誰との話という訳ではありません。
ただの騒動です。
レンと天津が、暴れる。
アルトリウスの大剣って
要求値高くないですかね。
「月から宣戦布告?」
「朧どうしよう!?
折角の幻想郷が奪われちゃう!!」
これは、500年前に起こった、
幻想郷を巡る月と地上の戦争の記録。
「二週間後、月は、汝らの地上を奪う。
抵抗しないことを願う。………ね」
「ど、どうしよう?
そうだ、冬眠、冬眠しましょう!?」
「落ち着け紫、言ってる事がめちゃくちゃだ」
「は、はい」
朧の家へ突然やって来た紫。
彼女が持って来たのは、
月からの宣戦布告が記された手紙だった。
「うう、どうしよう?
私たちで勝てるかなぁ?」
「抵抗はするんだな?
なら、こちらの勝ちだろう」
「何で?」
「最近、禁酒されて苛ついている鬼神、
仕事によるストレスで死にかけの天魔」
「………勝ったわ」
「だろう?」
レンは酒が無くなり禁酒状態、
天津は仕事によってストレス爆発寸前、
勝ちは確定である。
二人は今、相当危険な状態だ。
調子に乗っている月軍なら圧倒できる。
~二週間後~
「来てしまったわ」
「はぁっ、はぁっ、酒、酒ぇぇぇっ!!」
「はぁぁぁぁぁぁっ!!」
現在、朧、紫、レン、天津は月へと
やって来た。
そう、4人だけだ。
他の妖怪たちは、
発狂している二人を見て断固拒否。
瑠璃、お影、ルーミアも拒否していた。
「二人共、頑張ってくれよ」
「朧ぉー、竜の酒を作ってくれるんだろ?」
「私の仕事、1年休みですよね?」
「勝ったらの話だがな」
「「絶対勝つ」」
凄まじい妖気を迸らせ、
レンと天津が、
月の軍勢の前に立ちはだかる。
「酒の為だからね、しょうがないね」
「休みの為ですから、消えて頂きます」
レンが大鉈を、天津が薙刀を構える。
「おいおい、たった二人で戦うのかよ」
「こりゃ俺らの勝ちだろ」
「ひゃはははは」
うん。勝った。(白目)
紫は完全に油断しきっている
月軍を見て確信する。
「やれ、二人共。存分に暴れろ!」
「「おらぁぁぁっ!!!!」」
朧が二人へ指示出す。
その瞬間、
レンが大鉈を、
天津が薙刀を、
横に薙ぎ、月軍は空を舞った。
二人の先の地面、
数百キロが更地に変わり、
二人は走り出し、咆哮する。
「「うぉぉぉぉッ!!!!」」
「「「「「ギャァァァァァ!!!?」」」」」
鬼神と天魔の無双の時間が始まった。
一方、二人が無双を始めて数分後~
「さて、紫」
「どうしたの?」
「この騒動の首謀者の所へ行こう」
「え!?」
朧は月にも知り合いが居るとの事。
元締めの元へ二人は向かう。
「負けたわねぇ」
「豊姫様、
言ってる場合ですか!?逃げますよ!」
「ちょっと待ってな?」
「いえ、待っていれば
こちらにも被害が……え?」
「……もう、遅かったのね」
豊姫は、諦める。
月は調子に乗ったのだ。
「どうぞ、煮るなり焼くなりしてください」
「いや、しないが。
それより、お前はまさか綿月 豊姫か?」
「何故、私の名前を……っ!?」
「俺が分かるか?」
「お、朧?」
「良かった、覚えていてくれたか」
豊姫が目にしたのは、
幼少の頃、妖怪に襲われたときに
助けてくれた、黒い服の男だった。
「生きて、いてくれたのね……」
「何とかな」
「き、貴様、何者か!?」
豊姫の護衛の玉兎が槍を向ける。
「辞めて、彼は私の恩人よ」
「で、ですがこの者は穢れ……」
「貴方、分解されたいの?」
「……申し訳、ありません」
「悪いな、月の兎。
俺のような者が来てしまって」
「! いえ、こちらこそすみません」
朧は玉兎にも謝る。
全く、優しい人だと豊姫は思う。
「豊姫、今回の事だが……」
「ごめんなさい、月の大臣の命令なの。
私には従うしかなくて……
いえ、これは言い訳ね、
貴方はもう……死んでしまったと思ったの」
「そうか、もう18000年も前だしな。
こちらもあの二人が申し訳ない。
まぁケジメだと思ってくれ」
「それもそうね、お詫びよ。
桃でも食べましょう?」
二人は和解し、桃を食べ始める。
すると紫がやって来る。
「ただいま朧ー、って月人!?」
「あぁ、紫、友人の豊姫だ。
豊姫、妖怪だけど友人の紫だ」
「よろしくお願いしますね、紫さん」
「貴女みたいな良い
人もいるのね……よろしくね」
一時間後~
「「勝ったー!!!!」」
月の大地を更地にし、数々のクレーターを
作り出した鬼神と天魔は、
積み重なった玉兎の上で勝鬨を上げた。
こうして、月の軍勢は敗れ、
見事に無双した二人、
鬼神には朧から竜の酒が送られ、
天魔には1年の長期休暇が与えられた。
死にかけた玉兎は語る。
「地上には科学では勝てない化物がいた」と……
その500年後、性懲りも
なくまた現れる月軍であった。
ただの無双話でした。
豊姫に会う前、ツクヨミは
朧にボロボロにされましたとさ。
読み方が分からない方へ。
勝鬨(かちどき)です。
次回、「月見酒」 皆で宴会。