黒い龍は幻想で笑う   作:青い灰

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  夏休みはとても短く感じます。
  携帯没収の危機!(宿題が終わらないせい)


38話

  「いらっしゃいませー」

 

 

  霊花の声が店内に響く。

 

 

  「あら、朧じゃないの」

 

  「あぁ、お前の店は会ったとき

   以来来たことなかったからな」

 

  「団子で良いかしら?」

 

  「あぁ、頼むよ」

 

 

  霊花は人里の端の方で団子屋を営んでいる。

  彼女の団子は人間以外にも人気があり、

  人間の日や、人外の日が決められている。

 

  希に天津、紫、小町、美鈴など、来ていて

  良いのか分からない奴も訪れている。

 

  朧が訪れたのは人外の日。

  人外の日は客がかなり少ないが、

  今日はある人が一人来ていた。

 

 

  「ん、朧じゃないか」

 

  「慧音か、今日は寺子屋はないのか?」

 

  「あぁ、休みだ。ここに座ったらどうだ?」

 

  「あぁ、ありがとう」

 

 

  朧が慧音の正面に座ると、

  また誰かがやって来た。

 

 

  「いらっしゃいませー」

 

  「邪魔するぞ」

 

  

  入って来たのは妹紅だった。

 

  

  「妹紅、こっちだ」

 

  「ん、朧もいるのか」

 

  「永夜異変以来だな」

 

  

  妹紅が慧音の隣に座り、

  話をしていると、霊花が四人分の

  みたらし団子をまとめて持って来て、

  朧の隣へ座る。

 

 

  「はい、妹紅もこれで良かったでしょ?」

 

  「うん、一人分多いが」

 

  「今日はもう客来ないと

    思うし、私も食べるわ」

 

  「クハハ、博麗の勘か?」

 

  「そう、私の勘は百発百中よ」

 

 

  全く自由な店主である。

  現在、彼女は一人で働いているが、

  金を持っていないのに飲み食いした

  妖怪達を手伝わせている。

  

  本当にちゃっかりしている。

  

  そんな事を朧が考えていると、

  先日の異変対策の作戦会議について

  妹紅が聞き始める。

  

 

  「そういえば、封印はどうなったんだ?」

 

  「今は異常はないみたいだな、

   二週間後、全ての封印が解けるが」

 

  「成る程、二週間後か……」

 

  「厄介ね、私はがしゃどくろしか

   見たことないけど、あんなのが

   あと五体もいるのよね」

 

  「あぁ、まぁ大丈夫だろうな」

 

 

  朧は団子を齧りながら断言する。

 

 

  「へぇ、言い切れるのかい」

 

  「まぁ、私が直々に鍛えたからね」

 

  「頼むから里へ被害は出さないでくれよ……」

 

  

  慧音がこめかみを押さえる。

 

 

  「瑠璃達を里の防衛に出しているから、

   …………おそらく大丈夫だとは思うぞ?」

 

  「長い間が気になるが、感謝するよ」

 

  「そういえば、300年前に

   人狼なんて封印されてたかしら?」

 

 

  霊花も団子を食べながら朧に聞く。

 

 

  「いや、おそらく外の

   世界から迷い混んで来たんだろう」

 

  「……?私も聞いたことがないが」

 

  「私もだ」

 

  「そりゃあ、2年前に封印したしな」

 

  「「「は?」」」

 

 

  その頃は隠居していたのではないのか。

 

   

  「朧は隠居してたじゃないか」

 

  「丁度出てきた所でな、危険そうだと

    思ったからとっ捕まえて封印した」

 

  「とっ捕まえてって……」

 

  「抵抗されたぞ?

   結界仕込んで封魔陣でやっとだった」

 

  「それで同時期に封印が解けるのか……」

 

 

  慧音と妹紅はため息をつく。

 

 

  「ねぇ朧、今回の封印の中で

   一番危険だと思う妖怪は何?」

 

  「そうだな………びしゃがつくだろうな」

 

  「鬼神と天魔の所か」

 

  「あぁ」

 

  「理由は何?」

 

  「気持ち悪いから。

   後はあの触手と圧縮弾幕か」

 

 

  三人は思わず笑ってしまう。

  最初に気持ち悪い……

 

 

  「何で笑うんだ?」

 

  「いや、確かに気持ち悪いみたいだけどな」

 

  「それ、理由になるのか」

 

  「なるだろ、あの見た目に触手だぞ」

 

  「いや、確かにそうだけど」

 

 

  人間より人間のような事を言う朧だった。

 

  

  

 

 

 

 

 

 

 

 

 

  

 

 

 

 

 

 

 

  「霊花、おかわり頼む」

 

  「……早くない?

   16本はあったわよ。私食べてないし」

 

  「私2本しか食べてないんだが」

 

  「私は1本だぞ」

 

  「おかわり頼む」

 

 

  朧はかなりの甘党である。

  




  次回、「鬼神の竜の酒」

  あぁぁ、ドラクエの物語が浮かばない……
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