次回予告忘れてました。
49話
春雪異変後から白玉楼へ頻繁に
通っている朧は、本日、
洗濯物を乾かしていた。
「はぁー、朧さん
いつもありがとうございます……」
洗濯物を能力による炎で乾かす朧に、
屋敷の縁側でため息をつくのは白玉楼の
庭師、魂魄妖夢。
「仕方ないさ、こうも天気が
不安定だとどうしてもこうなる」
今は春。空は蒼天。
しかし───
「何で粉雪がちらついているんですかね………」
外では、粉雪が舞っていた。
「よいしょっと、
ありがとうございます、朧さん」
「あぁ、お疲れ妖夢」
洗濯物を取り込み、妖夢と朧は
一息つくことにした。
そこへ茶を乗せたお盆を持って
幽々子がやって来る。
「お疲れ様~♪お茶持ってきたわよ~」
「あ、ありがとうございます幽々子様」
「助かる、幽々子はこの
天気について何か知らないのか?」
ここ最近、幻想郷の天気が不安定過ぎる。
博麗神社へ行けば快晴、
紅魔館では曇り空に濃い霧、
妖怪の山などは豪雨が続いている。
「わからないわよ~、おかしな天気ねぇ」
「晴れてるのに雪ですしね……
一体どういう────!」
急に妖夢が刀を取り、立ち上がる。
「あら、どうしたの?」
「侵入者のようです。
知っている気配ではありません」
「ふむ、誰だろうか」
三人は警戒しながら
冥界の入り口へと進んで行く。
そこにいたのは
「………永江 衣玖か、久しいな」
「黒龍様………!?」
竜宮の使い、永江 衣玖だった。
朧の知り合いなら、と警戒を解き、
幽々子は衣玖を屋敷へと入れた。
…少し気を抜きすぎじゃないだろうか。
妖夢も警戒を解いている。
「黒龍様、翡翠様よりお話は
伺いましたが、先の傷が癒えたのを
この目で確認できて安心致しました」
「傷?ねぇ朧、貴方がそんなに
心配されることでもあったの?」
衣玖の言葉に不信感を抱いた
幽々子が尋ねる。
封戦異変でも深い傷を負っていない
朧が、そこまでなるとは到底考えられない。
「………いや、大したことないさ、昔の事だ」
「そう、ですね。少し大袈裟でした」
朧は誤魔化し、衣玖が少し狼狽える。
幽々子は目を細め、思案する。
(何か隠してるわね、
それも多分、かなり大切なこと)
「……それより、衣玖。
わざわざ冥界まで来た理由はなんだ?」
朧は、思案する幽々子を見て
話題を変える。
幽々子だが、実はかなり頭の回転が
早く、恐らく紫を凌ぐほどの思考速度と
想像力を持っている。
その掴み所のない性格もあり、
これ以上情報を引き出されると不味い。
「はい、皆さん、ここ最近の
天気についてはご存知だと思います」
「はい、外は晴れてるのに雪が降ってますし」
「そうですね、それと関係あるのですが、
明日、幻想郷で巨大な地震が起こります」
「地震?天気とは関係なさそうですけど」
妖夢はもっともなことを言う。
「いえ、現在の天気は異変です。それでは、
私は他の方々にも伝えに行きます」
「もう行くの?」
「はい、それでは」
幽々子は止めようとしたが、
衣玖は足早に冥界から去って行った。
妖夢と幽々子は帰って行った朧を見送る。
「異変ですか、幽々子様、
私たちも動くべきでしょうか」
「………いえ、今回は
ちょっと別のことをしましょうか」
「別のこと?」
妖夢が首を傾ける。
「妖夢、貴女は朧の秘密に興味はある?」
幽々子は、今回の異変で
朧について探り始める。
その秘密が、どれだけ悲惨なものか
知りもせずに。
そして、緋想天が、始まった。
少し短め。
次回、番外編「容姿設定」
まだ細かくやってませんでしたね。