32話です。
湖獣って近距離なら強くないですね。
ちょっと時間かかるくらいでした。
本物の月が空の真上、つまり、
偽物の月と重なる頃、地上では、
異変解決者達と永遠亭組が戦っていた。
「はぁ……主はん、一人で大丈夫やろか?」
茶を啜って霊夢、魔理沙が永琳と
戦っているのを見ながら瑠璃は
月を見上げる。
月の技術は幻想郷や外の世界よりも
進歩していると聞いたことがある。
戦闘に使われる武器だってその一つだろう。
「嫌な予感は……しないみたいやな。
まぁ、規格外の主はんなら大丈夫か」
……実際、全くもってその通りであった。
「あれか」
朧は月へと向かって飛翔し、
偽物の月の裏側で5隻の空飛ぶ船を見つける。
「あれは何だ!?」
「地上の穢れだ!撃ち落とせ!」
「了解!」
朧の存在も気付かれた様で、
船の月兎たちが砲撃やレーザーを撃つ。
「随分と、排他的な連中だな!」
朧は5隻の船からの攻撃を次々と回避し、
その内の一隻に降り立つ。
「話し合いをしたいんだが……」
「やれ!!」
兎たちは剣や銃を構え、朧へと襲い掛かる。
「問答無用、か。少し眠ってもらうぞ!」
朧も日蝕を構え、
月の大軍への戦闘を開始した。
勿論、最初からこのつもりである。
「邪魔だぁッ!!」
「「「ぎゃぁぁぁぁっ!」」」
朧は妖力を解放し、
炎で前方の月軍を焼き払い、
背後から襲ってきた兎を斬っていく。
右から飛び掛かって来た兎へ水平斬り、
そのまま体を捻って回転斬りで
周囲の兎を吹き飛ばす。
離れた場所からの銃撃を察知し、
自分へ当たる弾のみを斬り落とす。
「なっ!?あいつ銃弾を!?」
「足元注意だ、食らえッ!」
銃兎部隊を足元から立ち上った
炎で一掃する。
「ば、化物………!」
「お前らが行こうとした
場所はそういう所だぞ?」
「くそッ!船をくっつけろ!数で潰せ!」
近くの船が連結し、別の船の
兎兵たちが乗り込んで来る。
5隻の船全てが連結すると面倒だ。
朧は日蝕の形を西行妖戦で使った
モーニングスターに変える。
鎖の長さは伸縮可能であり、大型の龍を
拘束することも出来る長さにすらなる。
「刀の形が!?貴様、一体何を……!?」
「船が多いから2隻程沈めるだけだが?」
朧は空へ飛び上がり、モーニングスターの
鎖を最初飛び乗った船へ巻き付ける。
「バカな!?こんなことが!?」
「何だ!?船が……
ぶつかるぞ!急いで旋回しろ!」
司令塔の様な兎二人が叫ぶが、既に遅い。
朧は大きく体を捻り、
他の船へと船を叩き付ける。
「うわぁぁぁぁっ!!!!?」
船はどんどんめり込み、
遂に二つの船が落ちる。
この場所は既に宇宙空間であるため、
幻想郷に落ちる心配はない。
すると、一隻の船から一人の女性が
斬撃を放って来た。
「せぁッ!」
「おっと」
単調だったので朧は軽く回避する。
他の船からも砲撃が始まったので、
朧は船へと飛び乗る。
「かなり気合いの入った良い斬撃だったが……」
「お褒め頂き光栄ですが、
これ以上の損害は不味いのですよ」
朧と同時に、斬撃を放った女性も
船へ飛び移って来る。
「へぇ、朧だ」
「綿月 依姫と申します。ここまで
お疲れ様でした。仕留めさせて頂きます」
「出来るものなら」
えっ?宇宙で息は出来ないって?
原作では問題ない様なので無視してます。
次回、「朧vs依姫」戦闘回です。
偽物月を解除した地上側は唖然。