朧のちゃんとした戦闘シーンです。
ドアの封印を破壊し、先に進んだ朧は、
地下室に入った。
「あなた誰なの?」
そこは子供部屋のようになっており、
その中には宝石のような翼の吸血鬼がいた。
「聞いていないのか?」
「何が?」
どうやらこの吸血鬼は異変のことを
知らないようだ。朧はそう感じた。
「いや、何でもないよ。それよりも
俺の名前は朧というんだが
君について聞いても良いか?」
「私はフランドール・スカーレットよ
フランって呼んで」
「スカーレット、レミリアの姉妹か?」
「そうだよ、ねぇ朧」
「ん?」
「私ね、此処にずっといたから暇なの。
だから私と遊んでくれない?」
「あぁ、いいよ」
答えた瞬間、フランの目付きが変わり、
そして
「...此処の人達は急に襲いかかってくるな」
「あら、避けられちゃった」
高速の妖力弾が朧の頬を掠めた。
「おかしいなぁ、かなり
速く打ったはずなのに」
「正直、驚いたよ」
「すまし顔で言われてもねぇ」
「今のってどういうことかな?」
「お人形さん遊びよ」
「俺の知っているものとは
かなり違うんだけどな」
「じゃあ、遊びましょ?
ーーーお人形さん」
フランが吸血鬼の種族としての力で
長く伸ばした爪を振り上げ突っ込んで来る。
「成る程、なッ!」
(人形とは自分のことか)
相対する朧も右側に刺してある黒い刀を
抜き、振り下ろされた爪を切り上げ、
後ろに向かって跳び、距離をとる。
「アハハ、すごいね。だいたいのお人形は
今のだけで壊れちゃうのに」
「満足させられるよう、努力しようか」
「そうそう、私を満足させてみてよッ!
"禁忌・レーヴァティン"ッ!!」
フランが燃え盛る炎の大剣を作りだし、
斬りかかる。
朧はそれを避けるが、剣の軌跡から赤い弾幕が
発射され、それも紙一重で避ける。
「仕方がない、弾幕ごっこは初だが...
"氷刀・零"(ひょうとう・れい)」
「氷の刀?氷じゃ炎に敵わないよッ!」
「試してみろッ!」
二人が剣と刀を
打ち合い、つばぜり合いになる。
そしてここで朧は気付く。
(成る程、狂気に呑まれているな)
「クッ!」
フランが朧に刀で押し返され、後ろに下がる。
「なら、これでどう?
ーーー"禁忌・フォーオブアカインド"」
「これは...」
フランが4人に増えた。
(狂気なら、切り札があるがアレを使うには
10秒は必要だ。この弾幕の中では確実に
被弾する。しかもこの姿では確実に死ぬな)
「「「「アハハハハハッ!!」」」」
「...斬ったら駄目だしな」
レミリアの妹、というのもあるが、
個人的に斬りたくない。
狂気に呑まれている彼女を助けたい。
精神的にきついが...
「本体以外ならッ!」
「なッ!?」
朧は体から凄まじい冷気を放ち、本体以外の
フラン3人を凍りつかせ、刀で一閃する。
「...すご、いね、朧」
フランの動きが止まり、目付きが戻る。
「朧、実は、私、狂気に、呑まれて、るの。
今、も、かな、り抑え、てる。」
「...知っている」
「朧な、ら」
「私を、殺せる」
その言葉を聞いて、朧は
「ふざけるなッ!!!」
「っ...」
「勝手に、誰の許しもなしに、諦めるな!!」
「でも、私はもう誰も殺したくない!!」
「だったら、それが本音なら、
『助けて』って言ってみろッ!!!」
...ちょっと展開急過ぎますかね
不安です
次回、フランと朧の結末です