魔理沙ってより霖之助かな?
実は作者、
メンタルケア耐性があったりします。
学校でそんなのがあったのですが、
全く心に響かないという。
作者は自殺志願者だったり。
何回かリストカットが親に見つかり
精神病院に行かされそうになりました。
「邪魔するよ」
「おや、朧か。いらっしゃい」
「ルーミアもいるが、いいか?」
「? どうぞ」
香霖堂へやって来た朧とルーミアを
迎えたのは、その店の主、森近 霖之助。
「お邪魔するわ、馬鹿」
「…………何で元の姿なんだい?」
「霊花が封印を解いた」
「ルーミア、帰ってくれ」
霖之助は頭を抱える。
「嫌よ、主がいるもの。
あと、貴方を馬鹿に出来るわ」
「頼む、朧。辞めさせてくれ」
「実質、あれは昔のお前が悪いがな。
まぁ良い、友人だ、ルーミア辞めてくれ」
「……まぁ、分かったわ」
霖之助は今度はため息をつく。
「ありがとう………全く、忘れたいんだが」
「全面的に貴方が悪いわ」
「………ルーミア、二度は言わない」
「ハイハイ、分かったわよ」
ルーミアは品物の物色を始める。
「……それで、どうしたんだ朧」
「いや、お前が魔理沙に渡した
八卦炉だが、少し手を加えた。
それについて悪いと思ってな」
「あれを強化か………
加治屋にでも転職するのかい?」
「クハハ、しないよ。
まぁ一時期はまったがな」
カラーンと音が鳴り、
魔理沙が店内へ入ってくる。
「ん?朧もいたのか?」
「魔理沙か、どうしたんだ?」
「魔理沙、いい加減ツケを払ってくれ」
「やだぜ、私だって金はない。
朧に請求するんだな。守銭奴」
「ぐぅっ」
魔理沙に守銭奴扱いされ、
ルーミアからは冷めた目で見られ、
霖之助は精神ダメージで崩れ落ちる。
「クハハ……魔理沙、辞めてやれ」
「ハイハイ、で、香霖。
これ、鑑定してくれよ」
魔理沙は、赤い宝石を取り出す。
「「!?」」
その宝石を見て、朧と霖之助は硬直する。
「どうしたんだ?二人とも」
「魔理沙、これ、何処で見つけた」
「おいおい、そんな怖い目すんなよ朧。
家の中整理してたら見つけただけだぜ」
「………分かった、だけど時間がかかる」
「分かったぜ、じゃ私は神社へ行くぜ」
そう言って、魔理沙は店から出ていく。
「哀れね」
「………ヒヒイロカネ」
「……………」
ルーミアが霖之助を睨み、
朧が宝石の名前を言い、
霖之助は手の内のそれを見つめる。
「霖之助、忘れたいと、そう言ったな」
「………ああ」
「忘れるな、ってことよ」
ルーミアが代弁する。
「霖之助、俺はこの前な、
霧雨道具店に行ったんだ」
「な!?」
「お前、それを譲ったと、そう言ったよな」
「…………っ」
「嘘も何時かはばれるのよ。
私も主も気付いていたけど」
「…………僕は」
400年程、前の話だ。
「お願いします、僕を雇って下さい!」
朧は、その日霧雨道具店を訪れており、
そんな事を言い出した森近霖之助と
友人となった。
「僕は道具店を営みたいんです」
「ふん、知らん」
「だからお願いします、雇って下さい!」
「知るか、出ていけ」
毎日、霖之助は(魔理沙の先祖)店主に
玉砕され、朧が励ます日々が続いた。
そしてある時、霖之助はその熱意が
届いたのか、なんと雇われることになった。
「良かったじゃないか、霖之助」
「ああ、朧には必ず恩を返すよ」
「クハハ、期待しているよ」
それから数年後、霖之助が店を構えた
と言う話を聞き、朧はとある祝いの品を
持って行く。
「朧じゃないか!いらっしゃい!」
「久しぶりだな霖之助、いい店じゃないか」
「ああ、ありがとう、君のお陰だよ」
「クハハ、そんなお前に祝いの品だ」
それは、赤い宝石だった。
「これは………?」
「ヒヒイロカネ、と呼ばれる宝石だ」
「へぇ……くれるのかい?」
「ああ、祝いとは言ったが、
一つ、言っておく。
それは欲望に強く反応する宝石だ」
「欲望?」
「それは見る者を魅力する宝石、
だが欲を欲した時、
必ず不幸が訪れるといわれる物だ」
「………何でそんな物を持ってくるんだい」
もっともである。
「お前への試験みたいな物だ。
持っておくといい。
400年後、持っていたら………」
「持っていたら………?」
「何か考えておくよ」
「何だよそれ」
二人は笑う。
しかし、その時その場にいた式の
ルーミアだけは………
「ふん」
霖之助を睨んでいた。
そうして霖之助は、
人生最大の間違いを犯す。
霧雨道具店が、草薙の剣を見つけたと、
それを追い求めていた霖之助は、
ヒヒイロカネとの交換を持ち込んだのだ。
その時、幼少の魔理沙は見てしまった。
交換のことで魔理沙の親父と
霖之助が口論になっていたのを。
魔理沙は、霖之助を親の様に見ていた為、
霖之助の味方をしてしまう。
魔理沙の親父は折れ、
霖之助はヒヒイロカネを渡してしまう。
魔理沙が味方をしたのは、
偶然でもあり得たかもしれない。
だが、それすらヒヒイロカネの呪いだった。
そして、霖之助は剣を手に入れたが、
剣は力が失われ、使うべきものが来るまで
使えないことを知った。
「醜いわね、欲望に駆られた人間は」
「ルーミア、お前の過去は
知っているが、少し言い過ぎだ」
「………いいや、悪いのは確かに僕だ」
「……そうか」
「朧、一つ、頼みがある。
この宝石を僕にくれるように
魔理沙に言ってくれないか」
「本当に馬鹿ね、また繰り返すの?」
「繰り返さないよ、もう」
「分かった、魔理沙には言っておく」
「主………」
「友人の決意だ、ルーミア少し静かに」
「僕は、魔理沙を勘当させて
しまった元凶だ。あの時、魔理沙が
僕の味方をしなければ、彼女は……」
「アイツは今のままがいいと言うかもな」
「それでも、これは僕の決意だ」
「分かった、ルーミア行くぞ」
「ハッ、精々その決意を抱き続けることね」
「という訳だ、魔理沙、良いか?」
「ふーん、まぁツケが
無くなるなら譲っていいぜ」
「ありがとう」
「あ、だけど今度、朧が飯奢ってくれ」
「………分かった、霊花の所で良いか?」
「あぁ、楽しみだぜ♪」
ちょっと暗い話。
ルーミアは心の闇を操る妖怪になります。
ルーミアは霖之助が単純に
嫌いなだけだからここだけ(ここ大事)辛辣。
次回、「博麗神社の巫女と龍の歌」
霊夢の番外編。サブタイトル変更しました。