この番外編はあったかも知れない話です。
バッドエンドその1にして、
作者のイライラの積もった結果です。
ですが、グロい描写多めです!
観覧するなら覚悟を決めて下さいね。
別に読む必要はないのです。
覚悟、出来ましたか?
それでは、どうぞ………………
これは、終焉。
これは、滅び。
これは、あったかも知れない終わりだ。
闇が、世界を覆い尽くし、
太陽は光を失い、電気は消滅し、
そして、炎だけが、竜の国を照らしていた。
だが、その炎すらも、絶望だった。
「グルァァァッ!!!!」
その咆哮は、
その国の住人、竜すらも恐怖する。
歪な姿の、漆黒の龍。
体は闇を纏い、光を奪う。
翼の角には鉤爪があり、敵を引き裂く。
尾は鞭のようにしなり、建物を薙ぎ払う。
そして、その龍の金の瞳は赤く染まり、
空の漆黒に糸を引く。
大厄災──黒の終焉が、訪れる。
「奴を殺せ!!さもなければ、
竜の国が、世界が終わるぞ!」
「「「オオーッ!!」」」
竜の国の鎧を着けた
竜の軍勢が、漆黒へと突撃する。
「──ガァァァッ!!」
突撃する竜の軍勢に漆黒は咆哮し、
翼を折り畳み、旋回しながら軍勢に
突っ込む。
「なっ!?ぐがァァッ!?」
旋回の途中で翼を広げ、
その爪で竜たちの肉を引き裂き、
抉りながら回転を続け、
漆黒が軍勢を抜けた時には
ほとんどの竜が肉片となっていた。
「嘘、だ………」
「グルルァッ!!!」
かろうじて生き残り、
絶望する隊長格の竜の頭を
漆黒は爪で粉砕し、鮮血が暗い空へ舞った。
「……私は、止めたかった」
「グルルルルッ!!」
軍勢を殺し尽くした漆黒の背後に、
深緑の、翡翠の髪をした少女が現れる。
漆黒が尾で薙ぎ払うが、
少女は後ろへ跳躍し、回避する。
「どうしてなのですか……?
何で、いつも兄様は独りで……」
「グルルルァァァ!!」
漆黒が振り向き、
血で濡れた爪を振り下ろす。
だが、それも横へ回避。
「お願い、兄様、もう、辞めて………っ」
少女の悲痛な言葉は、届かない。
「グォァァァッ!!」
しびれを切らした龍は飛び上がり、
そして大きく、息を吸い込む。
ブレスだ。
「………もう、私の言葉も、
届いて、くれないのですね………」
少女は、涙を流した。
一体、どこで、どう、間違えたのだろうか。
漆黒は、口を大きく開き、
黒光りするエネルギーが装填される。
「私は、貴方を─────」
愛していた。
もし、この言葉が聞こえていたのなら、
漆黒は止まったのかも知れないが、
残酷にも
黒の光が、翡翠を消し飛ばした。
「何故?貴方は………」
「紫様………」
八雲 紫は、自身の造り出した楽園が
破壊されていくのを見ているしかなかった。
藍が、紫を見る。
紫は、困惑し、絶望し、
そして悲しみに濡れた顔を拭う。
竜の国を滅ぼした漆黒は、
幻想郷に降り立ち、破壊を始めたのだ。
「藍、全ての妖怪、人間たちを
スキマへ避難させるわ、手伝ってくれる?」
「勿論です。……………紫様っ!」
漆黒が、とある場所へ向かい始めた。
藍がそれに気付き、叫んだ。
「博麗神社………!霊花が危ない!」
「行きましょう!霊花でも危険過ぎます!」
「分かってるわ!」
「強、過ぎ、る……」
「グルルァァァッ!」
霊花は膝をつき、目の前の漆黒を見上げる。
すると、スキマが開き、紫が出てくる。
「霊花、逃げるわよ!!」
「紫……」
「グルルァッ!!」
漆黒がスキマに気付き、爪を振り上げるが、
「"フラワーショット"っ!!」
「"大嵐"!!」
「"撃滅"ッ!!」
「グルァァァァ!!」
スキマから飛び出した幽香、天津、レンが
漆黒を攻撃、漆黒が転倒する。
「幽香達が時間を稼いでくれるわ、早く!!」
「行きなさい、霊花!
貴女じゃないと"これ"は倒せない!」
「………分かっ、たわ、三人共、あり、がと」
紫が霊花をスキマへ運ぶ。
同時に、漆黒が起き上がり、咆哮した。
「グォォォン!!!!」
「……紫、先行きなよ、
ここは私たちがやるから」
「レン!?貴女達は!?」
「出来るだけ消耗させます、急いで下さい」
「友達を信じなさい、紫」
「……分かったわ、
───ごめんなさい」
紫はスキマへと入り、閉じる。
「なぁ天津?消耗させられるかな、これは」
「出任せですよ、ですが………」
「確実に死ぬわね、
だけど霊花は最後の希望よ」
「全く……………状況が掴めないよ。
本当に何があったんだい?お前に」
漆黒が、三人の大妖怪へと
死の凶爪を振り下ろした。
「瑠璃、………藍」
「はぁっ、はぁっ、悪い紫はん、
藍に、傷を負わせてもうた……っ」
瑠璃は、ぼろぼろの藍を担いで
スキマへと入ってきていた。
「瑠璃、貴女も傷だらけではないですか!
二人共、早く布団で休んで下さい!!」
「………」
お影はぼろぼろの二人を見て寝かせ、
ルーミアは、沈黙した。
「ルーミア、貴女達も、
彼に襲われたのよね」
「………ええ、何とか逃げ切ったけど」
「一体、貴方に何があったの………?」
自らの、スキマの世界で、
彼女は、膝から崩れ落ちる。
「…………いや、いやぁぁ………」
空が黒く塗り潰され、
永遠に朝が来なくなった。
世界は闇に包まれ、
生物は光を求めたが、次々と無くなった。
かつての楽園と呼ばれた場所、
幻想郷は滅び、荒れた死の世界となった。
「ああああああッ!!!
みんなっ、みんなぁぁぁッ!!」
そして
まだ漆黒の力が完全に伝わっていない
外の世界へ食糧などを調達に行き、
スキマへ帰ってきた紫が見たのは、
その爪から血を滴らせ、
黒い闇を纏った漆黒。
そして────
肉片となった幻想の住民たちだった
漆黒の終焉 ~bad end~
終わりの話。
あくまでもifルート、
もしかしたら、
あったかも知れない終わり方です。
また投稿遅くなりましたねぇ……
申し訳ありません、
学校が学園祭で忙しい時期でして。