしたんだい?」

 

  「霧がかかった、奴が来る」

 

  「奴?」

 

  「もし、彼女が振り返ったなら、不味いぞ」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

  「くっ……」

 

 

  天津は、凄まじい衝撃を体中に食らい、

  既に立つのもやっとだった。

 

 

  「カァァァァ……」

 

  「ッ!」

 

  

  不味い、これはーー

 

 

  「させるかッ!!」

 

 

  金属音が響き、衝撃は防がれる。

 

 

  「朧すまん!天津、大丈夫かい!?」

 

  「れ、レン……今のは……」

 

  「カァァァァ……」

    

 

  来る……

  天津がそう思った瞬間、

  連続で再び金属音が鳴り響く。

 

  

  「せぁッ!」

 

  「カ……?」

 

  「レン!霧を滅ぼせ!」

 

  「おうさ!」

 

 

  霧が、晴れる。

  そこにいたのは、先程の黒い男、

  そして……化け物だった。

 

  白く、小山のように巨大な丸い体、

  体には蠢く触手が何十もあり、

  白い体の中央には目はなく、

  血のように赤い口だけがあった。

 

  

  「びしゃがつく……

   霧を吹き出し、獲物の背後へ忍びよる。

   びちゃっという音を出し、

   振り返った獲物を弱らせ、補食する」

 

  「この妖気、恐ろしい妖怪だね……

   私、鬼神なのに震えが止まらないよ」

 

  「さっきよりも…妖気が大きくなってます…」

 

  「振り返らない獲物は喰えないが、

   姿を見たら補食するまで

   追いかけるらしいな、天魔、立てるか?」

 

  「はい、ありがとう、ございます」

 

  「許せないね、こいつ、殺していいかい?」

 

  「ああ、辺りの生態系が

   崩れるからな、ここで死んでもらうぞ」

 

  

  三人が構える。

  対するびしゃがつくも触手を伸ばし、

  攻撃を再開する。

 

 

  「そらぁッ!」

 

  「せいッ!」

 

  「はッ!」

 

 

  視界が晴れたので、

  三人は避けず、迎え撃つ。

 

  レンは拳で潰し、

  天津は風で切り刻み、

  朧は刀で斬り落とす。

 

 

  「カァッ!」

 

  「!」

 

  「なっ!?」

 

 

  奴が息を吐いたと思うと、

  朧の足元の地面が抉りとられる。

 

 

  「なんだい今のは!?」

  

  「霧を圧縮した息だ、来るぞ!」

 

  「くっ!」

 

  「カァァァァッ!」

 

 

  圧縮弾が連続で発射され、 

  三人は距離を離される。

 

 

  「レン、危ない!」

 

  「しまっ!?」

 

 

  圧縮弾がレンへ迫る。だが、

   

 

  「三重結界や!!」

 

  「! 瑠璃、無事だったか!」 

 

  「青い狐!朧さん、彼女は!?」

 

  「味方だ!瑠璃、すまない!」

 

  

  結界を張り、レンを守ったのは瑠璃と

  呼ばれた青い狐だった。

 

 

  「何やっとんねん主はん!」

 

  「話は後でお願いするよ、

     結界があるとはいえ、

      埒が明かないね、この弾幕」 

 

  「何か、策を練らないといけませんね…」

 

  「……一つ、ごり押しだがある」

 

  

  朧が、小さくそう言った。

 

 

  「何ですか?」

 

  「……最終手段だぞ」

 

  「まさか主はん……」

 

  「何する気だい?」

 

 

 

  「辺り一帯ごと奴を消し飛ばす」

 

  「「「………」」」

 

  「……あくまでも最終手段だ」

 

  「……もういいですよそれで」

 

  「どっちみち死ぬからね、賭けるよ」

 

  「……知らんで、どうなっても」

 

 

  このままでは、じり貧なので、

  三人は了承する。 

 

  

  「妖力を練り上げるから、

   10秒、いや、5秒、耐えてくれ!」 

 

  「「「了解!」」」

 

  

  結界が限界を迎え、割れる。

  びしゃがつくは触手を大量に伸ばし、

  4人を狙う。

 

  だが、三人は拳を、風を、刀を使い、

  触手を遠ざけていく。

 

  そして瑠璃が再び結界を張る。

  「主はん、今や!」

 

  そして、朧から凄まじい妖力が溢れる。

 

 

 

 

  「妖気解放ーー

  

      終焉・黒焔氷獄」

  

 

  黒い炎と氷がびしゃがつくの周囲に発生、

  氷がびしゃがつくを包み、凍結させる。

  炎が氷を飲み込み、大爆発を巻き起こした。

 

 

  

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

  それから数百年が経過した。

  

 

  「あひゃひゃ、あの時は

    死ぬかと思ったよぉ~///」

  

  「お世辞抜きで本気で

    焼き払ったんでしたよね」

 

  「そんなこともあったなぁ」

 

 

  天狗の里の天津の家で酒を飲む三人は

  昔の出会いを思い出していた。

 

  全く、派手にやってしまったものだ。

  朧は本当に平原を焼き払った。

 

 

  「いやぁ~平原が荒野に変わった

    ときは笑うしかなかったねぇ~///」

 

  「普通に攻撃しても奴は恐らく体を霧にして

   避けられたでしょうから仕方ありませんよ」

 

  「しかし、奴もタフなもんだよ。

   封印してやっと終わりだった訳だしな」

 

  

  結果、奴を倒しきることは出来ず、

  朧と瑠璃が封印に成功、長い封印

  をかけることで事は収まったのだった。

 

 

  「私あの時はあんたに

   惚れちゃったよぉ~、

   どうだい朧。私と結婚なんてのは?///」

 

  「酔いすぎだぞ、レン」

 

  

  朧は睡眠魔法を発動し、レンを眠らせる。

 

 

  「また、はぐらかしましたね」 

 

  「? そうか?」

 

  「はぁ…私もこれは大変ですかね……」

 

  「何か言ったか?」

 

  「いえ、何でもありませんよ。

   それより、お酌しますよ、朧さん」

 

 

  夜は更けていく。

  天津は目の前の男の鈍感さに

  ため息をつき、お酌をするのだった。

 





  なんか長くなりましたね。
  次回、「地獄の修行」
 
  霊夢、魔理沙達の地獄の修行の様子です。
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